社会適応能力を獲得する幼児期の重要性

企業にとっては、精神疾患で長く休養されてしまうと、
社内の生産性を磨くどころか、
その人間の仕事をほかの人間に背負わせることになり
大変な問題となっております。

精神医療の世界では、うつ病患者には大きく分けて2タイプあり、
極度のストレス状態に陥るうつ状態の場合は、十分休ませることで
回復できることがわかっています。こちらは対処が可能です。

極度なストレス状態に長く放置しない、過酷な労働状況の改善など、
企業側の努力も必須です。

しかしながら、本人が「治りたくない」と思えば治らない、
永遠に抜け出せない鬱病患者もいます。そこに医療制度の歪みもあり、
薬物投与することで、ますます依存が起き、負の連鎖に陥ります。

経済面の損失も大きく、そうした社会不適合タイプの人材がどのような原因で
形成されてしまうのかも、実は、かなり真剣に研究されております。

 

ごく近年の研究発表では、
3~6歳児の経験や教育次第で、思春期以降の人格形成に、
大きな差が開くことがわかって来ました。


学者ではないので、ものすごく簡潔にわかりやすく丸めて説明します。

 

人間は、自己意識を持ち、さまざまな状況を一段上のレベルから俯瞰して考察する「メタ認知」(feeling of knowing)を持ち、それを十分駆使して生活する、おそらく唯一の動物です。

この「メタ認知」は、前頭葉が完成される思春期に確立します。
しかしながら、例えばギャンブルやら薬物やら、あるいはイジメなど、いけないとわかっていながら、自己制御できない思春期の子どもも少なくありません。

これらを「遂行機能(exclusive function)=つまりルールに沿って行動できる」に注目して研究したところ、3~6歳児のうちに、この機能が著しく発達し、その後の差が出てしまうとのこと。

3~6歳の間に受けた教育いかんで、その後の「社会適応性」がある程度決まってしまうということのようです。

具体的にどのような教育方法が良いのかまでは、まだ研究発表を待たねばなりませんが、少なくとも、より多くのグループと触れ合い、協調性を磨く訓練が必要なようです。グループワークなど様々な集団への参加が望まれます。

 

もちろんのこと、人間には「メタ認知」があるのですから、大人になってからの本人の努力によって、社会性は獲得できるのです。
ただし他人や会社、家庭のせいにしていては改善の余地がないということは明らかです。

(この話と、個性については別の話です。論点が違います)

 

島藤真澄

 

参照サイト:

http://npsy.umin.jp/amsr/about.html

http://chitosepress.com/2016/03/29/1533/2/

 

Facebookでビジネスする際に気をつけるべきこと

Facebookやブログを集客に使う個人事業主は多いと思いますが、
そもそも、根底から間違っている人が多いのは、なぜでしょう?

教える人が悪いのかと考えていましたが、
そうではなく、どうやら教わる側がまずいのだとの結論に至りました。

 

私は女性の活躍を心から応援していますし、
子育てが終了してからも、女性が復帰できる社会であるべきと強く考えています。

子育て中であっても、オンラインを駆使すれば、
仕事のみならず、会議も交渉も、販促もコンサルティングなども
全てできてしまう、恵まれた時代です。

 

しかし、
実践経営塾で著名な、小山昇さんもご著書で書かれておりますが、
経営者が来たら、まず経理を奥さんにやらせている人は伸びないので
速攻で、奥さんをクビにする。それで皆さん必ず伸びるそうです。

私自身が工学系学者の妻でしたから、自営業になってから、
自分自身のマインドを切り替えるのに、多大な労力と費用を投資したので
その理由が痛いほどわかります。

 

戦略思考がないんです。
商売の何たるかが理解できてないんです。

通常だったら、まずは、フリーランス登録して、
少しずつ小遣い稼ぎからスタートすべきなんです。

それを、そんな我慢は嫌だとばかりに
あるいはおだてられ、いきなり起業して独立してしまう。

男女問わずです。

 

クライアントもいないのに、独立してどうするんですか?

 

少なくとも、生き延びている経営者は皆、自ら必死で営業してますし、
そもそも、人脈があり、応援してくれる経営者先輩もいます。
その方々に食らいついて教えを請います。私もそうしました。

 

営業が嫌いなら、自営業はやめるべきです。
自営業はすべからく「営業活動」=売上げをあげる行為、です。

でも、それも嫌だから、Facebookで集客している人の多いこと。

 

SNSは低予算でマーケティングできます。

でも、低予算で集客はできません。

そこをはき違えてはいけません。

 

弊社は他社よりもずいぶん安いとは言うものの、
足を一度でも運んでもらうためのコストは1万円/人です。
他社だと2~3万円です。

つまり、FacebookなどSNSで集客するには、相応のコストが必要です。

 

では、無料で何をすべきか?

