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起業家が克服しなければならない6つの怖れ

by  ポール・モレロ

 

 

多くの人が、起業を夢見ていることでしょう。

けれども、起業には怖れがつきものだし、その怖れが克服できないせいで、

たいていの人はその夢を実現きずにいます。

あなたのアイデアが、仮にどれほどの潜在性を持っていたとしても、

以下に挙げた6つの怖れを克服する勇気を持たない限り、そのアイデアには意味がありません。

 

 1. リスクを負うこと、失敗することの怖れ

 

もし、なにか意義のあることをしたい、と心の底から望んでいるなら、

リスクを負うこと、失敗することに対する怖れは、 両方ともかならず克服できるにちがいありません。

マーケティング・ソフトウェア会社のCEOとして成功したマーク・オーガンは、 このように言っています。

「起業家がリスクを負うことなく、生計を立てていくことはできません」

 

リスクを伴っているからこそ、実りある結果が得られるのです。

多くの人は、リスクをネガティブなイメージでとらえることが多いのですが、

リスクは受け入れなくてはならないものです。

 

それを避けたり、逃れようとしたりするよりは、 むしろ、リスクを理解し、

軽減するための手段を講じるべきです。

 

リスクは失敗につながるじゃないか。

確かにそのとおり。

 

けれども、失敗からチャンスが生まれるのです!

 

失敗の可能性を受け入れようとしないなら、 起業家として成功できるチャンスもまた、

決して手に入れることはできません。

Jump By:kagey_b

 

 

 2. 周囲の人に対する怖れ

 

私たちが生きているのは、他人の成功より失敗を喜ぶ人間の世界です。

あなたが失敗するのを待ち望んでいる人々のことを怖れていては、

成功はひどく困難なものになってしまいます。

 

映画『幸せのちから』の主人公の言葉は、このことをあますところなく伝えてくれます。

 

おまえにそんなことできない、だなんて、 誰にも言わせちゃいけない。

絶対に、だ。 パパにもだよ。 わかったね?

夢があるんだろう? だったら、それを守らなくちゃ。

みんなは自分ではそれができないんだ。

だから、おまえだってムリだって言いたいんだ。

ほしいものがあるんだろう?

だったらそれをつかみとれ。

そういうことだ。

 

起業家が、友人や身近な人々から批判されることは、 少なくありません。

だからこそ、自分が実現しようとしているものを 信じることが大切です。

そうでなければ、起業家になるチャンスは 決してめぐってきません。

 

 3. まちがった決断をしてしまったのではないか、という怖れ

 

起業家志望者をためらわせる共通の怖れとして、 自分がまちがった決定をしているのではないか、

と疑ってしまうことがあげられます。

 

起業家にあこがれる人の中には、フルタイムの仕事を持ちながらも、

自分自身で仕事をやってみたいといつも考えている人が、数多くいます。

そのような人は、いまの仕事を辞めて、 将来の保証のない起業をして後悔することになるのでは、

という怖れにかられるものです。

 

独立はまちがいである、という考えを捨てることがむずかしいのなら、 自信をつける方法があります。

 

自分のアイデアが利益を生み出すものであるかどうか、 マーケット・リサーチをしたり、

メンターや成功を収めている起業家と話したり、

自分の製品を、対象となるグループに試してもらったり、 事業計画書を練ったりして、

成功の機会を、できるだけ自分で作りだしてみるのです。

 

Photo:deskwork By:ezola

 

 4. 経験や専門知識が不足していることへの怖れ

 

自分に教育がなかったり、経験が不足しているのではないか、 という怖れは、

始めたばかりの起業家にとって、 あたりまえのことです。

 

誰もが、成功した人の華麗な経歴を見て 「自分にはこんなことはできそうもない!」と思います。

でも、あなたにはできるのです。

 

リチャード・ブランソンは、このように言いました。

「学ぶことの最良の方法は、やってみることだ」

 

世界中で大きな成功を収めた起業家のほとんどは、 正規教育と闘ってきています。

正規教育を修めていることが、 ビジネスを始める上での前提条件ではありません。

であるならば、どうして自分には大卒の資格がないから、と、 自分に限界を決めてしまうのでしょうか?

やってみるのです!

 

自分のやろうとしていることに情熱を持ち続けられるのなら、

その情熱だけで、どんな卒業証書よりも遠くまで進むことができます。

 

  5. 財政的に失敗することへの怖れ

 

財政面での不安定さに対して怖れを抱くことは、 起業家なら無理もないことです。

夢を実現するために、 自分の貯金とライフスタイルを危険にさらすのには、度胸がいります。

 

ウェルズ・ファーゴ/ギャラップ中小企業指数によると、 ほとんどの小企業は、

創始者の個人貯蓄である1万ドルでスタートするということです。

 

創業時には、大きな借金を避け、 やりくりにやりくりを重ねていけば、

財政不安のリスクを回避する役に立つはずです。

 

 

また、入念な準備は、 財政上の不安定さを和らげることになります。

また、経過報告と販売予測に従ったビジネスプランがあれば、 事業の方向性を定めることができ、

また、軌道を外れていないかどうか確かめる助けになってくれます。

 

Photo:Business card origami

 

 6. 自分の人生を無駄にしてしまうのではないかという怖れ

成功するためにどんなチャンスでもつかもうとビジネスを始めれば、 長時間のハードワークが待っています。

起業家として一歩を踏み出す前に、 このことを受け入れ、慣れておくことが重要です。

 

仕事は多大な献身を要求するでしょうし、 このことは同時に、

家族や友人から長時間、離れることも意味します。

 

ほかの人に任せることのできる部門を見つけ、 プロセスをできるだけ簡略化して、

管理しやすいようにしてください。

 

そうすることで作業負担を軽減することができるし、 家族や友人と過ごす時間を見つけることもできます。

 

飛躍をとげて起業家になることを考えているのなら、 ハードワークの覚悟が必要です。

ひたすら前に進み、 励ましの言葉が得られるなら、どんな機会でも利用して、

自分の士気を高めていってください。

 

モチベーションを維持し続けられれば、 あなたもかならず成功した起業家となることができるでしょう。

 

 

著者:Paul Morello(起業家)


元記事:http://bit.ly/1tODyX2

(翻訳:服部聡子)

 

「正しく」 失敗するために

by インゲ・ギーデンス

 

私はこれまで失敗の大切さについて、何度も書いたり、話したりしてきました。

人は、折々の失敗を経ないまま、成功することはできない

というのが私の持論です。

失敗こそ、人生で何よりも価値ある教訓を得るためのチャンスなのです。

 

前回の記事も、大勢の人が共感してくれたようです。

さらに、講演でこの話をしていたときにも、こんな質問を受けるまでになりました。

 

どうやって「正しく」失敗したらいいんですか?

 

最初のうち、私はからかわれているのだろうか、ととまどっていました。

けれどもじきに、その人たちは本気なのだ、とわかったのです。

 

でも、失敗に、正しいやり方とまちがったやり方がある?

