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新入社員 入社後90日間のアドバイス

by ガイ・カワサキ
元記事:http://linkd.in/1Lk0NCx
(※著者の承諾を得て翻訳しています)
 
新しい仕事に向けて、すばらしいスタートを切るためには、2種類のことが必要です。
ひとつには、避けるべきことを避ける。
そうしてもうひとつは、やるべきことやり遂げる、です。
 
まず最初に、台無しにしてしまう4つのことをあげておきます。
その頭文字をとって LAST と呼びましょう。

1. Lazy (怠惰)

Lazy(怠惰)な人は、時間ぎりぎりか、または遅刻してやってきます。
仕事熱心な人は、時間前に出社します。
怠惰な人は、時間通り、またはそれより前に退社します。
仕事熱心な人は、遅くまで残っています。

2.Arrogant(傲慢)

Arrogant(傲慢)な人は、自分がやるべきか知っている、
会社はどのように運営されていなければならないか、
経営のどこが誤っているか知っている、と信じています。
こうした人は「90日間の奇跡」と呼ばれている人たち。
というのも、彼らは90日間で、すべてがわかったような気になっているからです。

3.Stupid(愚か)

Stupid(愚か)な人たちは、手抜き、ごまかし、バカのひとつ覚え的な決定など、
愚かしいふるまいをします。
(傲慢と愚かしさの組み合わせは、皮肉なことに極めてありふれています)

4.Tacky(不愉快)

Tacky(不愉快)な人とは、人種差別主義者だったり、性差別主義者や
同性愛差別主義者、年齢差別者のような、周囲を不愉快にする人のことです。
彼らは酔っぱらったような状態で現れ、噂をまき散らします。
彼らは職業訓練を受けていなかったり、愚かだったり、不安だったりするために、不快で場違いなことをします。
 
つぎに、頂上を目指すための10のヒントを、紹介しましょう。

1. 会社を知る

スタートする前に、できるだけ会社のことや、競合他社のこと、業界のことを学んでください。
あなたの会社が直面している問題を知るために、最近のニュースを探して、見つけられる限り読んでおいてください。
また、会社の歴史を読んでおくと、会社のDNAを理解することができます。

2. 経営陣を知る

仕事が始まる前に、会社の重役陣について、できるだけ学んでください。
会社のウェブサイトで、彼らの自己紹介を読んでおきます。
リンクトインのプロフィールや、ソーシャルメディアのアカウントを調べ、
彼らが何に関心を抱いているか、知っておくのです。
ソーシャルメディアを利用していないなら、そのこともまた、彼らがどんな人であるかを教えてくれています。

3. 商品を知る

仕事が始まる前に、会社の商品の使い方やサービスについて、知っておきます。
会社の規模が大きいところであれば、オリエンテーションやトレーニングを受けることになるでしょうが、
同僚よりも先んじたスタートを切ることができればいっそう良いでしょう。
スタートアップに就職したなら、初日、午前中のうちに、生産的になっていてください。

4. 会社のソーシャルメディアに参加する

フォローしたり、「いいね!」したり、サークルに参加したり、会社のソーシャルメディアのアカウントに登録したりしてください。
ソーシャルメディアの投稿や返事は、あなたの会社の精神を映し出す窓です。
会社の重要なポストにある人が、自社をどのように見られたがっているか知っておく必要があります。

5. 今の自分に何ができる?

入社前に、会社の経営陣に、自分に何ができるか、聞いてみてください。
新入社員でそんなことをする人は、ほとんどいないので、あなたの存在を際立たせるにちがいありません。
もちろん、助言を求めながら、実際には何もしていなければ、あなたの面目はまるつぶれになるので、
アドバイスされたことはかならずしておきます。

6. 適切な人に取り入っておく

秘書、管理スタッフ、受付、ITサポート・スタッフ、警備員といった人々は、組織のカギを握っています。
上役や経営陣は、あなたのことをどう思うか彼らに尋ねるでしょう。
その返事が「傲慢」だったり、「怠慢」だったり、「困った人」だったりしないように気をつけてください。

7. イエスをデフォルトにする

会社の人から何か頼まれたら「はい」と言って、それをやりましょう。
自分の義務を果たすのです。
謙虚さを忘れずに。
あなたの学歴、職歴、コネなどは、職に就く助けにはなったでしょう。
けれども、会社の第一週から、そんなものは何の意味もなくなります。
その時点から、あなたは価値を生む人なのか、そうでないかのいずれかなのです。