それは戦略次第です。

どんなビジネスを行うか、目的は何か、
どんなターゲットに、何を届けるか。

全ては、戦略があってこその施策です。

 

向かう先が決まってないのに、
神様だってアドバイスできません。

まずは、どこに向かうのか。
予算とスケジュール、途中のマイルストーン(目標設定)、

その前に、市場は確かなのか?
競合はどこなのか?
その競合は儲けているのか?
儲かりもしない市場に向かってないのか?

そもそも論ですが、その肩書きで、ビジネスになってますかね?
という話なんです。

なのに、「無料で人を集めよう」とするから、
売り込みメッセをしまくって、嫌われるんです。

友達すらなくします。

 

あなたが何も学ばず起業したために
人生そのものが崩壊します。

起業で成功するのは2%と言われています。

ビジネス戦略を設定せずに走れば、
予算が潤沢にある大企業でもコケます。

 

我々は、その根本原因を特定し、戦略設定を社長様と一緒にやり直し、
足りない教育を提供しているからこそ、
勢いのある企業様にお声がけをいただけるわけです。

利益を残すための云々は、売りが立ってからですからね。

社長はバランスシートが読めるようになるより、
売上げをちゃんと作りましょう!
CFOはいくらでも安く外注できますから!!

 

(ちなみに、低価格でセミナーやってます。
そこで個別相談のグループコンサルもやってます。
ボラティアです! https://mira-cle.club

 

 

島藤真澄

オリンピック選手を囲んでお話会でした

北京オリンピックマラソンの日本代表で唯一完走され13位だった
中村友梨香さんにお越しいただき、ランチを食べながらの
少人数お話会を開きました。

弊社は普段は企業向けの研修やコンサルティングをさせていただいていますが、
人材のモチベーションアップの方法などはご要望が強いので、
ご提案させていただいています。(助成金でお釣りがきますので)

そのために、各講師候補が
皆さんの興味の対象だったり、聞きたい内容をリサーチする目的で、
このような低価格での対話の場を提供させていただいています。

(いわばモニター特別料金ですので参加しないと損ですが。。。)

 

能力だけではオリンピックには出られません。
やはりマインドのお話が主でした。

・気分が沈んだ時にも気分を上げる方法

・個人は目標設定が実力以上の高い設定をしてしまう場合があるので注意

・不安でしかない状況で「自分のベストを出す」方法

・勝負どころを見極める

・他人ばっかり気にしている人は本番に弱い。
自分がコントロールできないことを考えても無駄

などなど、

何よりもモチベーションを保ち続ける方法は
本当に全ての人に取り入れられる内容でした。

ミッドフット着地のマル秘情報もありましたよ。

 

従業員研修に質の低い、おざなりの研修をされてませんか?
弊社なら、ユニークで、従業員がワクワクするような
面白い企画を提案させていただけますよ。

 

オリンピック選手から話を聞く。
合宿研修にオリンピック選手やコーチ陣に付き添ってもらう。
等々、素晴らしい経験を従業員にギフトしませんか?

 

社長は助成金でホクホク。
スタッフは自社に自信が持てて
もちろん成果に直結します!

 

島藤真澄

自営業や講師業・営業職・中小企業がSNS利用の際に気をつけるべきこと

【自営業や講師業・営業職・中小企業】では、
ご自身(または会社)独自の「見込み客リスト」を構築しつつ、
そのリストに対して、信頼構築の仕組みをきちんと
ソツなく過不足なく組み込んで行く必要があります。

 

今ある顧客をきちんと回すのも大切ですが、
新規獲得の仕組みがなければ、必ずリストは枯れます。

そのための費用を計上していないと、
当たり前ですが、ビジネスはコケます。

 

これからの時代のビジネス戦略に「仕組み化」は不可欠ですので、
それを少ない予算でやりたい方、販促予算を大きく組めない方は、

Facebook講座も含めて、SNSを一度、
勉強されることを強く、強く、お薦めいたします。
「単に使う」から「目的を持って使う」に変わる必要があります。

 

例えば私は、FBの友達は3000人以上いまして、面識ない方も多いです。

私は友達削除したり、自分の講座に「興味ある」の方などに
新規申請したりしつつ、やはりリストを育て続けています。

 

個人的なお友達もたくさん混じってはいますが、
FBをビジネスにも使う以上は、
「映え」の目的で投稿をすることはありません。

FBをビジネスに使いつつも(下心ありつつも)、
自己承認欲求がチラリとでも見え隠れすれば、
一気にフォローは減っていきます。

当たり前ですが、
何事も目的と戦略あってこそ、です。

 

しかし、世の中の投稿を拝見しておりますと、
目的が曖昧で、集客目的と自己承認欲求とが、
入り混じりながらの投稿が多いです。

 

これでは見込み客に、「迷い」を示し続けていることになり、
逆マーケティング以外の何物でもありません。

 

 

投稿に迷いが出るのは、
ビジネスの戦略設定自体が、きちんと筋が通っておらず、
目的を見失っているからではありませんか?