そんなこと、聞いたことがありますか?

そんな観点から「失敗」にアプローチした本もないのではないでしょうか。

私はそのことについて考えるようになりました。

 

Photo:State of Grace By:CarbonNYC

 

 大切なのは、立ち直ること

 

失敗は、大切なことです。

けれども、もっと大切なのは、そこから立ち直ることです。

「正しい」失敗とは、

結局は、どうやって立ち直るか、

どうやって自分の足でふたたび立ち上がるか、ということなのです。

 

学ぶこと。

適応すること。

進化すること。

自分が優位にたてるようなはずみを利用すること。

前進すること。

 

間違った失敗とは、解決できない問題にとらわれることです。

ものごとを修正しようとしてエネルギーを浪費し、

決して見つからないリセットボタンを探すことです。

 

Photo:Nuvem By:GraceOda

 

 早く立ち直る

 

うまく失敗することのカギになるのは、

「すばやく」立ち直ることだと、私自身は確信しています。

 

その方法は、人によって異なるでしょう。

個人的には、ひとりになる時間が必要だと感じています。

短ければ短いほど、良いのです。

そうすれば、平常心を失わないですみます。

 

自分のことを考えて、悲しい気分になり、

悲嘆に暮れる数時間が必要です。

これが「底」に早く達する、私にとって最適な方法なのです。

 

「平常通り」仕事をこなし、私は大丈夫、という顔でオフィスにとどまっても、

あまりよいことはありません。

 

そうしていると、立ち直るまでにもっと多くの時間とエネルギーを消費することになるのです。

その代わり、私は家に帰って閉じこもるか、走りに行くかします。

それが私にとっては、よく考え、すばやく立ち直るのに、

もっとも良い方法なのです。

 

しかもそうしていれば、関係者に向かって、

後日、後悔するようなことを言わないですみます。

 

これが、実際に効果のある私のやり方です。

2,3時間で立ち直ることもあれば、もっと時間がかかることもありますが。

けれどもその日のうちに、わたしは元に戻り、すぐに自分の足で立っています。

生まれ変わり、

いつでもエンジン全開にできる、という準備をして。

 

Photo:1 2 3 (4) 5 6 By:GraceOda

 

 自分なりの立ち直り方を

 

もし私のアドバイスが必要なら。

自分が早く立ち直れる、自分に合った方法を見つけてください。

その方法を使って、ふたたび自分の強さを取り戻してください。

これに対する、あなたの意見を楽しみにしています!

 

 

 

 

関連記事:「失敗しない者は何も学べない」

著者:インゲ・ギーデンス(ベルギー起業家・スピーカー)


元記事:http://bit.ly/1KVhRAr

(翻訳:服部聡子)

 

 

失敗しない者は何も学べない

by インゲ・ギーデンス

 

先日、私はベルギーのヘントで行われたアイマインズの

「フェイル・カンファレンス(失敗協議会)」に、 講演者として招かれました。

 

そのタイトルに反して、失敗に焦点をあてたカンファレンスは、

大きな成功をおさめていることがわかりました。

 

私たちの国、ベルギーでは、失敗はタブーです。 とりわけ、ビジネスにおいては。

 

倒産などということは、起こりうる限り、最悪のことです。

 

ほぼ確実に、「失敗」の烙印が職業上の経歴を損ない、 人間関係にまで、ひびを入れてしまいます。

 

負債を完済するまでは、新規事業の資金を借りるどころか、

セカンドチャンスを手に入れるのも、ほとんど不可能です。

 

ベルギーでは、ブラックリストは深刻なものだし、 人の間を行き交ううわさは、重要な情報チャンネル。

起業家は、いともたやすく打ちのめされてしまいます。

 

ですから、講演者としてアイマインズの招待を受けたとき、

少々不安になったことを認めなければなりません。

 

私が「失敗の専門家」とみなされるにちがいない、と思ったからです。

 

でも、そのカンファレンスの趣旨には賛同していましたし、 私もできるだけのことをやりました。

ステージ上でも、それ以外のときも、そのイベントを、心から楽しんだのです。

 

 「失敗」 は大切なこと

 

実のところ、私は「失敗」という言葉が大きらいです。

職場での「罪悪感」や「過失」や「非難」という言葉がきらいなのと同じくらい。

 

Photo:Layback failure By:Bryce Bradford

 

けれども、「失敗しなければ何も学べない」ことも学んできました。

そうして私は、実に多くのことを「学んで」きたのです……。

 

ですから、もしあなたが何か失敗したとしても、私に「ごめんなさい」とわざわざ言う必要はありません。

それより、あなたが何を学んだかを聞きたいのです。

私自身、しょっちゅう「失敗」しています。

それでも私は自分ができるだけのことはやった、と確信しています。

だから、自分を責めたりしませんし、他の誰かを非難したりもしません。

 

その代わり、先に進みます。

あるいは、最初に戻ります。

もう一度やってみて、自分が学んだことを忘れないようにします。

 

トーマス・エジソンは、そのことをもっとうまく言っています。

 

人生に失敗した人の多くは、 諦めたときに

自分がどれほど成功に近づいていたか 気づかなかった人たちだ。

 

最近、あなは何か、失敗から「学び」ましたか?

もちろん私は学びましたよ。

 

カンファレンスに出席したことで、こんな記事が書けて、

おかげで私の学習曲線はまた一段階上がりました。

 

(引き続き「正しく失敗するには」をお届けします)

 

著者:インゲ・ギーデンス(ベルギー起業家・スピーカー)


元記事:http://bit.ly/1KEfVYE

(翻訳:服部聡子)

 

本:『大胆であれ』

 

Bold: How to Go Big, Create Wealth and Impact the World

『大胆であれ:成功し、富を築き、世界に影響を与える方法』

  著者 ピーター・H・ディアマンディス

 

ニューヨークタイムズ・ベストセラー『楽観主義者の未来予測』の共著者、

ピーター・ディアマンディスの待望の新作です。

この『 Bold (大胆であれ)』は、

進歩が速まる一方のテクノロジーや、

常識を打ち破る思考、

クラウドパワー・ツールを使って、

莫大な富を産み出し、

数十億もの人々にインパクトを与えたい人に向けた、

ラディカルなガイドブックです。

 

『大胆であること』は、3つの部分から成り立っています。

 

第1部は、飛躍的な成長を続けるテクノロジーに焦点が当てられています。

 

今日の速まる一方の技術は、

フォーチュンの世界企業500社に選ばれるような大企業を混乱させる一方、

「アイデアがあります」という起業家を、

「10億ドルの会社を経営しています」と言うようになるまでに押し上げることを

可能にしています。

著者が取り上げるのは、今日の3Dプリンターや人工知能、ロボット工学、

ネットワークとセンサー、合成生物学などが持つ力。

ディアマンディスは、それに対して、卓越した洞察力を示していきます。

 

