時は新しい金である

by チャック・ブレイクマン

 

 

 

リチャード・ブランソンは先ごろヴァージン社の社員に、休暇の取得には制限を設けないことを発表しました。

ブランソンは、頭がおかしくなってしまったのでしょうか。

それとも、他の誰も気がついていないことを発見したのでしょうか?

社員に時間を返してあげれば、結果的にもっとお金を儲けることができる、と。


 

 

産業革命以降、私たちはお金を儲けるたったひとつの方法は、 時間と交換することだと教えられてきました。

それは単純明快、つねに一定の取引きだったのです。

― 1日8時間から10時間の時間をよこせ。 そうすればこれだけの金をやろう、 という。

 

Photo:Industrial revolution By:blvesboy

 

けれども 「工業化の時代」 が終わって 「参加の時代」 が到来し、 新しいアイデアが出現しました。

企業は、社員に時間を返せば、もっと儲かることを知ったのです。

これは理屈に反しているように見えるかもしれません。

 

伝統に凝り固まった人間だと、ブランソンを注視していなければ決して理解できないような、

流行に敏感なアーリーアダプターなら、すぐに実行したくなるような、 そんなアイデアに。

 

いつものことですが、ブランソンの行動は、あるアイデアにもとづいているのです。

伝統に凝り固まった人間だと、ブランソンを注視していなければ決して理解できないような、

流行に敏感なアーリーアダプターなら、すぐに実行したくなるような、 そんなアイデアに。

でも、直観的に考えれば、きわめてまっとうなことだとわかります。 ?

いつものことですが、ブランソンの行動は、あるアイデアにもとづいているのです。

伝統に凝り固まった人間だと、ブランソンを注視していなければ決して理解できないような、

流行に敏感なアーリーアダプターなら、すぐに実行したくなるような、 そんなアイデアに。

 

 どうして休暇を制限しないことで、良い結果が得られるのか

 

なぜ、170年以上も続いてきた休暇システムを、やめなければならないのでしょうか?

実は、これまでの休暇システムは、工業化の時代、労働力が慢性的に不足していた時代でさえ、

決して良いアイデアではなかったからです。

今日ではさらにそれがそぐわないものになってきています。

40歳以下の人なら、ほとんど誰もが、 仕事の世界は結果ベースで動いているというのに、

労働が時間ベースであることには意味がない、と考えているではないでしょうか。

 

ブランソンには、このようなシステムが理解できませんでした。

実のところ、彼は多くの仕事を昔風にこなし、 現代風の金儲けにはまったく疎い、

言うなれば、“レイト・アダプテーター” だったのです。

休暇を無制限に認めている企業など、アメリカでは1%にも届きません。

もっともアメリカは、世界でも下から二番目に少ない国なのですが(最下位は韓国)。

けれども、もう何年も、これに取り組んでいる企業も少なくはないのです。

 

セムコは、代表的な 「参加の時代」 の企業といえるでしょう。

セムコはポンプを作る、まさに 「工業化の時代」 の工場として、1951年に創業しました。

 

職場に人間らしさを取り戻すような規則を数多く備えた、 大規模な企業へと転換したのです。

 

1981年、資本金400万ドルの企業が、 今日では、10億の企業にまで成長し、

セムラーが想像もできなかったほど、無数の産業にまたがる企業となっています。

投資家の入れ替わりは、年間1%未満です。

 

テクノロジー系の企業の中にも同様に、休暇に制限を設けないシステムを、

何年もに渡って採用しているところもあります。

新しい産業だけでなく、伝統的な業界の間でも、その数は増えつつあるのです。

エバーノート社やネットフリックス社などがその代表例でしょう。

それらの企業は、そこに働く人々の生活の管理は、彼らにまかせることが、

結局、会社のためにもなるということを学んだのです。

工業化時代の祖先が信じていたことの、ちょうど逆です。

 

1981年、リカルド・セムラーが引き継ぐと、 無制限の休暇を含む、

職場に人間らしさを取り戻すような規則を数多く備えた、 大規模な企業へと転換したのです。

 

1981年、資本金400万ドルの企業が、 今日では、10億の企業にまで成長し、

セムラーが想像もできなかったほど、無数の産業にまたがる企業となっています。

 

投資家の入れ替わりは、年間1%未満です。 ? テクノロジー系の企業の中にも同様に、

休暇に制限を設けないシステムを、 何年もに渡って採用しているところもあります。

新しい産業だけでなく、伝統的な業界の間でも、その数は増えつつあるのです。

エバーノート社やネットフリックス社などがその代表例でしょう。

それらの企業は、そこに働く人々の生活の管理は、彼らにまかせることが、

結局、会社のためにもなるということを学んだのです。

 

工業化時代の祖先が信じていたことの、ちょうど逆です。

 

 より多くの休暇を奨励するための昇給も

 

株主も、職場に人間性を取り戻そうとする企業に、投資するようになりつつあります。

どこかにマイナス面があるでしょうか?