8. 黙る そして聞く

強靱で、無口で、真剣で、真面目なタイプであるという印象を与えた方が、
バカで、無知で、傲慢で、生意気な印象を与えるより、ずっと良いです。
悪いイメージをなかったことにするより、後に花開く方が、ずっと簡単です。

9. 約束は控えめに、実行は過分に

最初の90日間、それから、その後のキャリアすべてを通して、
つねに約束は控えめにし、それ以上のことをやってください。
そうすれば周囲の人は、あなたが「そうする」と言えばそれ以上のことをやってくれるだろう、と期待するようになります。
多くの人は、あれもできる、これもできると過分の約束をし、そこまでできないので、
その態度は、根本的に異なる、非常に良い印象を与えることでしょう。

10. 早く出社し、遅く退社する

会社にいる間は、一生懸命に働いてください。
愚痴は言わず、あなたがまじめな人であるという印象を周囲に刷りこんでいくのです。
優秀な仕事をすることと、仕事が早いことを、混同しないでください。
そのふたつは同じではありません。
早い段階で、あなたの仕事の優秀さと、長く働くことを印象づける必要があります。
 
そうして最後の強力なヒントを。
おそらくこれまでにあなたは、会社というのは食うか食われるか、の世界だ、とか、ゼロサム・ゲームだ、
さらには、ウォールストリートの狼と呼ばれた男の話など、聞いたことがあるでしょう。
 
けれども、もしあなたが出世したいなら、それとは逆に、あなたは自分の上司を、立派に見せなくてはなりません。
そうです、立派に、です。
というのも、あなたのボスが昇進すれば、あなたも昇進できるからです。
あなたがあまりに素晴らしいので、ボスの仕事を取り上げてしまう……というのは、おとぎ話です。
 
上っていくのも一緒、失敗してやけどを負うのも一緒。
ボスにチャンスが多くめぐってくれば、あなたもそうなります。
 
このことを肝に銘じてください。
上司を立派に見せることができれば、あなたのキャリアも順調で、追い風を受けていくでしょう。
上げ潮は、すべてのボートを持ち上げるのです。
 
元記事:http://linkd.in/1Lk0NCx


(翻訳:服部聡子)

 

働き方のアドバイス:人間らしくあれ

(※この記事はhttps://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_threadを翻訳したものです)
by ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)
 

社会的スキルが職場での成功につながる

今日の就職市場で一歩抜きん出るためには何が必要なのでしょうか?
厳しさを増す経済状況の中で戦うためには、専門的で技術的なスキルを身につけるしかないと思われがちですが、そうではないのです。
一歩先を行くために本当に必要なのは、社会的なスキルなのです。

どうしてでしょうか?
最近の研究によると、アメリカでは今後20年の間に、およそ半分近い数の仕事が、オートメーション化のせいで必要なくなってしまうと言います。では、働く者たちは何をなすべきなのでしょうか?

より人間らしくあることだと、ハーバード大学のデビッド・J・デミングは言います。
社会的スキルの重要性はここ数十年でもすでに高まってきており、特に給与が高く競争が激しい仕事に就きたければ、その傾向はさらに強まるとデミングは言います。

デミングによると、認知能力と社会的なスキルの両方が求められる仕事と、高水準の数学的あるいは分析的な訓練は必要なものの社会的な胆力を要しない仕事とを比べると、前者の方が過去数十年の間で給与の伸びは大きいというのです。そして、その給与の差は、職位の高低に関わらず存在すると言います。

将来、オートメーション化されにくい仕事というのは、単調な分析仕事をこなすだけでなく、同僚や顧客とのやりとりが頻繁に必要となる仕事です。また、これらの仕事は人間の本質的な活動、つまり他者の視点でものを考えることなどを要します。こういった人間的なやりとりのニュアンスというのは、コンピューターはまだマスターできていないものなのです。

社会的なスキルが真価を発揮するのは、チームを組んで、スキルや能力に応じてタスクを交換しながら働くときです。デミングはこのように言っています。

職場でのやりとりはチームでの仕事を伴います。
働く者たちは、お互いの強みを利用しながら、変わり続ける環境に柔軟に対応していくのです。
このような、人間同士の規則性のないやりとりこそが、機械に対する人間のアドバンテージの核心なのです。

研究ではさらに、社会適性の価値がもっと注目されるようになれば、男女間の給与格差を埋めることもできるかもしれないと述べています。なぜなら、女性の方が、男性よりも高いレベルのEQ(心の知能指数)を示す傾向があるからです。

上向いている教育水準と相まって、優れた社会的なスキルが女性の職場進出を後押ししてきたということなのかもしれません。

 

 

著者:ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)


元記事:https://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_thread

(翻訳: 角田 健)