第2部でスポットが当てられているのは、心理学から見た「大胆さ」についてです。

 

億万長者となった起業家の、ラリー・ペイジ、イーロン・ムスク、

リチャード・ブランソン、ジェフ・ベゾスの行動の動機について、描かれていきます。

 

さらに、ディアマンディスはこれまでに、

シリコンバレーを拠点とするユニークな教育機関、シンギュラリティ・ユニバーシティ、

Xプライズ財団、プラネタリー・リソーシズ、法人ヒューマン・ロンジェビティ

など15の起業をおこなっていますが、その経験を通じて得た

起業家としての秘訣を明らかにしていきます。

 

第3部で取り上げるのは、社会資本についてです。

 

今日、誰もが、ますます緊密に結びつく人間の集団に大きな影響を及ぼす

チャンスがあります。

ここで著者は、インセンティブ競争や、百万ドルのクラウドファンディングの立ち上げを

企画する方法を教えてくれます。

 

そうして最後に描かれるのは、コミュニティをいかに作るか、ということです。

 

急速に伸びていく集団は、自ら進んで参加する人々を生み、

今日の起業家が思い描く、大胆な夢を実現するのを助けていく、

とディアマンディスは語ります。

 

『大胆であれ』は、マニフェストであり、マニュアルでもあります。

今日の指数関数的に増加する起業家にとって、新しく登場した技術を利用するための

頼りになるリソースであり、思考を測るものであり、

人々の集団の持つすさまじい力を明らかにした書です。

 


元記事:http://amzn.to/1DR9ek2

(翻訳:服部聡子)

ビジュアルシンキング 10と1/2の戒律

by ダン・ローム

 

ビジネスにおける問題解決の未来は、ビジュアルシンキングにあります。

 

ビジュアルシンキングとは、 私たちが生まれながらにして持っている、

目と心の眼を通してものを見るという能力を活用して、

表面には現れてこないアイデアに光を当てるものです。

 

? さらに、そのアイデアを直観的に引き出し、ほかの人にも

簡単に理解してもらえるような方法でシェアするものなのです。

 

誰もが知っているように、 実はビジュアルシンキングは少しも「新しい」ものではありません。

人間が大昔、進化の過程で言葉を介したコミュニケーションを おこなうようになる以前から、

問題解決のために使っていた道具です。

 

さらに、私たちが読み書きできるようになる前、 幼稚園児のころから培われてきた、

自分の考えをたどり、説明する能力です。

 

グローバル化した流通ネットワークと、新興市場の登場によって 世界はフラット化し、

情報過剰が通常の状態となり、 コミュニケーションチャンネルは増殖を重ねる・・・。

 

そんな中にあっては、問題解決は複雑さを増していくばかり。

 

言葉を換えれば、かつてないほどに多くのデータが、 さまざまな形と言語で存在し、

ビジネスパーソンが正しく決定し、 自分の考えを伝えなければならない必要性は

これまでにないほど高まっているといえます。

 

ビジネスパーソンとして、ふたたび視覚的な技能に親しむこと、

すなわち、 複雑な情報を見て、現れてくる重要なパターンを見抜き、

新しい可能性を描き出し、 そうした発見を他者に見せる能力を養っていくことは、

もっとも価値あるスキルとなりつつあります。

 

WHAT TO DO WHEN WORDS DON’T WORK

 

 ”BLAH BLAH BLAH:

 WHAT TO DO WHEN WORDS DON’T WORK”

(『言葉が役に立たないときはどうしたらいいか』)

 

の中で私は、

ビジネスパーソンが自分の目を使って考えることで、

 どのように複雑な問題を解決したか

という例をいくつもあげていきました。

 

 

もっと大切なのは、この中で紹介した4つの基本的なビジュアルシンキングのツールです。

これを使えばいつでも誰でもどんな問題にでも対処できるのです。

 

私は本をできるだけ「ハウツー」に絞りたかったので、

一番好きな章を削除することに決めました。

 

その章を、あらためて 『ビジュアルシンキング 10と1/2の戒律』とタイトルをつけて公開できることを、

私はうれしく思っています。

 

みなさんにとって役に立つもの、 そうして目覚めをうながすものであってほしいと願っています。

 

 

1. 図にすればどんな問題も解くことができる

 

 

 

戦略上の問題、財政上の問題、営業上、個人的、感情的な問題…。

直面する問題の性質がどんなものであろうと、

私たちがそれをイメージし、図に描けさえすれば、 問題はたいしたものとはなりません。

 

図にしてみれば、それまで気がつかずにいた側面や、 解決できるかもしれない方策が浮かび上がってきます。

 

図解は、どんなときでもやってみる価値があります。

たとえ情況が最悪で、はっきりとした解決策が見えてくることはないようなときでも、

自分たちを取り巻く情はが、それまでよりもずっと鮮明になっていることでしょう。

 

2. 誰もが「図なんて描けないよ、でも…」と言いながら始めている

 

 

図なんて描けないよ、と思うのは、あなた一人ではありません。

今日では、自分に図が描けると考えている集団は、

唯一、幼稚園に存在するだけです。

 

ちょっと待って…。でも、あなたもかつては幼稚園児ではありませんでしたか?

実は、私たちはみな、 生まれながらにしてすぐれたビジュアルシンキングの資質を備えているのです。

 

つまずいたりしないで部屋に入ってこれるくらいの視力があるなら、

図解しながら問題を解決していくには十分の視覚的センスはあります。

 

 

3. テーブルリネンには描かない(笑)

 

「ナプキンに描く」ことの本質は、 いつ思っていることを視覚的に明らかにしたくなるか、

決して予想がつかない、という点にあります。

ペーパーナプキンならどんな問題でも描きつけることができます。

だからこそ、カフェやバーは、人とアイデアを共有できるすばらしい場所なのです。

 

けれども、リネンのナプキンが出てくるしかるべき場所にいるのなら、

JKM(J=自分の、K=紙を、M=持ってくる)が必要となるでしょう。

 

ベストな教訓:メモ帳とペンをいつも持っておく。

(*ヒント:立派なレストランならウェイターはいつも喜んでペンを貸してくれるでしょう。

ちゃんと返すことをお忘れなく)

 

4. 最初にマルを描いて名前をつける

 

最初のひと筆が何よりむずかしい…なんてことは、夢にも思わないで。

紙の真ん中にマルを描いて、心に浮かんだ最初のものの名を書けばいいのです。

「自分」「あなた」「彼ら」

「今日」「昨日」「明日」

「利益」「損失」「自社製品」

「我が社」「競争相手」

「地球」「天気」……

何でもかまいません。

 

この段階では何から始めようがたいしたことではありません。

大切なのはあなたが始める、ということです。

 

 

5.「基本6タイプ」から最適なものを選ぶ

 