古い型のビジネス・オーナーのようにふるまおうにも、 頻繁に休暇を取るよう、

奨励されてしまうことぐらいではないでしょうか。

 

この無期限休暇という考え方を実効性のあるものにするために、

私たちの会社クランクセット・グループは、 私たちのステークホルダー全員に、

休暇の費用として、年額1500ドルを支払っています

(エバーノート社は1,000ドル、フルコンタクト社は7,500ドル)。

もちろん、それが休暇に使用されたことを証明する領収書を提出した場合にのみ、

支払いを受けることができるのですが。

 

? Photo:palm trees By:j

 

「工業化の時代」の人から、誹謗を受けることもあります。

先ごろ『タイム』に掲載されたような、シニカルな意見です。

けれどもそんな記事は、高校のディベードで貧乏くじを引いて、

植民地時代の年季奉公人の隷属状態がもたらした良い影響について

述べなければならなくなった生徒の話に耳を傾けるようなもの。

 

制限を設けない休暇に対する反論など、せいぜいがこじつけ程度のものです。

 

現実はシンプルなものです。

人々に自分の時間管理をまかせようではありませんか。

そうすれば、彼らは大きな企業にしてくれるでしょう。

あなたのために、ではなく、あなたとともに。 ? 「参加型の時代」、 時は新しい金なのです。

 

 

著者:チャック・ブレイクマン(起業家・スピーカー、著述家)


元記事: http://bit.ly/1v3ymjj

(翻訳:服部聡子)

起業家が克服しなければならない6つの怖れ

by  ポール・モレロ

 

 

多くの人が、起業を夢見ていることでしょう。

けれども、起業には怖れがつきものだし、その怖れが克服できないせいで、

たいていの人はその夢を実現きずにいます。

あなたのアイデアが、仮にどれほどの潜在性を持っていたとしても、

以下に挙げた6つの怖れを克服する勇気を持たない限り、そのアイデアには意味がありません。

 

 1. リスクを負うこと、失敗することの怖れ

 

もし、なにか意義のあることをしたい、と心の底から望んでいるなら、

リスクを負うこと、失敗することに対する怖れは、 両方ともかならず克服できるにちがいありません。

マーケティング・ソフトウェア会社のCEOとして成功したマーク・オーガンは、 このように言っています。

「起業家がリスクを負うことなく、生計を立てていくことはできません」

 

リスクを伴っているからこそ、実りある結果が得られるのです。

多くの人は、リスクをネガティブなイメージでとらえることが多いのですが、

リスクは受け入れなくてはならないものです。

 

それを避けたり、逃れようとしたりするよりは、 むしろ、リスクを理解し、

軽減するための手段を講じるべきです。

 

リスクは失敗につながるじゃないか。

確かにそのとおり。

 

けれども、失敗からチャンスが生まれるのです!

 

失敗の可能性を受け入れようとしないなら、 起業家として成功できるチャンスもまた、

決して手に入れることはできません。

Jump By:kagey_b

 

 

 2. 周囲の人に対する怖れ

 

私たちが生きているのは、他人の成功より失敗を喜ぶ人間の世界です。

あなたが失敗するのを待ち望んでいる人々のことを怖れていては、

成功はひどく困難なものになってしまいます。

 

映画『幸せのちから』の主人公の言葉は、このことをあますところなく伝えてくれます。

 

おまえにそんなことできない、だなんて、 誰にも言わせちゃいけない。

絶対に、だ。 パパにもだよ。 わかったね?

夢があるんだろう? だったら、それを守らなくちゃ。

みんなは自分ではそれができないんだ。

だから、おまえだってムリだって言いたいんだ。

ほしいものがあるんだろう?

だったらそれをつかみとれ。

そういうことだ。

 

起業家が、友人や身近な人々から批判されることは、 少なくありません。

だからこそ、自分が実現しようとしているものを 信じることが大切です。

そうでなければ、起業家になるチャンスは 決してめぐってきません。

 

 3. まちがった決断をしてしまったのではないか、という怖れ

 

起業家志望者をためらわせる共通の怖れとして、 自分がまちがった決定をしているのではないか、

と疑ってしまうことがあげられます。

 

起業家にあこがれる人の中には、フルタイムの仕事を持ちながらも、

自分自身で仕事をやってみたいといつも考えている人が、数多くいます。

そのような人は、いまの仕事を辞めて、 将来の保証のない起業をして後悔することになるのでは、

という怖れにかられるものです。

 

独立はまちがいである、という考えを捨てることがむずかしいのなら、 自信をつける方法があります。

 

自分のアイデアが利益を生み出すものであるかどうか、 マーケット・リサーチをしたり、

メンターや成功を収めている起業家と話したり、

自分の製品を、対象となるグループに試してもらったり、 事業計画書を練ったりして、

成功の機会を、できるだけ自分で作りだしてみるのです。

 

Photo:deskwork By:ezola

 

 4. 経験や専門知識が不足していることへの怖れ

 

自分に教育がなかったり、経験が不足しているのではないか、 という怖れは、

始めたばかりの起業家にとって、 あたりまえのことです。

 

誰もが、成功した人の華麗な経歴を見て 「自分にはこんなことはできそうもない!」と思います。

でも、あなたにはできるのです。

 

リチャード・ブランソンは、このように言いました。

「学ぶことの最良の方法は、やってみることだ」

 

世界中で大きな成功を収めた起業家のほとんどは、 正規教育と闘ってきています。

正規教育を修めていることが、 ビジネスを始める上での前提条件ではありません。

であるならば、どうして自分には大卒の資格がないから、と、 自分に限界を決めてしまうのでしょうか?

やってみるのです!