 

的がないとどこに矢を射るか判断できないのと同様、
どこの山に登ろうとしているのか?

 

それを誰かからきちんと学んだり、
指摘してもらったり、
その市場の将来性や仕組みの不備を
アドバイスもらったことはありますか?

 

そんなことで、よくぞ、
自営業が回るものだと、空恐ろしいです。

世の中、そんなに呑気ではありません。
ワニが牙をむいてウヨウヨといます。

 

私も高い勉強代を払ってきましたが、
一番安い勉強代は、普通に講座に出ることです。

それを避けようとすると、だいたいが、現場で大きな損失を喰らいます。

素直に学ぶことほど、安上がりなことはありませんね。

 

島藤真澄

「守破離」の変化

ビジネスでも趣味であっても、あらゆる物事の「学び」の過程にはパターンがあり、「守破離」が大切と言われてきました。

ウィキペディアによると以下のように解説されています:

個人のスキル(作業遂行能力)をレベルで表しているため、茶道、武道、芸術等だけでなく、スポーツ、仕事、勉強、遊び等々、世の中の全ての作業において、以下のように当てはめることができる。

・守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。 ~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)。

・破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。

・離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。

ーーーーーーーーーー

「守」をいつまでも強要する経営者や先生

 

確かに、型を学ぶ時期は大切です。基本がわかっているか、わかっていないかは、後々のアレンジや創造性に大きく影響して来ます。ですので、昔は「石の上にも三年」と、一通りの技術を覚えるまでには、三年は辛抱しろと言われました。

ところが、時代は変わりました。あらゆる知識や知恵が、ググり方が上手ければ(ここはちょっと知性が必要)、瞬時に手に入ります。その「知識」を「使える技術」にまで持ち上げるには、それなりに経験値が必要だとは思いますが、それにしても、若者たちは、そのスピード感で生きているということです。

まだ経営者の中には、下積みを経て今に至る人も多くいらっしゃいます。深層心理にまで「石の上にも三年」が体にしみついているので、この古い考え方を従業員に押し付ける経営者と、軽やかな世代との深い溝が埋まらないケースが、最近増えてきました。

協会ビジネスしかり、サロンビジネスしかり、です。

 

ギャップはギャップ、「ある」ものは「ある」として動く

私は個人的に「世代」や「男女差」というステレオタイプで判断する考え方は好きではありませんが、それでもやはり、生きてきた世代によっての、考え方のギャップは、あります。「意思決定する際の志向性」は、年代によって、確かに偏りがあると感じます。

この偏りについては、どうしようもないものなので、それについて「今どきの若者は」などと言っても、何も始まりません。若者世代の考え方を変えたいですか?そのほうが時間も費用もかかります。いえ、おそらく不可能でしょう。自分の考え方、行動を変える方がずっと早いし、低コストだとは気づきませんか?

それが時代の流れなのですから、「そういうものだ」という前提で動かねばなりません。それは、決して「若者に迎合する」ということではありません。

平素、弊社ビジネス塾などでは「最適化」の思考を徹底して、お伝えし、実践いただいています。従いまして、最適化するには(つまり最も低コストでより大きな結果を導くには)、彼らの思考回路を知り、彼らが最もイキイキと楽しく働ける指示を出すことが、経営者として最優先課題です。

 

守破離の「離」をやらせてみる

ご参考になるかどうかはわかりませんが、ちなみに、弊社のやり方は、「破」からスタートです。様子をみて、なるべく早い段階で「離」に移ります。いきなり「離」という場合も多いです。つまり、全く新しい価値を生み出してもらいます。

その過程で当然、不足している部分が必ず出て来ますので、優秀な人は、自ら「守」を調べて学び、実践していきます。勝手にやります。

これを、「まずは基礎を学んでから」と、いつまでも同じことをやらせていても、それが何につながるかを理解できてない状態では、頭に入りませんし、勘違いもおきます。ミスもおきます。

それを叱っても始まりません。

言っておきますが、スタッフのミスは、経営者の指示ミスです。責めるなんてもってのほか。どうしてそんな結果につながったのか、小さなミスのうちから「改革、改善」の余地を教えてくれているはずです。その改善の努力もせず、叱っても愚痴っても、何も改善しません。

限られた人材で、最高のパフォーマンスを出すには、「本人たちが得意なこと」以外をやらせてはいけません。「好きで好きで仕方ない」ことをやらせれば、勝手に学び、成長します。