ひとたび最初のマルを描いたなら、 あとはもうそのマルが、私たちが解決すべき問題を

もっともよくサポートしてくれる「基本6タイプ」のどれに当てはまるのか、

選んでいくだけでいいのです。

 

A. 問題が「誰が」もしくは「何が」ということに関するときのイラスト

B. 問題が「どれほどの」ということに関するときのグラフ

C. 問題が「どこの」ということに関するときの地図

D. 問題が「いつの」ということに関するときのタイムライン

E. 問題が「どうするか」ということに関するときのフローチャート

F. 問題が「なぜ」ということに関するときの多変数(※注)グラフ

 

これらの6つのタイプは、どんな問題も解決できる図の基本的な枠組みです。

 

(※訳注) 多変数グラフとは、ダン・ロームの編み出した パワーポイント用のグラフである。

縦軸に平均寿命、横軸に一人当たりの収入、 グラフに示される折れ線の代わりに丸いバブルが人口を表し、

アニメーションによって時間の推移が示される。

 

6. あらゆるものを擬人化する

 

人間は人間に反応します

 

ラフスケッチであっても、棒人間に顔がついたようなものでも、

あっという間に注意や理解や反応を引き出すことができます。

 

因果関係と量を示すものであろうが、 あるポイントを強調するためものであろうが、

単にどのくらいの規模かを示すためだけであっても、 人を描くことによって人を引きつけるのです

(同様に、手描きのスケッチがセールスと コミュニケーションの面できわめて強い力を発揮するのも、

目の前の棒人間が、完璧とは程遠いからです。

「完成途上」に見えるからこそ、見る側に、参加して手伝ってください、

と呼びかけられているような気持ちを起こさせるのです)。

 

7. 脳のあらゆるトリガーを活用する(別名「認知以前」の属性を利用する)

 

7

▲どちらが上か(左)、この上を歩いてはいけないのがどこか(中央)、どちらが食べられる生き物か(右)

人間は瞬間的に認知できる

 

人間の精神は、たとえ「見た」と意識されていなくても、

目に入るさまざまなシグナルを 即座に処理するための進化を重ねてきました。

だからこそ「認知以前」という言葉があるのです。

 

人間はものごとについて、考え始めるよりずっと前に、

大きさ、形、向き、位置、形状の意味を認識し、判断し、

さらにそれらの特色を結びつけたり、ちがいを識別したりしています。

 

私たちは、ものごとの基本的な性質を処理する 「高レベル」認知サイクルをまったくムダにしていません。

ですから、情報が多ければ多いほど、私たちの 「もっと深い意味を知りたい」という意識が

いきいきと動き出すのです。

 

8. しゃべりながら描き、消すときはもっと大きな声で消す

 

 

昔の人は 「一枚の絵は千語に匹敵する(百聞は一見にしかず)」と 言いましたが、

それを言った誰かのおかげで、 私たちの絵に対する理解はすっかりねじ曲げられてしまっています。

 

良い絵のポイントは、言葉を排除するところにあるのではなく、

私たちがおびただしい言葉で言いあらわそうとすることがらを、

たった一枚の絵で置き換えることができるということなのです

(組み合わせや位置、比率、性質や量を言葉で説明するよりも、

図にすれば、意味するところをはるかに短時間で示すことができます)。

 

ですから、図を描くときはかならず説明を心がけてください。

たとえ自分の頭を整理するためであっても。

 

この箇所は何を意味しているのか、どうして自分はこれらを描いているのか、

どこに自分はいるのか、などなど。

 

たとえそれが意識の流れに浮かぶ泡でも、 図の中に現れ、位置づけられれば、そこで意味を成します。

何かがおかしいと思ったら、それも言葉にしながら消してしまうのです。

創造することと語ることを同時に進めていくことで、魔法が生まれるのです。

 

 

9. 別世界にあるものを描かず、いま、ここにあるものを描く

(別名 空はわざわざ「青くない」と言わない限りは青いもの)

 

私たちの誰もが、ものごとの「本当の姿」について 独自の考えをもっていますが、

誰もほんとうのことは知りません。

問題解決のために図解することの本質は、偉大な芸術に寄与することではありません。

 

私たちは「向こう側の世界」(真の世界)ではものごとがどう見えるかを、

明らかにしようとしているのではなく、

「いまここ」でものごとがどう見えているのか

(私たちがそれを自分の頭の中でどう見ているか)を描き出すのです。

 

人間の脳は、問題解決のためのすばらしい装置です。

たいていのとき、私たちはすでに問題の解決法を知っています

 

多くの場合、以前どこかで経験したからなのですが、 それが何かを理解する前に、

どこかにしまいこんでしまったのです。

自分の問題が、目の前で図となって展開されるうち、 解決がページの外に飛び出すこともよくあることです。

 

その図がどんなふうに見えるか気にするのはやめて、 図が示すものに意識を集中させてください。

 

 

10. 結論を描いて引き出す

 

図を描くという単純な行為は、 視覚を用いた問題解決の中で、最も重要な部分です。

描き出すことによって、私たちはものごとをじっくりと見るようになり、

全体を眺めるようになり、想像できるようになり、

ペンを取る前はどこかに潜んでいたアイデアを、 明らかにできるようになります。

 

つまり、何か新しいものが出現しようとしているところに、 私たちの図を連れて行くことは、

十分に価値あることなのです。

 

もうおしまいだ、と思ったら、 もう一度、 タイトルを、結論を、考えを、

コメントを書くために ペンを取り上げてください。

あなたのビジュアルシンキング・マッスルを 最後の一滴まで絞り出せば、

かならずや「ユウレカ!(わかった)」の声が出て来ることでしょう。

 

 

10.5 ウソはつかない(自分に、相手に、何よりも自分の絵に)

 

絵というのは強力なものです。

というのも、イメージを処理する脳の活動は、

言葉だけのときよりはるかに脳の奥深くに関わっていくので、

私たちは自分の見たものを信じる傾向があるからです。

 

しかも目で見た映像は、耳で聞くだけより、はるかに脳内に定着します。

どんな問題も図で描くことで解決ができる反面、

まちがった図は、事態をいっそう悪くもします。

 

ですから、図を描き終わったら、 最初に戻ってもういちど見直してみてください。

自分が誤解したまま描いたせいで、

図解の持つ素晴らしい働きを引き出していないのではないか、

と確かめるためだけでも。

 

 

著者:ダン・ローム (著述家、Napkin Academy主催)


元記事:http://www.theartof.com/articles/the-ten-and-a-half-commandments-of-visual-thinking

(翻訳:服部聡子)

モチベーションを上げるための4つのステップ

by J.T.オドネル

 

良くも悪くも私はタイプA(※強い目的意識を持ち、野心的で神経質な行動パターン)の

長女として生まれました。

目標を達成することにいつも焦点を置いています。

ナイキの広告にあるように、「Just do it」と言い聞かせながら、自分を鍛えてきました。

ところが最近、モチベーションがあまり上がらなくなってしまったのです。

 

いくつかあった個人的な目標や仕事上の目標に、自分がさほど引きつけられなくなってしまいました。

それは恐ろしい感覚でした。

自身喪失の危機に瀕したのです。

頭の内部ではネガティブなささやき声が聞こえてきて、ついには

「なぜいつも実践しているモチベーションを上げるためのテクニックが

うまくいかなくなってしまったのだろう?」と頭を抱えてしまいました。

 

Just do it

モチベーションを上げられないのは無意識の無力感のせい?