 

自分のやろうとしていることに情熱を持ち続けられるのなら、

その情熱だけで、どんな卒業証書よりも遠くまで進むことができます。

 

  5. 財政的に失敗することへの怖れ

 

財政面での不安定さに対して怖れを抱くことは、 起業家なら無理もないことです。

夢を実現するために、 自分の貯金とライフスタイルを危険にさらすのには、度胸がいります。

 

ウェルズ・ファーゴ/ギャラップ中小企業指数によると、 ほとんどの小企業は、

創始者の個人貯蓄である1万ドルでスタートするということです。

 

創業時には、大きな借金を避け、 やりくりにやりくりを重ねていけば、

財政不安のリスクを回避する役に立つはずです。

 

 

また、入念な準備は、 財政上の不安定さを和らげることになります。

また、経過報告と販売予測に従ったビジネスプランがあれば、 事業の方向性を定めることができ、

また、軌道を外れていないかどうか確かめる助けになってくれます。

 

Photo:Business card origami

 

 6. 自分の人生を無駄にしてしまうのではないかという怖れ

成功するためにどんなチャンスでもつかもうとビジネスを始めれば、 長時間のハードワークが待っています。

起業家として一歩を踏み出す前に、 このことを受け入れ、慣れておくことが重要です。

 

仕事は多大な献身を要求するでしょうし、 このことは同時に、

家族や友人から長時間、離れることも意味します。

 

ほかの人に任せることのできる部門を見つけ、 プロセスをできるだけ簡略化して、

管理しやすいようにしてください。

 

そうすることで作業負担を軽減することができるし、 家族や友人と過ごす時間を見つけることもできます。

 

飛躍をとげて起業家になることを考えているのなら、 ハードワークの覚悟が必要です。

ひたすら前に進み、 励ましの言葉が得られるなら、どんな機会でも利用して、

自分の士気を高めていってください。

 

モチベーションを維持し続けられれば、 あなたもかならず成功した起業家となることができるでしょう。

 

 

著者:Paul Morello(起業家)


元記事:http://bit.ly/1tODyX2

(翻訳:服部聡子)

 

スタートアップはこんな人を求めている

by デイブ・ケルペン

 

 

私はスタートアップを起業する前に、いくつもの仕事に就き、さまざまな種類の会社で働いてきました。

大企業もあれば、そんなに大きくないところもありました。

当時をふり返れば、夢の仕事をどうやって手に入れたら良いか、

どうしたら夢の会社で働くことができるのか、

今の私が知っていることを、そのころ知っていたらなあ、と思わずにいられません。

あなたがスタートアップで夢の仕事を手に入れる方法を見つけるためのお手伝いとして、

さまざまな意見をご紹介しましょう。

私はヤング・アントレプレナー・カウンシル(YEC)のメンバーと話をしました。

招待によってのみ、会員になれるというこの組織は、世界でもっとも有望な若手起業家が集まっています。

以下は、彼らのスタートアップで夢の仕事を手に入れるためにはどうしたら良いか、

という問いに対する彼らの答えです。

1. 問題ではなく、ソリューションを伝えてください

 マイケル・ポートマンバーズ・バーバーショップ 共同創設者

どんな仕事であっても、私はいつも、問題ではなく、ソリューションを持っている人を採用します。

たとえば「インターネットがダウンした!」ではなく、

すぐ電話会社に連絡して、復旧までにどのくらいかかるか突き止め、

さらにその間、私たち誰もが見たくなるような、おもしろい映画があるかどうか、

調べておくような社員です。

 

2. 下調べをしてください

 ピーター・セナデジタル・サージャン 創設者/エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター

あなたらしさを大切にしてください。

私たちは、少しちがったタイプの会社を作っていて、

そこでは履歴書よりも、情熱と資質の方を重視します。

私たちの会社のことを事前に調べ、面接を通して仕事のことを知ってください。

良い質問をしてください。

面接は、私たちにあなたのことを教えてくれるだけでなく、

あなたが会社について知る機会でもあるのです。

これまで気づいてなかった自分の弱点を、知ってください。

そうして、なぜ私たちが、自分の家族よりも多くの時間を

あなたと一緒に過ごしたいと思うようになるのか、その理由を、教えてください。

 

3. 準備してください

 ジェレミー・ブラントウィー・バイ・ハウス・コム 創設者、CEO

仕事を得ることは、販売事業です。

私は、自分の痛点を解決してくれる人を探しています。

あなたはあなたの商品(あなた自身)と、その商品が私の問題をどのように解決するかを売っているのです。

あなたがどんな人か、嘘をついたり、話を飾ったり、ごまかしたりすると、

すぐにわかります。

真実のあなたを教えてください。

私たちの会社は、万人向きではないのですが、

面接を受けてくれた人の多くを、私のネットワークを使って、

別の会社で仕事が見つかるように手助けしています。

 

4. どれほどやれるか教えてください

 ティキン・タタービーファンキーInc. 共同創設者、CEO

私たちは最近、大勢の人を雇ったところです。

空席の一つは、デザイン部門でした。

応募してきたある人は、告知していた仕事には、当てはまらなかったのですが、

びっくりするようなポートフォリオを持ってきました。

まぎれもない才能で、私たちは彼女のためにポジションを設けました。

求人に書かれていることは、ガイドラインに過ぎません。

実際に私たちが探しているのは、チームを成長させる、才能のある人です。

あなたの才能で私を驚かせてください。

そうしたらすぐに、あなたのために仕事を用意します。

 

5. ガッツのある人でいてください

 キム・カウプジンパック 共同創設者

ジンパックの“秘密のソース”は、ガッツです。

これまでにはあなたがしてこなかったような見方をしたり、働き方をしたり、

まったく新しいプログラムを学んだりすることは、簡単ではありませんが、

いつも笑顔でいられるような、ソリューションを見つけてほしいのです。

秘密の方程式はこれです。

「頑張る」+「少しのもので、より多くのことをやる」=ガッツ

私たちは、ほかの人よりずっと良い仕事をし、ずっと賢くなる必要があるだけでなく、

利用できるものだけを使って、そうしなければならないのです。

 