ですので、その得意と好きを見極めるために、「守」ではなく「離」をいきなりやらせてみると、適性がよくわかるのです。手取り足取り「守」から始めていては、時代の流れに乗り遅れます。

 

逆に、「離」のチャンスを渡してあげると、「事前準備の時間をもらえなかった」とかなんとか言い訳をして、チャンスをふいにするタイプもいます。こういうタイプは、永遠に、悠久に、「守」をやり続けたいタイプですので、非効率極まりない。AI時代に真っ先に淘汰されるでしょう。弊社にも不要なタイプです。

実際、こういう人は、学ばないので伸びません。創造性がありませんので、言われたことしか(言われたことすら)きちんとこなしません。自分の能力の範囲内の課題しか与えてもらえなくて安心しているような人間は、もう不要になっていくのです。

先出の、「今どきの〜」と愚痴を言うタイプの経営者には、このようなスタッフがぴったりです。お互いに決められたことだけを、決められた範囲で、粛々とこなすのです。

そして、真っ先に、消える運命なのです。

 

 

 

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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。『マネー・コネクション』監訳。著書に『キャリア・ダウンの勧め』

 

ビジネスプラン作成の、その前に

起業の際に、ビジネスプランをコンサルしてもらう際、あるいは事業プランを作る際、そもそもの目的が間違っていては決してうまく行きません。
一見、哲学的に思えるかもしれませんが、私は机上論は大嫌いです。実践としての原則をお伝えしています。現実的に成功への近道として、以下についてまず、理解できねばなりません。

ーーーーーーーーーー

我欲からのビジネスプランは消滅していきます

 

「我欲を滅する」とは、自分をなくす、という意味でも、欲求をなくすという意味でもありません。

むしろ、自分自身の中心に強く根ざし、芯ある自分であらねばなりません。

それは、「たおやか」でもあり、「しなやか」でもあり、頑固さはありません。相手に合わせて自分の目線を落とすことも平気です。首を深々と垂れます。

信じやすいが疑いやすいことも重要です。
騙されやすいこととは逆です。

 

「我の強さ」は「意思の強さ」とは別です。

親や上司、はたまた教祖などの意見に無条件に従うことは、「素直」でも「我がない」こととも違います。それは単に「自分がない」というだけのことです。

自分を持ちつつ、我欲を滅するのは、自分が何か欲しいと感じる心を封じ込めることでもなく、我慢することでもありません。もちろん、忍耐することではありません。

それは、人間の心の奥深くにある神性らしきもの、それは良心と呼んでも良いし、意欲と呼んでも良いし、アイデンティティーと呼んでも良いですが、その声を封じ込めることは、我をなくすことではありません。

ーー

「我欲」とは、

例えば、
自分の承認欲求のために、リーダーになろうとしてみたり、(そういう意図でのスピリチュアルリーダーや自己啓発セミナーなどは、その最たるもの)
子どもに良かれと思ってレールを敷いて、自分の意思でもないのに、高額の学校に入れてみたり、勉強を詰め込んでみたり、
自分を自分で愛せない問題を解決してないがために、立場を利用して、部下をネチネチとやりこめたり、
自分が「すごい位置」をキープできるような人間としか付き合わなかったり(常に目下ばかり)、
他人様のアイデアを、そそっと持ち逃げしたり、

 

ようするに、弱い自己と表裏一体のことを言います。
ーー

私は、ビジネスを通し、このあたりをクリアにすることが、何としても、成功に向かう過程で必要であると痛感しています。

ここをクリアせずに、表面的な自己承認欲求からのビジネスモデルをコンサルしたとしても、根本的なスタートが間違っているので、成功へは結びつきません。

ですので、数回のやりとりで、ビジネスが本当に飛躍できるのは、
実は、ここの問題に気づける人です。

 

持ちこたえる人の100%に成果が出るのは、本当のところは、初回で、私たちのエネルギーに当たって、逃げていく人が半数以上いるからで、残った人の結果です。

おかしな欲求で、おかしなものを引き寄せてしまっている人は、それを落としてからしか、我々に近づけません。

いや、変なものは、参加しようと決めた段階で、堕ちます。我々が発するエネルギーを、できるだけ、透明で細かいものにできるよう、そういうメンバーが自然と集まります。

最初は我欲からスタートしても構いません。途中で、それではうまくいかないことに気づき、軌道修正すれば良いのです。
ーー

引き寄せエネルギーが強いということは、途中段階で、悪いものもそれだけ引き寄せてしまいます。

普通の人なら、すんなり行くことも、そう簡単には許してもらえません。

でも

それが、力をつけるという意味です。

それが、我欲を落とすという意味です。

したがって、我欲を滅すれば、意思は、強固に強固になって行くものです。

 

 

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フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。

 