 

私は基本に立ち返り、動機づけについて学び直すことにしました。

そして自分が自分自身のモチベーションを高められなくなっていたのは、

無意識の無力感に原因があったのだとわかったのです。

 

さらにモチベーションとは、

毎日高めていくことのできるスキルだということも知りました。

 

トレーニング方法の中に、筋肉混乱法というのがあります。

これは同じトレーニングを繰りかえすのではなく、

さまざまな方法を取り入れて、筋肉を文字通り混乱させることによって、

筋肉を効果的に鍛えて行く方法です。

 

それと同様に、さらなる目標達成を望むならば、

自分のモチベーションを上げるテクニックは

カクテルシェーカーで上手く調合しなければなりません。

こうして私は自分のモチベーション改革に真剣に取り組み始めました。

 

Hemmingway Daiquiri

自分専用のモチベーションカクテルをつくる

 

成功のカクテルレシピを作るのに6か月間真剣に考える必要がありました。

良くできたレシピに共通することですが、大事なものは材料です。

情報、手段、リソースなどがここでの材料です。

質や調合も鍵となる要素です。

モチベーションの特別ミックスを作り、いつもその状態になれるようにしました。

 

なぜだかわかりますか?

大きな目標を達成するには、日頃のモチベーションこそが求められるのです。

恐怖や不信感、自戒の念は常にあなたに降りかかってきます。(大抵は夜です!)

これらの要素に立ち向かうには、

あなたの「モチベーションカクテル」にいつでもアクセスできるようにする必要があるのです。

 

まるで、エナジードリンクのように、

ネガティブ思考という疲労状態にあるあなたを力づけてくれます。

ここに私が過去に自分のモチベーションが下がったときに活用していた、

元の自分に戻るための、4つの段階的なプロセスをお伝えします。

 

ステップ1: 新しいリソースを見つける

 

私は、自分とはモチベーションに対して自分とは違う意見を持ち、

新しい洞察、新しい観点を持つ人たちを知ろうとしました。

そんなリソースを以下のカテゴリーに分けたのです。

  • ストーリーテリング : 物語にすることで、目標に到達しようとする自分の姿を思い描く
  • 自分の行動を管理する?:?さらに良い習慣を築けるような、システムや技術を得る
  • インスピレーション :?自分よりさらに辛い立場にありながらも、大きな成功を収めた人々を知る
  • 心の持ち方 :?感謝する気持ちを大事にし、明るくふるまえるように自分をポジティブに保つ

私は自分を励ましてくれる、すばらしい人々を見つけました。

 

アールデン・ミルズ :

米海軍SEALに所属していた過去を持ち、

フィットネス企業を立ち上げましたが、

失敗の危機に瀕しました。

そこで彼は4人の子供のために、

『Be Unstoppable (負かすことのできないものになれ)』

を書きました。

 

イサイア・ハンケル博士:

彼は博士号取得目前に、

キャリアの危機に直面しました。

現在は目標達成のエキスパートとして、

『Black Hole Focus(ブラックホールに焦点を)』

を著しました。

 

 

シェイン・ニーマイヤー  :

薬物中毒者から

トライアスロンに参加するアスリートとなった半生を

『The Hurt Artist(傷ついたアーティスト)』

で描きました。

 

現在はコーチ幹部職を務めており、

もうすぐ一児の父親になります。

 

 

自分を作るのは周囲の人々」という言葉があります。

私には上記のようなエキスパートに近くにいてほしかったのです。

実際には一緒にいてもらうわけにはいかないため、彼らの本やビデオ、ソーシャルメディアを利用し、

彼らからのモチベーションを享受できるようにしていたのです。

 

ステップ2: 毎日の時間の有効活用

 

時間の有効活用を心がけるようにしました。

私は基本的に早起きで、これまでにも5時30分には起きていましたが、

朝の時間が自分を充実させることにとって重要だとは考えたことがありませんでした。

今では自分の目標にしっかりとフォーカスを当てながら、朝の時間を活用しています。

 

具体的には、メンタルコンディショニングやエクササイズ、

一日の行動計画を確認することなどをしています。

このような習慣を身につけてからは、ハーフマラソンにも参加し、体重も10kg近く減りました。

モチベーションを保つエネルギーと自信の源が、自分の中に生まれたのです。

 

ステップ3:ソーシャルメディアを利用する

 

ツイッター、ピンタレスト、インスタグラムのアカウントを設定し直して、

常に自分のモチベーションとなる情報が入ってくるようにしました。

 

モチベーションや成功法に詳しい専門家をいつも探して、フォローするようにしています。

私のSNSのタイムラインでは、引用句や洞察、成功事例、新しい情報など

いつも見ることができるようにしています。

 

ネガティブな思考に入りそうなときは、すぐにソーシャルメディアを使って悪い考えを吹き飛ばすのです。

私はいつもYouTubeでシャイア・ラブーフのモチベーション・スピーチを見て笑っています!

 

ステップ4: サポートチームをつくる

 

これが私にとっては最難関でした。

他人のモチベーションの手伝いすることには幸せを感じますが

自分自身に助けが必要な時に、他人からのサポートを求めようとしない自分に、

罪悪感を覚えていたのです。

 

そのことに葛藤がありました。

そこで、個人的に自分が尊敬している人たちの下を訪ね、自分の置かれた状況について説明しました。

彼らはとても寛大に私にアドバイスをくれたのです。

頭の中にあることを、あらいざらい話して、気分はとても楽になりました。

そして、彼らの客観的なアドバイスからたくさんのことを理解したのです。

なぜ自分がうまくいかないか、という分析の仕方を、根本的に変えることができました。

頭の中のストーリーを書き換えることによって、自信がふたたびよみがえってきたのです。

 

この4つのステップは、私のモチベーションに劇的な変化をもたらしました。

自分の掲げた目標は、ふたたび私を引きつけるものとなり、

メンタル面、フィジカル面ともに成長したことを感じます。

こうやってあなたも自分のモチベーション・カクテルを作り、

新しい目標を見出してください!