6. イニシアティブを見せてください。

サム・ディヴィッドソンバッチ 共同創設者

私たちは、進んでリスクの取れる、アイデア豊かで、

新しいことをどんどん試すことができる人を、求めています。

雇用プロセスの中でも、あなたのイニシアティブ、

創意あふれるところを見せてください。

面接のときには、私たちのブランドを勝手に変更して、

新しいアイデアをひとつかふたつ、持ってきてください。

たとえそれがまったく的外れであっても、

私たちと一緒の夢を見る意志が感じられれば、

私はきっと感銘を受けるでしょう。

 

7. 誇りを持ってください

シェーン・スノウコンテントリー チーフ・クリエイティブ・オフィサー

私は、コンテントリー社で働く人は、

誰もがが「誇りを持つ」人であってほしいと思っています。

私たちが好きなのは、問題解決者です。

自分の疑問点に、グーグルで調べて答えがさがせる人、さらに、

自分のチャレンジに対する答えを、従来なかったような角度から見つけられる人です。

誇りを持つ、とは、職務説明書以上のところまで行って、

「できないもの」の中に、チャンスを見出す、という意味です。

 

8. 業界をよく知ってください

ダニー・ウォングレイプバイン 成長及びマーケティング部門

グレープヴァインは美容やファッション、ライフスタイルなどのブランドのために、

ユーチューブの制作を手伝っています。

そのため、あなたがユーチューブ・チャンネルを持っているか、運営している、

また、これまでに美容やファッション、

ライフスタイルに関連する企業のマーケティングの経験があれば、

あなたは、私たちのクライアントや制作者、視聴者を知らない競争者より、

一歩、先んじているでしょう。

 

9. 学ぶことに貪欲であってください

 ジョジョ・ヘダヤ :アンロール・ミー 共同創設者

学ぶこと、成長することに対するあなたの渇望を示してください。

仕事をする人は何百万人もいますが、多くの人は、良い仕事をする以上の熱意を持っていません。

そんな人では私の注意を引きません。

私は、可能性に満ちあふれた野心家を求めています。

働きバチよりも、どうすれば会社を次のレベルに進ませるためのリソースを見つけられるか、

示すことができる人を待っています。

専門家を雇うつもりはありません。

私が求めているのは、正しいツールさえあれば、専門家になれる人なのです。

 

10. あなたの内にある魔法を大切にしてください

レイナン・ラックマン : プレー  CEO

レゴのレンタルサービス会社であるプレーには、

創造的で、ユニークで、ハチャメチャな人間が大勢集まっています。

私たちは互いに魔法ををかけておいて、

それから既存の枠にとらわれないアイデアを出し合います。

ですからあなたが大好きなこと、情熱を持っていることを話して、

一生懸命働き、一生懸命“プレー”してください。

 

11.要求されている以上のことをしてください

 ラウル・デイヴィスアセンダント・グループ ?CEO

2013年のクリスマス・シーズン、私はインターン先を探している、若い女性から

クリスマスカードをもらいました。

それは履歴書ではなかったのですが、そこには自分の資格と関心が、手書きで記されていました。

もしあなたが従業員数100人に満たない、小さな職場を探しているのなら

これは強い印象を残します。

直感的にはそうは思わないかもしれないし、気取っているとも思うかもしれないのですが、

手書きの手紙には、確かに人の心を動かすものがあります。

 

* * * * * * * * * * * *

 

今度はあなたの番です。

夢の仕事を得るための、あなたの秘訣は何ですか?

あるいは、あなたが経営者や人事担当者なら、

あなたの会社の就職希望者が、何をしたら一番印象に残りますか?

 

 

著者:Dave Kerpen : 起業家、著作家、テレビ・パーソナリティ


元記事:http://linkd.in/1FmmFsk

(翻訳:服部聡子)

スティーブ・ジョブズから学んだ交渉のヒント

by ピーター・コーハン

 

 

2007年、アップルの最初のiPhoneが販売された当時、携帯電話はすでに大きな市場でした。

ところが2009年までには、アップルは携帯電話市場の30%を占めるまでになっていました。

ジョブズはどうやってAT&Tを説得し、 アメリカでのiPhoneを提供する排他的販売契約と引き替えに、

画期的な契約を結んだのでしょうか?

 

ラジ・アガーワルがコンサルティング会社アドベンティスの電気通信部門に在籍した当時、

ジョブズと数ヶ月間、週に2度の割合で会っていた、といいます。

8月におこなった私とのインタビューで、アガーワル氏は、

スティーブ・ジョブズがどのようにAT&Tを説得し、iPhoneを提供するために、

先例のないレベニュー・シェア契約を結んだかを説明してくれました。

 

ハーバード・ビジネス・スクールの事実記載書によると、

アップル社は2010年、アメリカ国内での独占オペレーターであるAT&T社と、

先例のないレベニュー・シェア、 すなわち、iPhone契約者1人当たり10ドルを受け取ること、

配布、価格、商標はアップルが管理する、という内容で合意した、 とあります。

 

「2005年初め」に、アドベンティス社のコンサルタントとして

ジョブズと仕事をおこなったアガーワル氏は、 このように語っています。

 

「ジョブズはAT&Tと、契約をうまく結ぶことができました。

 