会社が盲目になって道を踏み外すさないために

ここのところずっと、このことを考えてきました。
つまり、企業は一体どこで道を踏み外してしまうのだろうか、という問題です。WELQやまとめサイトのコピー記事で、企業倫理が話題になっています。チームが増え、事業部が増えていけば、経営者が目を通せる内容は限られてきます。末端まで企業倫理を浸透させ続けることができるかどうか、他人事ではなく、私自身も含めすべての経営者にとって非常に怖い問題ではないかと思うのです。

企業にとって、利益を上げることは「善」です。使命です。ROIを上げることは経営の至上命令です。出資した株主に対してリターンを戻せないことには、人間失格の刻印を押されます。自社を高額で売却することは、経営者としての手腕であり、最も評価される部分です。

と、ここまで書いてくれば、おわかりでしょう。
若い人生経験も少ない経営陣にとって、社会から求められる「善」をまっしぐらに追求した結果が、 WELQの村田マリさんであり、高額アフィリエイターであり、情報商材やマルチ商法であるわけです。彼らをもてはやしながら何かあればさっさと突き落とす。この構図はいつもよく見るパターンです。国の予算をバッサリ丸ごと持って行く広告代理店さん、そして大勢に影響のない個人を攻撃する大手メディアのお得意の構図です。

個々の方々は、才覚があり、優秀な方々だと思います。
だた、長く成功し続ける企業人と、一つだけ差があるとすれば、それは「経営者の品格」ではないでしょうか。そして、その「経営者の品格」とは何かを、深く深く追求した結果、ジェイエイブラハムは「卓越論」を著しました。多くの経営者と接してきて、一時はうまくいってもやがてどこかでつまづく。一方でそれほど急激に頭角を現さず目立たないが、やがて大きな成果を上げていく経営者がいる。その差は何かを知りたくて、非常に長い時間をかけて優秀な経営者にヒヤリングした結果、あのレポートが出来上がりました。

社員はいち早い利益化を急ぐものです。実績を上げ、成果を手にし、少しでも豊かな暮らしへと邁進する。それが本当に素晴らしいスタッフです。でも、それだけではないことを、経営者は言語ではなく「振る舞い」において示し続ける必要があるのです。結局のところどこから登っても、経営の道は「卓越論」に行き着くのです。それを深く掘り下げ、社員に徹底していく。苦しくてもぶれない姿勢が経営者には必要です。

ですので、経営のバイブルとして今でも世界各国で読み継がれるのでしょう。ぜひ手にとってお読みになっていただきたいのです。一流の経営者の方々が、膝を打ち、チーム教育に取り入れたいと思われるはずです。もし何もひっかかるところがなければ、それは逆に自らの経営理念を疑う必要があると思います。人は成長すればするほど、物事を深く読み取れるようになるものです。

さて、原題:Strategy of Preeminenceですが、過去には「卓越の戦略」と訳されていましたが、タイトルがジェイエイブラハム本人の意図するところから外れるのではないかということで、「卓越論」としました。Strategyは確かに「戦略」ですが、この頃は、ドラッカーが戦争用語の「戦略」を経済用語に取り入れたばかりで、まだ一般に浸透しておらず、現在のような使い古されたコンサル用語ではありませんでした。またジェイエイブラハムはその意図を、「理念」というような意味で逆説的に使っています。その深い意味を鑑み、あえて薄い意味に捉えられがちな「戦略」を外し、「論」としました。その経緯もきちんと新訳には解説してあります。

翻訳チームが頭を抱えながら精進した、ジェイエイブラハム翻訳の経験を全てつぎ込んで新たに訳し直し、「経営塾2016テキスト」に収録しました。その和訳の意図や悩んだ箇所も、注釈をそのまま入れました。聖書のように長く読み解いていただければ本望です。メンタークラブでは地域の勉強会でも取り上げます。

 

 

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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの
東アジアディレクター(交渉代理人)。
ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。

 

「生む性」としての女性が、命を生み育み、社会復帰できる権利について

男性が発言しにくいであろう女性の問題を、同じ女性としてあえて言葉にしていく必要性を強く感じています。リブや女性解放の面々には総攻撃を受けるであろう内容ですが、「声の大きさ」が、より多くの声を代弁しているわけではありません。ずれた論争に対し毅然とペンで戦う姿勢は、子ども達に安全な国家を残すためにも大切ではないでしょうか。日本人が発言を控え、自分の意思を表に出さないことが良いとされてきた全体教育は、戦後の日本を弱体化させる近隣戦勝国の意図がなかったとは言えないからです。