 

著者:J.T.O’DonellCareerHMO.com CEO )


元記事:http://bit.ly/1dsiTpU

(翻訳:横手祐樹)

交渉の達人になるために

by レイ・トンプソン

 

 

確かに私はレディー・ガガが好きなのは認めるけれど、

“Born This Way(こうなったのも生まれつき)”を歌う彼女はまちがっています。

少なくとも、交渉に関しては。

Born This Way Album

 

実のところ、「生まれつきの」ネゴシエーターとは、これまで会ったことがありません。

これまでに出会った最高のネゴシエーターは、自力でそうなったのであり、

両親のおかげでそうなったのではありませんでした。

 

にもかかわらず、きわめて多くの人が、ネゴシエーターとして成功を収めた人は、

そうなるDNAを持っていたのだ、とか、

交渉の能力は、外見と同じように、生まれつきのものだというふうに考えています。

彼らはおそらく、どんなにがんばっても、運命は変えられない、と思っているのでしょう。

 

私は、この神話に異を唱えたいと思います。

というのも、この説のおかげで、私たちは自分の交渉の能力を、進歩させようとしないからです。

ここで私は経営科学が示してきた、交渉の能力が生まれつきのものではなく、

私たちが伸ばしていくものだという証拠をあげて、説明しましょう。

 

Baby

 

第一に、実行することと交渉についての証拠をあげましょう。

ほとんどの人は、交渉のトレーニングを受けること、及び、経験を重ねることで、

劇的にその能力を向上させていきます。

たとえば、ある実験では、交渉のテストを8回重ねた被験者の追跡調査をおこないましたが、

経験を重ねることで、被験者の学習曲線は、急激に成長し、

パフォーマンスは10%から30%も向上しました。

 

当然のことながら、他の人々より、上手なタイプはあります。

ある研究で、私は実験で4つのタイプを比較しました。

いくつかの異なる交渉の事例と情況について、

被験者をランダムに以下の4つのグループに分けたのです。

 

・講義を聞くだけのグループ

・フィードバックを受けるグループ

・専門家のやることを見るグループ

・たとえや類推を用いて学ぶグループ

 

最低だったのは、単に講義を聞いていただけのグループでした。

そうして、もっとも効果的な戦略は、シミュレーションを含む、たとえや類推を用いる学び方でした。

 

第2に、あなたが交渉にアプローチするときに、マインドセットに着目します。

あなたは交渉は、学べるものと考えますか?

それとも、生まれつきの才能だと?

 

たとえば、カリフォルニア大学バークレイ校のハース校のローラ・クレイ教授の研究チームは、

ある被験者のグループに、交渉のスキルは学ぶことができるものであると伝え、

別のグループには、先天的に受け継がれるものであると伝えました。

そうして、全員に、まったく同じビジネスの交渉をおこなってもらったのです。

 

結果は、交渉のスキルは学ぶことができると聞いた方が、遺伝と聞いたグループより、

かなりうまくこなすことができたのです。

 

このマインドセットは重要です。

もちろん私たちは、すべての面において、信頼度95%の統計に基づいているわけではありません。

それでも、自分が現場で最高の交渉をおこなっているわけではないと感じているビジネスパーソンは、

筋肉を鍛えるように、応答のトレーニングをおこなえば、スキルを身につけることができるのです。

 

 ビジネスの現場で最高の交渉を

 

最後に、ひとたびあなたが自分の交渉技術を改善できると理解するならば、

あなたの最大のハードルは、適切な時と場所でその知識を用いるということです。

私は研究を通じて、「不活性な知識」の問題を扱ってきました。

すなわち、経営者やリーダーのほとんどが、自分に必要な効果的な交渉スキルを備えているのに、

実際に、もっともそれが必要なときに、それを引き出すことができないということです。

 

幸いなことに、私たちはこの「不活性な知識」の回避方法を見つけました。

 

授業やセミナーや仕事の中で、あなたがスキルや戦略を学んだときは、

かならず少なくとも2つの情況を思い描いて、

スキルや知識をあてはめてみてください

 

このように複数の情況を考えることで、あなたは自分の知識をさまざまな情況で

移し替えることができるようになります。

そうすることで、あなたはうまく軌道に乗せることができるのです。

 

著者:レイ・トンプソン(ケロッグ経営大学院教授)


元記事:http://bit.ly/1LqqcZv

(翻訳:服部聡子)

クライアントが離れてしまったらどうするか?

by ジェフ・ウィリアムズ

 

 

大口のクライアントが去ってしまったら、

あなたの会社は二度と立ち直れないと思っているかもしれません。

けれども正しく行動すれば、損失を成功に変えることもできます。
誰もクライアントに切られたことなど、話したくはありません。

けれどもこれは、ビジネスをやっていれば誰にでも起こることなのです。
これまで大口のクライアントから切られた経験がないのだとしたら、

おそらくあなたは一般大衆を相手にしているのにちがいありません。

けれどもそこでも顧客は毎日、あなたの商品やサービスを、

選んだり、やめたりしながら、

あなたと取引するかどうか、ひそかに意志決定を行っているのです。
ある時点で、あなたの取引相手は、もはやあなたのサービスは必要ない、と結論を出しました。

そうして彼らはあなたと関係を断つことにします。

ぶっきらぼうに、怒ったように、あるいは申し訳なさそうに。

 

では、クライアントがもはやあなたと取引をしない、と言ってきたら、

あなたはどうしたら良いのでしょうか。

 

起業家として、あなたは悪いことは時に起こるものだということを

知っていなければなりません。

そんなとき、あなたにできることは、それに対応し、

あなたに言えることを伝えるだけなのです。

1.  推薦を頼む

 

一見、これはとんでもないことのように思えるかもしれません。

けれどもコンサルタントであり、スピーカーでもあるマーク・ファウストは

以下の点を指摘します。

 

解雇されたからといって、かならずしもあなたが失敗していたり、

相手があなたの仕事に悪印象を抱いたりしているとは限りません。

できれば、推薦状を書いてもらったり、

派生的な仕事をまかせてもらったりするのです。

 

ただ、これを頼む前に、何がうまくいかなかったか、

何らかの方法で、もう一度クライアントの仕事をやらせてもらえないか、

聞いてみる必要があります。

もちろん、クライアントが明らかにあなたの仕事、もしくはあなた自身に

不満を持っていることが分かっていれば、

推薦を頼むことはできません。

その代わりに…

2.  クライアントの競合のところへ行く

 

競合のところへ行き、あなたが過去にした仕事を参考にして仕事をすることは、

倫理的に見て、何も問題はありません。

 

とファウストは言います。

 

もちろん、たとえば機密情報を公開するような、

倫理に反することを行っても良いという意味ではありません。

また、あなたをお払い箱にした重役が、

あなたのことを喜んで保証してくれる、と偽ったりしてもいけません。

言葉を換えれば、あなたの誠実さを疑わせるようなことは、一切してはならないのです。
けれども、あなたを解雇した会社のために、あなたがしてきたことは、

あなたの職歴と経験の一部です。

 

そうして以前のクライアントの競合と一緒に仕事をする能力があなたに十分あるのなら、

自分を縛るようなまねをせず、そのチャンスをつかんでください。

とはいえ、ファウストはこのように指摘します。

 