というのも、彼が iPhone 細部にいたるまで関与していたことと、

通信キャリアとの関係を築こうとする努力、 他人には法外とも思えるような要求を貫こうという意志、

自分のビジョンに、大きなリソースを賭ける度胸があったからです」と。

ここに、スタートアップを考えている人が応用できる、 ジョブズの3つの戦略を見てとることができます。

 

 1. カギとなるものを細部まで掘り下げる

 

 

優れた起業家は、 スタートアップが確実に軌道に乗ることができるよう、

細部に至るまで、あらゆることを把握しておきたい、という衝動と、

社員に仕事を任せる必要との間で、 うまくバランスを取っていかなければなりません。

 

とはいえ、細部を徹底的に掘り下げる必要に迫られる場合もあります。

とりわけスタートアップの将来がかかっているような場合には。

アガーワル氏は、ジョブズと、戦略の実行をほかの人に任せていた 多くのCEOとが

異なっていたのを指摘しています。

 

「ジョブズはすべての通信キャリアのCEOと、個別に会っていました。

私は彼の、直接実務に参加しようという気概と、

会社のやることを、あらゆる面において成功させよう、という激しい情熱に打たれました。

彼は自分が従事して来たことに、細部まで徹底的に関わっていました。 彼がなしとげたのです」

とアガーワル氏は言います。

 

 

 

2. 自分のビジョンに大胆に賭ける

 

あなたが自分のスタートアップの将来を、ビジョンとして思い描くタイプの起業家ならば、

自分のビジョンをシェアしてくれるよう、他者を説得できない限り、 先は見えていることでしょう。

これまで部下やビジネスパートナーに対して、できる限り説明したけれども、わかってもらえなかった、

というのであれば、そのビジョンがこのスタートアップの未来にどれだけ重要であるか 納得させるための、

大胆な一手が必要となるはずです。

 

アガーワル氏は、ジョブズが自分のビジョンを理解してもらうために、

リスクを進んで引き受けようとする態度に、感銘を受けたといいます。

 

「会議室でのあるミーティングで、ジョブズはAT&Tが契約のリスクを心配して、

あまりに時間をかけるのにいらだっていました。

そこでジョブズはこう言ったのです。

 

連中の不平を止めさせるために、どうしたらいいかわかるだろうか?

AT&Tに10億ドルの小切手を切ればいいんだよ。

もし契約がうまくいかなければ、相手はそれを取っておけばいい。

AT&Tに10億ドルを渡そうじゃないか。

(※当時アップルは現金で50億ドルの所有がありました)

そうすれば不平も止むだろうし。

 

アガーワル氏は当時をこのように回想しています。

 

ジョブズが実際に、AT&Tに現金を渡すことはありませんでしたが、

そうしてもかまわない、という彼の確固とした意志は、アガーワル氏に強い印象を残しました。

 

 

 3. 途方もない要求を出し、そのために戦う

 

もしあなたに、業種を転換しようとしている、といううわさがあるなら、

途方もない要求を出したとしても、 その要求に応じてくれる人が現れるかもしれません。

 

ジョブズがAT&Tとの契約からそんなにも多くのものを引き出すことができたのも、

そのせいだったからかもしれません。

 

けれども、見方を変えれば、ジョブズが結果的に成功できたのも、

ジョブズの法外な要求と、そのために戦おうとした彼の意志があったからこそ、とも言えるのです。

 

アガーワル氏は、途方もない要求をぶつけてくるところに、

ジョブズのユニークな点を見ています。

 

その説明によればジョブズはこのように言ったといいます。

 

月額50ドルで、無制限通話、データ通信、

ショートメッセージサービスプランの一切を含む。

これが私たちのミッションです。

私たちはこれまで誰もすすんでやろうとしなかったこと、

現状を度外視する、ということを、

望み、求めていかなければなりません。

 

彼はこうした法外な要求を思いつくと、 そのために戦い、戦ったことで初めて得られるような、

多くのものを手に入れてきたのです。

 

あなたは第二のスティーブ・ジョブズにはなれないかもしれません。

けれども、この3つの戦略を学ぶことで、よりよい起業家になることができるはずです。

 

 

 

著者:Peter Cohan (著作家・投資家)


 

元記事:http://bit.ly/1LE1qcp

(翻訳:服部聡子)

 

 

「正しく」 失敗するために

by インゲ・ギーデンス

 

私はこれまで失敗の大切さについて、何度も書いたり、話したりしてきました。

人は、折々の失敗を経ないまま、成功することはできない

というのが私の持論です。

失敗こそ、人生で何よりも価値ある教訓を得るためのチャンスなのです。

 

前回の記事も、大勢の人が共感してくれたようです。

さらに、講演でこの話をしていたときにも、こんな質問を受けるまでになりました。

 

どうやって「正しく」失敗したらいいんですか?

 

最初のうち、私はからかわれているのだろうか、ととまどっていました。

けれどもじきに、その人たちは本気なのだ、とわかったのです。

 

でも、失敗に、正しいやり方とまちがったやり方がある?

そんなこと、聞いたことがありますか?