女性が「生む性」なのは、単に「事実」

さて、女性が人生において子を「産む」か「産まないか」は、あくまでもその人の個人の判断です。それを他者がどうこうと言える話ではありません。ですので、私がこれから書いていく内容は、特定の女性個人を指すものでもなく、男女差をことさら強調するためでもありません。周囲の多くが経験している不妊治療の辛さも理解しているつもりですし、育児の孤独、そして育児後の社会復帰の難しさは、実際にコミュニティを運営してきた経験から、そして家族社会学を修め学会発表も行っていた経験から、かなり深く理解しているつもりです。

ところが、SNSなどで女性性のことに触れますと、「今さら、男だの女だの性差で語るのが古い」と自称リベラルの方々には指摘されます。そうでしょうか?古いも新しいもなく、子を産めるのは神代の時代(注!これは比喩ですジョークです、ここ論点じゃない)から女性だけです。進化が何万年経とうとも、未だに男性には子を生むことができません。きっとAIやIoTが発展しても何しても、これだけは決して変化しないでしょう。

そうなんです。「女性は生む性である」というのは、単なる「事実」です。事実は事実としてフラットに受け止める必要があります。外で働いて高い賃金を稼がなくとも、華やかな肩書きがなくとも、女性は女性であるだけで特別な存在であり、子どもを出産してもしなくても、本来、女性というだけで大事に扱われるべき存在であるはずです。そういう「性」なのです。

女性が「生む性」であることを前提に話をしましょう

生みたくても生めない。育てたくても育てられない

農耕民族の歴史だけでなく、猿山を見ても、狩猟民族の女たちの生活を見ても、そもそも育児というのは社会的な活動で、母親一個人に任せておける仕事ではありません。若い適齢期の母体は「産む」ことはできても、子を育むのは社会です。地域社会からも同世代のコミュニティからも断絶された狭いマンションの中で、ホルモンのバランスも崩れて精神的にも危機状態にある出産後の母親が、孤独に育児に耐えねばならない状況に押し込んでいるのは、社会の問題です。そもそも専業主婦という発想自体は世界的にもごく近年のもので、多かれ少なかれ地域のコミュニティによって、子は育まれてきました。子とは本来、社会的な存在なのです。

現在の日本では、子ども一人を育てるためにかかる費用は莫大で、上記のような耐え難きを耐え忍んで出産後を乗り切った母親は、もう二度と子どもを作って育てたいとは思わないでしょう。ましてや育児休業後はたちまちに職場復帰しない限りは、元の職場に戻れることは稀です。しかし、出産直後から無理を重ねるのは、物理的にも精神的にも母体にダメージを残します。

さらには、社会の宝である子どもを産み育てていたにもかかわらず、やがて社会から亡き者として扱われるなどということがあってはなりません。本来、子どもとゆっくり向き合い二度とない育児期間を過ごしたい母親には、長い育児期間を終えても社会に復帰できる選択肢も用意されてなければなりません。

また、一方、子どもを産み落とすだけでは単なる「母体」です。それだけで大きな顔で、公共の場で子どもを連れていれば何をやっても許されるかのような振る舞いは、母親自身も控えねばなりません。子を育てるのは母体ではなく社会なのです。「社会に育てていただく」という謙虚な姿勢もまた、女性には必要かもしれません。

新しい形の地域社会の構成

今後、単身老人家庭がますます増えて行き、その解決策として緩やかな地域コミュニティによる共同生活というものは、否応なしに増えて行くでしょう。テラスハウスの老々バージョンとでも言いましょうか。そのため、今日の頭の固い威張った老人たちは居場所をなくし、コミュニケーション能力の低い老人は「老害」として、例えば郊外の安い公団のようなところに押し込められていくしかなくなるでしょう。現代の姥捨山です。

一方、育児を終えた体力も気力も充実している女性たちは、自身の能力や才能を活かして、緩やかな新しい地域コミュニティを作り、地域での子育てに参画していくことでしょう。介護施設での学童保育も一般化していくでしょうし、空いた小学校の教室を保育所に利用すれば、待機児童の問題は速やかに解決します。児童が減って広すぎる体育館の半分は、お年寄りの体力維持の施設として第三セクターがプログラム提供することもできます。仕事帰りに保育所に子どもを迎えに来たお父さんが、パーソナルでちょっと汗を流す、ということも可能になります。

大学の保育科は座学を減らし、インターンとして学童保育での実務経験を単位換算してあげるのも良いでしょうし、企業の就職前の研修として時給ベースで必須にしても良いかもしれません。

いずれにせよ、その時に圧倒的なリーダーとして社会を牽引するのは、育児後の女性たちです。彼女たちの忍耐力、細やかな気の利かせ方、同時にいくつものプロジェクトをこなす力量、コミュニケーション能力など、あらゆることが日本の宝です。ただ、放置しているだけではただの石です。磨きあげて宝石にできるかどうか、これは私たち先陣の育児を経験した女性労働者がやるべきことではないでしょうか。