おそらく多くの会社やコンサルタントは、

元のクライアントが最大の競合であるような人とは、距離を置きたがるでしょう。

 

3.  試合後の分析を

 

もし推薦状が手に入りそうもなく、

競合もあなたを雇ってくれそうになくても、

少なくとも、今は、何が間違っていたか、はっきりさせることができます。

どうしてあなたが切られたかわからなければ、ふたたび同じ過ちを繰りかえすでしょう。
ダイレクト・マーケティング・スタートアップのコネクト・ホーム・ソリューションズLLCの社長ニック・ニーハウスは、

私と話をする数か月前に、2人の大手クライアントから、契約を切られたばかりでした。

 

どちらの時もニーハウスは、8人の従業員に向かって、

収益の30%を失ったことを告げました。

 

「完全歩合制で働いている従業員にとっては、労働時間が少なくなることは大問題です。

私の収入にとっても、大きな打撃でした」とニーハウスは言います。

 

中小企業にとって、どんなクライアントを失うことでも、たいていの場合、一大事です。

けれども、起ち上げて間もない会社にとっては、一大事どころではない、死活問題です。
それでもニーハウスは、

「自分は頑固なので、あきらめて、先へ進むのはいやだった」と言います。

その代わりに、二度とも事後分析をして、何が起こったのか、明らかにしようとしました。

最初の時は、彼の会社の価格体系がうまくいってなかったことがわかりました。

 

私たちは新規顧客を重視し過ぎていたのです。

クライアントには2種類の料金が設定されていました。

配布したパンフレットで購入する人向けと、新規顧客向けです。

そうして新規顧客の方を、ずっと低く設定していたのです。

彼がまた別の大口顧客を失った二番目の時は、

自分のビジネスモデルがどのように効果を上げるか、

クライアントを十分に教育していなかったことがわかりました。

 

これまで最初はクライアントの相談を受けるという形で行っていましたが、

新規顧客に対してうまくいっていなかったので、

それをむしろ顧客のためのコーチング・セッションに変更していきました。

マイケル・パヴォーネも、2007年に彼の所有する広告会社の収益の30%を占めていたクライアントを失ってから、

こうした事後分析を行いました。

 

けれども、ニーハウスとは異なり、その広告会社はスタートアップではありませんでした。

パヴォーネ社は1992年に創業し、60人以上の従業員がいて、

年間収益が3,000万ドルにもなる企業です。

 

同社が最大のクライアントを失ったのは、むりやり外部からの統制が入ったことからでした。

パヴォーネ社のPRディレクターであるマイケル・ダッフィールドは、

「守りを固めることで、変革を成し遂げたのです」と言います。
同社のCOOであり、パヴォーネのパートナーでもあるエイミー・ビーマー・マレーは、

クライアントから切られたことで、非常に多くの貴重な教訓を得た、と言います。

「ある意味で、失った収益に相当するほどの価値ある教訓でした」
けれども、もし事後分析の結果、クライアントが離れていったのは、避けられないことで、

あなたやあなたの会社に何の落ち度もなかったことがわかったら、どうしますか?

ここからあなたは最終的な一歩を踏み出す時です。

4.  損失を受け入れる

 

「顧客を失うことは、いつも私の仕事や私自身に対して、不信任投票がなされたように感じます。

責任者として、受け入れるのは、簡単なことではありません」

とニーハウスは言います。

 

起業家として、あなたは悪いことは時に起こるものだということを

知っていなければなりません。

そんなとき、あなたにできることは、それに対応し、

あなたに言えることを伝えるだけなのです。

「人間は、ともすれば、世界は変化のないまま続いていく、と思いがちなものですが、

あなたの最良のクライアントが、10年後も最良のクライアントであることは、

おそらくないでしょう」とファウストも言います。

 

そうして彼は、限られた数のクライアントに売上を頼る中小企業のオーナーは、

そのクライアントがもっとも収益率が高いか、

どのクライアントがもっとも成長の余地があるか、

どのクライアントがもっとも失うリスクが高いか、

チャートも含めたマーケティング・プランを用意しておくことを勧めています。

 

その上で、あなたはそれぞれのクライアントに対して、

マーケティング・プランだけでなく、

つなぎ止めることと、離れていった場合の2種類の戦略を考えておかなければならない、と言います。

そうすることで、つねに新しいクライアントと収益源獲得に動き出せるからです。
あなたが損失を受け入れ、積極的に新しいクライアントを獲得しようとするのが速ければ速いほど、

あなたのビジネスもうまくいきます。

 

何よりも、その原因が資金不足であろうと、

顧客が望むものを提供できなかったことであろうと、

単にクライアントがあなたのことを好きではなくなったからであろうと、

クライアントを失うことは、不可避であるといえます。

 

それが弱肉強食の世界の本質です。

けれども、あなたが前もって計画にそのことも含めていれば、

新しいクライアントを獲得することもできるのです。

また、そうなることで事態が好転することもあり得るのです。

パヴォーネは言っています。

 

「進化か、さもなくば、死です」

 

 

著者:ジェフ・ウィリアムズ(著述家・編集者)


元記事:http://amex.co/1MzRpg1

(翻訳:服部聡子)

 

 

判断を遅らせることの価値

by リチャード・ブランソン

 

 

あらゆるリーダーが身につけておかなければならない重要なスキルの1つに、

決着をつけるタイミングを知る、

つまり、最終的な決定を全体に知らせる前に、一歩退いて、

より広い見地から全体を物事を眺めるタイミングを知る、ということがあります。

 

混乱や興奮、急成長や危機のさなかにあっては、

通常より多くの決断を、少ない時間で下さなければなりません。

できるだけ早く決めてしまいたい、という強烈な誘惑にかられてしまうことでしょう。

そのような中でリーダーは落ち着いて、自分の選択に自信を持ち、

自分のチームと顧客の将来に展望を持ち、情況をコントロールしなくてはならないのです。

 

それは、すべての事実を把握する前に、軽率に結論を出すことではありません。

 

私は先日、スティーブン・コヴィーの長く語り継がれるであろう教え、

「まず理解に徹し、そして理解される」(『七つの教え』)についてのこんな話を読みました。

 

その中に、2個のリンゴを持ったかわいい女の子の話が出てきます。

お母さんが来て、リンゴをひとつちょうだい、と言いました。

すると女の子はお母さんを見上げてから、

リンゴを一口かじり、次にもうひとつのリンゴも同じようにかじったのです。

お母さんは、この子は自分のことしか考えていないのね、とがっかりしました。

ところが女の子は一方を母親に差し出し、こう言ったのです。

「ママ、これを食べて。こっちの方がおいしいよ」

Pomme

 

たとえ私たちがあらゆるデータを知り、

あらゆる角度からシナリオを検討した、と思っていても、

状況についての真相は、思いがけないところにあるかもしれません。

 