そんな観点から「失敗」にアプローチした本もないのではないでしょうか。

私はそのことについて考えるようになりました。

 

Photo:State of Grace By:CarbonNYC

 

 大切なのは、立ち直ること

 

失敗は、大切なことです。

けれども、もっと大切なのは、そこから立ち直ることです。

「正しい」失敗とは、

結局は、どうやって立ち直るか、

どうやって自分の足でふたたび立ち上がるか、ということなのです。

 

学ぶこと。

適応すること。

進化すること。

自分が優位にたてるようなはずみを利用すること。

前進すること。

 

間違った失敗とは、解決できない問題にとらわれることです。

ものごとを修正しようとしてエネルギーを浪費し、

決して見つからないリセットボタンを探すことです。

 

Photo:Nuvem By:GraceOda

 

 早く立ち直る

 

うまく失敗することのカギになるのは、

「すばやく」立ち直ることだと、私自身は確信しています。

 

その方法は、人によって異なるでしょう。

個人的には、ひとりになる時間が必要だと感じています。

短ければ短いほど、良いのです。

そうすれば、平常心を失わないですみます。

 

自分のことを考えて、悲しい気分になり、

悲嘆に暮れる数時間が必要です。

これが「底」に早く達する、私にとって最適な方法なのです。

 

「平常通り」仕事をこなし、私は大丈夫、という顔でオフィスにとどまっても、

あまりよいことはありません。

 

そうしていると、立ち直るまでにもっと多くの時間とエネルギーを消費することになるのです。

その代わり、私は家に帰って閉じこもるか、走りに行くかします。

それが私にとっては、よく考え、すばやく立ち直るのに、

もっとも良い方法なのです。

 

しかもそうしていれば、関係者に向かって、

後日、後悔するようなことを言わないですみます。

 

これが、実際に効果のある私のやり方です。

2,3時間で立ち直ることもあれば、もっと時間がかかることもありますが。

けれどもその日のうちに、わたしは元に戻り、すぐに自分の足で立っています。

生まれ変わり、

いつでもエンジン全開にできる、という準備をして。

 

Photo:1 2 3 (4) 5 6 By:GraceOda

 

 自分なりの立ち直り方を

 

もし私のアドバイスが必要なら。

自分が早く立ち直れる、自分に合った方法を見つけてください。

その方法を使って、ふたたび自分の強さを取り戻してください。

これに対する、あなたの意見を楽しみにしています!

 

 

 

 

関連記事:「失敗しない者は何も学べない」

著者:インゲ・ギーデンス(ベルギー起業家・スピーカー)


元記事:http://bit.ly/1KVhRAr

(翻訳:服部聡子)

 

 

失敗しない者は何も学べない

by インゲ・ギーデンス

 

先日、私はベルギーのヘントで行われたアイマインズの

「フェイル・カンファレンス(失敗協議会)」に、 講演者として招かれました。

 

そのタイトルに反して、失敗に焦点をあてたカンファレンスは、

大きな成功をおさめていることがわかりました。

 

私たちの国、ベルギーでは、失敗はタブーです。 とりわけ、ビジネスにおいては。

 

倒産などということは、起こりうる限り、最悪のことです。

 

ほぼ確実に、「失敗」の烙印が職業上の経歴を損ない、 人間関係にまで、ひびを入れてしまいます。

 

負債を完済するまでは、新規事業の資金を借りるどころか、

セカンドチャンスを手に入れるのも、ほとんど不可能です。

 

ベルギーでは、ブラックリストは深刻なものだし、 人の間を行き交ううわさは、重要な情報チャンネル。

起業家は、いともたやすく打ちのめされてしまいます。

 

ですから、講演者としてアイマインズの招待を受けたとき、

少々不安になったことを認めなければなりません。

 

私が「失敗の専門家」とみなされるにちがいない、と思ったからです。

 

でも、そのカンファレンスの趣旨には賛同していましたし、 私もできるだけのことをやりました。

ステージ上でも、それ以外のときも、そのイベントを、心から楽しんだのです。

 

 「失敗」 は大切なこと

 

実のところ、私は「失敗」という言葉が大きらいです。

職場での「罪悪感」や「過失」や「非難」という言葉がきらいなのと同じくらい。

 

Photo:Layback failure By:Bryce Bradford

 

けれども、「失敗しなければ何も学べない」ことも学んできました。

そうして私は、実に多くのことを「学んで」きたのです……。

 

ですから、もしあなたが何か失敗したとしても、私に「ごめんなさい」とわざわざ言う必要はありません。

それより、あなたが何を学んだかを聞きたいのです。

私自身、しょっちゅう「失敗」しています。

それでも私は自分ができるだけのことはやった、と確信しています。

だから、自分を責めたりしませんし、他の誰かを非難したりもしません。

 

その代わり、先に進みます。

あるいは、最初に戻ります。

もう一度やってみて、自分が学んだことを忘れないようにします。

 

トーマス・エジソンは、そのことをもっとうまく言っています。

 

人生に失敗した人の多くは、 諦めたときに

自分がどれほど成功に近づいていたか 気づかなかった人たちだ。

 

最近、あなは何か、失敗から「学び」ましたか?

もちろん私は学びましたよ。

 

カンファレンスに出席したことで、こんな記事が書けて、

おかげで私の学習曲線はまた一段階上がりました。

 

(引き続き「正しく失敗するには」をお届けします)

 

著者:インゲ・ギーデンス(ベルギー起業家・スピーカー)


元記事:http://bit.ly/1KEfVYE

(翻訳:服部聡子)

 

本:『誰でも書ける』

Everybody Writes: Your Go-To Guide to Creating Ridiculously Good Content

(原題)『誰でも書ける: びっくりするほど良質のコンテンツを制作するための頼りになるガイド』

 著者: アン・ハンドリー

 

 優良コンテンツを書くためのガイドブック

 

『誰でも書ける』は、インターネットで顧客を引き寄せ、離さないための、

頼りになるガイドブックです。

 

コンテンツ主導型の世界では、事実上、誰もがライターです。

もしあなたがウェブサイトを持っているなら、あなたは出版者。

あなたがソーシャルメディアの一員なら、マーケターでもあります。

ということは、誰もが自分のマーケティング・メッセージを伝えるために、

言葉に依存して生きている、ということにほかなりません。

私たち全員が、ライターなのです。

 

でも……、誰がいまさら書くことなど、気にしているでしょうか?