社会問題を口にするたび、「政治家になれば?」と揶揄されることがありますが、私は「お金の流れのないところに継続はない」と強く信じています。彼女たちはビジネスになる、お金になるからこそ、立ち上がり着いてきてくれるのです。人は霞を食って生きていくことはできません。お金の流れを変えることで社会は必ず変えられます。もちろんそれは良くも悪くもです。諦めず、希望を持って行えば、社会は必ず良い方向に変わっていきます。

私はそれを、一人の母親の責任として、命が尽きる日までやり続けていきたいのです。

 

(*引用される場合は必ず引用元を明記下さいませ。セミナーなどでの話でも同様です。勝手に使うのは違法です)

 

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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。

 

その他の島藤コラム:

https://shimafuji.jp/2016/08/03/小さな会社が勝つためのマーケティング主導型も/

日本で個人コンサルがエセ扱いされる理由

日清CM中止に思うこと?SNS時代の企業広告とマーケティング

 

小さな会社が勝つためのマーケティング主導型もの作り

アメリカでマーケティングが進んできた理由は、人種が多種多様で様々な価値観を持つ人が集まる国であり、「阿吽の呼吸」や、そこはかとないイメージ戦略では、商品やサービスの内容が伝わらなかったためでしょう。

さらには、国土が広いので、ダイレクトマーケティングである通販が非常に早くから進んでいる点も、マーケティングが発展した大きな理由でもあります。

日本では、マーケティングと言えば、さすがに市場調査や、宣伝のことを指す人は少なくなりましたが、それでもまだまだ、中小企業では馴染みの薄い分野ではあります。オンラインで、情報弱者を釣り上げる手法を「マーケティング」と称して来た一部の人が居た事実も、そのイメージを損ねる原因になりました。

ですので、私は、人によって捉え方の幅がある「マーケティング」という語句を、なるべく使わないように執筆することにしていますが、実際は、マーケティングと経営は切っても切り離せません。ちなみに、英語ではSales=販売なので、日本語の「営業」にあたる言葉がありません。誤解を承知でかなり大雑把にくくると、本来の御用聞きの意味での「営業」は、そのまま英語的なマーケティングと言えるのではないでしょうか。ですので、私は、マーケティングと言いたいところを、ライティングの際に「営業戦略」などと書き換えることもあります。

『限界はあなたの頭の中にしかない』執筆の際に、ジェイ・エイブラハムに「ジェイにとってのマーケティングとは何か、定義してほしい」と聞いた際、しばらく考えさせてほしいと数日経ってから、

私にとってのマーケティングとは、顧客がより良い人生を歩むために導くこと。守り育てることに他ならない

との、非常に深遠な答えが返ってきました。この言葉は、単に「顧客を教育する」という辞書的な訳では誤解を招きます。彼のこの定義の前提となる、「ビジネスとは道である」という理念の上に立ち、理解を進めなければなりません。ジェイは、ビジネスという営みを通して、自らをより高みに磨き上げることという信念のもとに、マーケティングを定義しているからです。

ただ、誰しも自分のことはなかなか客観的に見えないものです。私自身も自らの戦略は、各方面のプロにアドバイスを受け、常に見直しをかけ続けています。ほんの小さな誤差が、1年後には取り返しのつかない「ズレ」になる場合もあるからです。目先の数十万円は確かに惜しいかもしれませんが、それをケチってビジネスがダメになることの方が、もっと怖いと思うからです。経営者は、従業員や取引先などチーム全員の人生を守る義務があります。

ところが、販売力や製品力があり、人脈と力技でそれなりの成功を勝ち取られて来た経営者の方々は、今はなんとか食べていけるだけに、戦略見直しを痛感している人は少ないものです。

ある地元の名士がおっしゃいました。
「もっと、とことん落ちるところまで落ちないと、気づかないんちゃうかな」と。

その言葉を裏付けるように、SONYから分離して以降赤字で、他社との統合構想が破綻に終わったVAIOは、IDCジャパン2015年国内パソコン出荷台数によると、他社が軒並み前年費マイナスになる中、前年比384.7%と躍進しました。国内シェアがわずか1.8%であるにも関わらず、です。

 

 

 

 

 

 

http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20160218Apr.html

日経新聞の取材によると、VAIOは、

 薄型・軽量で高性能を売り物にした10万~20万円程度のノートパソコンが軸で、市場で売れ筋の数万円の機種は扱わない。

(7月26日)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ26I6Z_W6A720C1TI1000/

と、マスマーケットを敢えて避け、技術者を営業に出向かせるなど、マーケティング主導のものづくりに戦略変更することで黒字転換。今期のさらなる増益を見込むとのことです。