だからこそ、人生はすばらしいのだとも言えます。

 

私たちが何かを理解し、学んだ、と感じるのは、まさにこのような時なのですから。

そういうわけで、ビジネスにおいて、判断を遅らせることは、有意義なのです。

 

これまでにも私が素早く決断したいという誘惑を抑え、

全体像がはっきりと見えてくるまで決定を先送りしてきた経験は、数多くあります。

 

決定を遅らせることによって、滅多にない機会を失うこともあります。

思い出すのは「トリビアル・パスート」という新しいゲームの権利を買うかどうか、

決断に時間をかけすぎてしまたっことです。

 

けれども、機会を逃したことで、大きな失敗を回避することができた経験も、

1度ならずありました。

 

判断に代わるものとして、統計を使用することに過度に依存することが増えてきています。

事実や数字は極めて役に立つ反面、データ分析だけにすべての決定を委ねるべきではありません。

「広告の父」デイヴィッド・オグルヴィは、重役陣が判断する上で、それだけ統計に依存しているか、

このようにまとめています。

 

彼らは調査にあまりに頼りすぎる。そうしてそれを、

酔っぱらいが街灯を照明としてではなく、

自分の体を支えるために使うように、使用している。

 

意志決定の際に不可欠なのは、見落とされがちですが、静かに熟考することです。

 

すべての統計に目を通し、専門家みんなと話をし、投資家と分析を終えた後、

ひとりになる時間を取って、ものごとがはっきりするまで考え抜くことです。

 

散歩して日陰を見つけたり、ただすわってしばらく考えるだけでもかまいません。

無用に時間をかける必要はありませんが、焦ってはいけません。

バランスを取ることがたいせつなのです。

そうすることで、あなたははるかに良い最終決断を下すことができるでしょう。

 

 

著者:リチャード・ブランソン (ヴァージン・グループ創設者)


元記事:http://bit.ly/1dK4h57

(翻訳:服部聡子)

 

どんな問題でも解決できる10のステップ

by ブライアン・トレイシー

 

 

問題に直面したら、どういうふうにして解決しようとしますか?

途方に暮れてしまう? 

それとも、なんとか解決方法を見つけ出そうと、問題を強引にねじ曲げる方ですか?

 

人はしばしば、平常心を失い、混乱したまま、問題にぶつかっていこうとします。

やみくもに手を出し、

やがて自分がもがくばかりで一向に解決に向かっていないことに気がついて

愕然としてしまうのです。

 

問題を建設的に解決するための10のステップ

 

ここで問題を体系づけて考える10のステップをご紹介します。

このやり方でクリティカル思考を鍛え、問題解決のテクニックを向上させていきましょう。

 

  1. 言葉を否定的なものから肯定的なものに変える

 

「問題」という言葉ではなく、「情況」や「チャレンジ」「機会」という言葉を遣ってください。

どんな困難な情況であっても、それをとらえる言葉が肯定的であればあるほど、

自信が生まれ、楽観的な気持になってきます。

建設的な解決や、難局を突破するようなひらめきは、

前向きで、洞察力のあるときにしか生まれてきません。

 

critical_thinking

 

  1. 情況、または問題をはっきりと見定める

 

あなたが直面している「チャレンジ」は、正確にはどんなことですか?

あなたが感じているストレスと不安は、いったいどこから来ていますか?

あなたは何を心配しているのですか?

どうしてあなたは不幸なのですか?

それを書き出して、細部まではっきりさせてください。

 

  1. クリティカル思考で異なった方向から問題にアプローチ

 

自分に尋ねてみてください。

「ほかにどんな問題がありますか?」

表面的な答えで満足しないで。

現れているものに目を奪われることなく、問題の根本をみきわめてください。

いくつかの角度から問題にアプローチしてみましょう。

ブレインストーミングによって、異なる解決法を考えるのです。

解決策は1つではないかもしれません。

 

  1. 問題の最善の解決をはっきりと見定める

解決するためには、正確に何を成し遂げる必要がありますか?

解決するためには、問題に含まれているどんな要素をクリアしなければなりませんか?

この問題に関して、あなたが最善と思える解決は、どのようなものですか?

基本姿勢をはっきりとさせていきましょう。

 

  1. チャレンジを成し遂げるには最高の方法で

 

直面している問題に対して、自分が取ることのできるさまざまな方法のなかで、

もっとも良いと思われる解決方法を選びます。

もう一方で、自分が理想とする解決方法をも選び、比較します。

いま、この情況においては、何をなすのが最善なのでしょうか?

 

  1. 最悪の結果に備え、どう乗り越えるかを考える

 

自分の決断を実行する前に、こう自問してください。

「もしこの決断に効果がなければ、起こりうる最悪の事態はなんだろう?」

あなたの解決策が効果をあげない場合を受け入れ、

何か他の方法を試す準備をしましょう。

 

challenge

 

  1. 進展を測る

 

自分の決定に対する評価の基準を用意しましょう。

あなたは何をもって自分が「前進している」と評価しますか?

あなたは何をもって自分の「成功」を評価しますか?

あなたはこの解決策によって達成できることと、

別の解決策によって達成できることを、どのようにして比較するのですか?

 

  1. 自分の決断には責任を取りきる

 

決断にもとづいて実行したことは、すべて自分に責任があると受け入れてください。

結果に対して最終的な責任を負う人のいないところでは、

どんな建設的な構想も、具体化することはありません。

 

  1. いつまでに解決するか、最終期限を設ける

最終期限を決めなければ、どれほど話し合っても意味はありません。

もしそれが重大な決断で、実行に移すまでに時間がかかるのなら、

短期的な期限とスケジュールを設定し、周知させてください。

 

最終期限や短期的な期限によって、自分が順調かどうか、

また遅れを取っているかどうか、すぐにわかります。

また、これから先に現れる障害や難所を軽減するために、

どうやったらいいか対策を立てることもできます。

 

  1. 行動を起こし、問題を解決しよう!

 

さあ、始めましょう。仕事にとりかかるのです。緊張感をもってください。

はっきりと見定められた目標に向かって動き出すのが早ければ早いほど、

あなたの創造性は養われます。自分にエネルギーが満ちてくるのを感じ、多くのことを学ぶでしょう。

取り組むのが早ければ早いほど、あなたのゴールに到達する能力も、どんどん磨かれていくのです。

 

結論

 

あなたはどんな問題でも解決することができるし、どんな障害でも克服することができます。

目標に到達するまで、すばらしい創造的な知性を使い、

首尾一貫して、たゆまず行動し続けさえすれば、

どんなゴールでも設定できるし、達成することができます。

 

成功とは、創造的に考える人にもたらされるものです。

そうして、あなたが創造的に考える能力を発揮するとき、

あなたの前には限りない成功が開かれています。

 

著者:ブライアン・トレイシー


 

元記事:http://bit.ly/1F1SS9I

(翻訳:服部聡子)