 

このやっかいな世界を牛耳っているのは、短くてぴりっとした言葉。

クリックさせるための見出しや、ツイッターのタイムライン、インスタグラムのフィード、

gifアニメやビデオやスナップチャット、

YOLO(「人生は一度しかない」)や

LOL(「大笑い」)や

#tbt(「木曜日には過去の写真をアップしよう」)などの略語……

書くことに焦点をあてるなど、まるで衒学趣味、さえない話ではありませんか。

 

ところが実のところ、書くことは以前にも増して重要になっています。

ネットをかけめぐる私たちの言葉は、私たちの通貨です。

言葉は顧客に、私たちが誰なのかを伝えているのです。

 

私たちの文章は、私たちを頭がよさそうにも、バカにも見せます。

おもしろい人間にも、あたたかい人にも、仕事ができそう、とも、信頼できそう、とも感じさせます。

逆に、凡庸な印象を与えたり、混乱させたり、退屈させたりするかもしれません。

 

そのため、うまく言葉を選び、すっきりと簡潔な文章、

顧客に対して誠実で、共感が伝わる文章を書かなくてはならないのです。

 

しかも、これまでコンテンツ・マーケティングで見過ごされてきたスキルを身につけることは、

自分に新しい価値を付与することにもつながります。

 

どのように書くか。

どのようにほんとうの話を、ちゃんと、しっかり伝わるように、語るのか。

あなたが書いているのがリスティクル(※タイトルとリストだけの記事)であろうと、

スライドシェアのキャプションであろうと、

あなたが今、ここで読んでいるような文章であろうと……。

 

書くことを通して、コミュニケーションをうまく進行させることは、

もはや、単なる良いことではありません。

必要不可欠なことなのです。

書くスキルは、これまで見過ごされがちでしたが、

コンテンツ・マーケティングの基盤となるものといえるでしょう。

 

『誰もが書ける』のなかで、一流のマーケターでもあるアン・ハンドリーは、

コンテンツ制作上のプロセスと戦略、コンテンツをどのように公開するか、

すぐに実践できるハウツー、どのようにデザインし、どのように結果を出すか、など

専門家としてのアドバイスと知見を明らかにしています。

これらのレッスンとルールは、あなたのホームページやトップページ、

ランディングページ、ブログやeメール、

マーケティングの提案、フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、

その他のソーシャルメディアなど、あらゆるところに適用できるものです。

 

アン・ハンドリーは、戦略をいったん解体し、

びっくりするほど良質のコンテンツを作成するための実践的なアプローチとして展開しています。

あなたが大きなブランドの一員であろうと、小さなブランドの一員であろうと、個人であろうと、

誰でもネット上のコンテンツを制作でき、発表するための頼りになるガイドとして、書かれているのです。

本書には以下の章が含まれています。

 

・ もっとうまく書くには

あるいは「大人になって書き始めた人」にとっては「どうしたら少しでも書くことがイヤにならないか」

・楽しくて忘れない、ビジネス向けの簡単な文法と語法

頭が良さそうに見せるけれど、嫌みなほどには見せない

・読者におもしろくて真実の物語という贈り物をあげよう

共感と人間味あふれることがここでのカギ。だから本でもそうしよう

・ジャーナリズムの伝統的なルールに則した、効果的で信頼感を抱かせるコンテンツを制作するための実践

というのも、顧客にコンテンツを公開したり、直接話したりすることは、本来、特別な権利であるから。

・マーケターが書くもの

マーケターが制作すべき基本的な17種類のコンテンツ

・コンテンツのためのツール

手際よくこなすための役に立つツール

 

伝統的なマーケティング手法では、もはや十分とは言えません。

『誰でも書ける』は、優良なコンテンツが、デジタル世界で成功するためのカギであることを知っている、

頭の良い業界人のためのフィールド・ガイドです。

 

関連記事:12ステップのライティングGPS


元記事:http://amzn.to/1xId95c

(翻訳:服部聡子)

12ステップのライティングGPS

by アン・ハンドリー

 

長編ロマン『砂と霧の家』を書いた作家のアンドレ・デュバスは、

書くことを、果てしなく暗い、長いトンネルを1センチずつ、進んで行くことにたとえました。

あなたの前にも数メートルが待ち受けているのかもしれません。

あなたはこの数メートルなら、うまくやることができるでしょう。

けれども、どこまで行けばよいのか、

また、それがいつのことになるのか、よくわかってはいません。
仕事が不確かだったり、よくわからなかったりするときは、

そこへ至るプロセスを、まずはっきりさせることです……

プロセスだって?