つまり、経営陣こそが、マーケティングを深く理解する必要がありますし、「もの作りニッポン」にその知恵が日本式営業戦略に融合され、アレンジされていくことで、日本は、世界でまだまだ勝ち抜いていけると考えています。

具体的に小資本の企業が、ニッチ戦略を取り入れるための手順を、メンタークラブ8月号で音声教材にしました。

メンタークラブでは、全米5大ビジネスコーチのジェイ・エイブラハムを師として、その教えを学びつつ、日本人にわかりやすくアレンジしたマーケティング解説や、スタッフの経営者マインド育成に効果の上がる教材をオンラインでお届けしつつ、全国支部での勉強会を開催しています。

 

月5,800円から本格的なビジネスが学べるビジネスクラブなど
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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。

 

その他の島藤コラム:

日本で個人コンサルがエセ扱いされる理由

日清CM中止に思うこと?SNS時代の企業広告とマーケティング

 

日本で個人コンサルがエセ扱いされる所以

ただでさえ、ノータイに腕組み自撮り画像の自称コンサルタント業への嫌悪感Maxだったところに、タレント・コンサルタントの学歴詐称が発覚し、ますます「コンサルタント業」への風当たりが厳しいです。

そもそもジェイ・エイブラハムも、自身のことをマーケターとも、コンサルタントとも示すことはなかったのですが、そのように日本では紹介されてきた事実があり、「今更コンサルタントのエージェントですか?」と小馬鹿にされることも稀ではありません。

私自身はマネジメント業として、そういう本質と実際のギャップがあるところにこそ、ビジネスチャンスを感じる次第ですが、なかなか負のイメージから出発するのは、まっさらなキャンパスに絵を描くよりは厳しいことには違いありません。なぜゆえにこれほどまで、コンサルタントが嫌われるのか、日々、深く考えざるをえないわけですが、ことさら日本においては、「コンサルタント=口先だけの詐欺まがい」との扱いが否めない理由を、少し整理しておきたいと思います。

間違いのない一つの事実として、コンサル会社や自称コンサルが、何一つ、ビジネスを加速させる結果を出せてなかったというまっこと憤慨せざるをえない現実があります。

ずいぶん以前にブログで紹介した書籍に、米国元大手コンサル会社出身のカレン・フェランが著した『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』がありますが、

515X2+oHCtL._SX350_BO1,204,203,200_私自身、コンサル会社のやり方が猛烈に嫌いです。フレームワークを見るだけで、うんざりします。ただ、引き受ける企業の側にも問題があり、それっぽい資料がないと、稟議が通せないという判断基準のお粗末な側にも責任があるはずです。

研修にせよ、結果にフォーカスするのではなく、社内稟議の通りやすい企画書が判断材料となる。プラス担当者買収。アジア諸国を小馬鹿にしているものの、精神的途上国なのです、この国はまだ。

加えて、コンサルタントは所詮、外注に過ぎず、結果(利益アップ)への責任なんぞ何一つなく、企業が本当に頼りたい実業家個人へは、「顧問」や「相談役」という形で、囲い込みをするのが慣習であることもまた、一つの大きな理由でしょう。

さらに、アジア諸国の台頭に比し、自信喪失極まりない日本社会全体に、青い目の超高額アドバイザーは、「黒船」同様の脅威に映ることも、事実でしょう。それでもなお、私は、私の「良い」と信じるものを、日本へ正しく紹介することを辞める気はありません。

「当たり前」のことが「当たり前にできる」のなら、日本がこれほど、沈むことはなかったはずです。なぜ、シャープや東芝など一流企業が、情けない結果に終わらねばならなかったのか。

「そんなもの必要ないんだ。日本は成熟している」と言えるなら、なぜ国土が中国資本に買収されまくらないとならないのか、きっちり説明していただきたいと、いつも思います。

私は、すべての税理士や中小企業診断士、研修会社、ホームページ業者、DTP業者、Webデザイナー、商工会議所、などなど、企業の利益支援に関わる人々が、実業とは何ぞや、利益をあげるとはどういうことか、そのアイデア、仕組み、資金繰り、業務提携の方法などを深く理解しているべきだとの信念を持っている。

その知識の底上げこそが、日本全体をライズアップするための唯一の方法だと信じている。

確かに、エセコンサルなぞに、会社は救えない。だが、経営者が判断すらできない末期状態である今の日本で、せめて何が正しい道なのかを教えてくれる指針は必要だ。大義名分など食えるようになった後で良いと言われるだろうが、いや、大義名分がなければ、やり続けることなどできやしません。すべて完璧で安易に見える道になど、果実はないのです。

ただ、その大義名分は、本人の直感でしか判断できず、周りには、ただの「キチガイ」に見える道こそが、イノベーションであることは間違ありません。

いつの時代も、聖なるアホが世界を救うのです。

 

 

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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。