まあ、そうね。
プロセスというと、私のこれまでの人生でも、多くの場合、ぞっとするくらい退屈なものでした。

缶詰をアルファベット順に並べることや、ビーツの皮をむくことのように。

 

けれども、ライティングの際には、プロセスが重要です。

というのも、あなたが行きたいところに行くためには、ロードマップが必要だからです。

ですから、ここに12のステップに基づくライティングGPSというインフォグラフィックを用意しました。

私の本『誰でも書ける』のアウトラインを示したものです。

 

このGPSはごちゃごちゃした思考を、首尾一貫した説得力のあるライティング、

読者を引きつけ(もしかしたら好きになってくれるかもしれない)記事にまとめていく上で、

あなたの道しるべとなってくれるでしょう。

 

AnnHandleyWritingGPS_visually


元記事:http://amzn.to/1xId95c

(翻訳:服部聡子)

本:『絶対的価値』

 

Absolute Value: What Really Influences Customers in the Age of (Nearly) Perfect Information

原題:『絶対的価値:(ほぼ)完全情報の時代に顧客に本当に影響を及ぼすもの』

著者 イタマール・サイモンソン、 エマニュエル・ローゼン

 

従来のマーケティングの通説に対して、

本書 『絶対的価値』は、

今日の顧客に影響を与えているのは、

実際には何なのかを明らかにするとともに、

「複合的影響力」という新しいフレームワークを提案しています。

これは、消費者の意志決定とマーケティングについての

まったく新しい考え方で、

より効果的なビジネス戦略を進めていくためのものです。

 

人の購買スタイルは、根本的な変化を遂げました。

にもかかわらず、消費者の意志決定とマーケティングについての基本的な考え方は、

変わっていません。

大部分のマーケターは、いまだに自分たちが、消費者の意識を形成し、

消費行動を誘導できると考えています。

 

けれども、この刺激的な本の中で、

スタンフォード大学教授イタマール・サイモンソンと

ベスト・セラーの著者エマニュエル・ローゼンは、

どうして今日のブランド・マントラが、妥当性を失っているかを示します。

消費者が購買を決定するときに依拠するものが、

ほかのユーザーのレビューや、簡単にアクセスできる専門家の意見、

価格比較アプリなど、新しく登場した技術などとなり、

すべてが変わってしまったのです。

 

本書は、この新時代の顧客にどうしたら影響を及ぼすことができるのか、

差し迫った問題に答えるものです。

著者のサイモンソンとローゼンは、

保守的なマーケティングの概念が、変更を迫られている点を指摘し、

企業がコミュニケーション戦略やマーケティング・プログラム、

新しい環境に対するセグメント戦略をどのように立案していくべきなのか

について語っています。

深い分析と数多くのケース・スタディ、最先端の研究が盛り込まれた、

前向きの思考に貫かれた本書は、マーケティングについて、

まったく新しい考え方を、提供してくれます。

 

 

関連記事:ガイ・カワサキの「情報の高速化はマーケティングをどう変える?」

新時代の消費行動に後れを取る学術研究


元記事:http://amzn.to/1b3e0Cs

(翻訳:服部聡子)

本:『大胆であれ』

 

Bold: How to Go Big, Create Wealth and Impact the World

『大胆であれ:成功し、富を築き、世界に影響を与える方法』

  著者 ピーター・H・ディアマンディス

 

ニューヨークタイムズ・ベストセラー『楽観主義者の未来予測』の共著者、

ピーター・ディアマンディスの待望の新作です。

この『 Bold (大胆であれ)』は、

進歩が速まる一方のテクノロジーや、

常識を打ち破る思考、

クラウドパワー・ツールを使って、

莫大な富を産み出し、

数十億もの人々にインパクトを与えたい人に向けた、

ラディカルなガイドブックです。

 

『大胆であること』は、3つの部分から成り立っています。

 

第1部は、飛躍的な成長を続けるテクノロジーに焦点が当てられています。

 

今日の速まる一方の技術は、

フォーチュンの世界企業500社に選ばれるような大企業を混乱させる一方、

「アイデアがあります」という起業家を、

「10億ドルの会社を経営しています」と言うようになるまでに押し上げることを

可能にしています。

著者が取り上げるのは、今日の3Dプリンターや人工知能、ロボット工学、

ネットワークとセンサー、合成生物学などが持つ力。

ディアマンディスは、それに対して、卓越した洞察力を示していきます。

 

第2部でスポットが当てられているのは、心理学から見た「大胆さ」についてです。

 

億万長者となった起業家の、ラリー・ペイジ、イーロン・ムスク、

リチャード・ブランソン、ジェフ・ベゾスの行動の動機について、描かれていきます。

 

さらに、ディアマンディスはこれまでに、

シリコンバレーを拠点とするユニークな教育機関、シンギュラリティ・ユニバーシティ、

Xプライズ財団、プラネタリー・リソーシズ、法人ヒューマン・ロンジェビティ

など15の起業をおこなっていますが、その経験を通じて得た

起業家としての秘訣を明らかにしていきます。

 

第3部で取り上げるのは、社会資本についてです。

 

今日、誰もが、ますます緊密に結びつく人間の集団に大きな影響を及ぼす

チャンスがあります。

ここで著者は、インセンティブ競争や、百万ドルのクラウドファンディングの立ち上げを

企画する方法を教えてくれます。

 

そうして最後に描かれるのは、コミュニティをいかに作るか、ということです。

 

急速に伸びていく集団は、自ら進んで参加する人々を生み、

今日の起業家が思い描く、大胆な夢を実現するのを助けていく、

とディアマンディスは語ります。

 

『大胆であれ』は、マニフェストであり、マニュアルでもあります。

今日の指数関数的に増加する起業家にとって、新しく登場した技術を利用するための

頼りになるリソースであり、思考を測るものであり、

人々の集団の持つすさまじい力を明らかにした書です。

 


元記事:http://amzn.to/1DR9ek2

(翻訳:服部聡子)