中年女性実業家の挑戦

by ビビアン・ザン
(これは”:http://bit.ly/1Cw0QKf”の記事を翻訳したものです)

シリコン・バレーの誤解と闘う女性たち

 
現代の起業家活動モデルの中で、40代から50代の女性が起業した会社が急成長を遂げています。「起業とは20代の男性のおこなうもの」という思い込みが未だ一般的な中、この事実は続く女性のさらなる挑戦をうながすことになるでしょう。

「今日、会社をスタートさせるのは、25歳の男性エンジニアばかりではありません」
こう語るのは、ポートフォリアのCEOであり創設者、トリシュ・コステロです。

「実際、これまでも起業するのが若い男性だけ、ということはなかったし、現在はもっと年齢の高い人が、数多く起業しています。女性にとって、子供を持つということは、人生がより複雑になるということです。やがて子供があるていど成長して、私たちは今度は、創造的なエネルギーを、真に立派な会社を創りあげることにふり向けるようになったのです」

カウフマン・ファンデーションが昨年発表したレポートによれば、年代別の起業では、45-54歳の起業が、ほかのどの年齢層よりも多いことがわかっています。新規起業者の中で、この年齢層の割合は、2003年には25.2%だったのに対し、2013年には30%まで上昇しました。
一方で20歳から34歳までの年齢層は、2003年の26.4%から、2013年には22.7%に低下しています。

反面、こうした年齢になって会社をスタートさせた女性の多くは、特有の問題、女性差別だけではなく、年齢差別という問題にも直面している、といいます。

これを受け、アビーポストの創設者であるシンシア・シェイムズ、カンガドゥーの創設者サラ・シェーアー、ルビー・リボンの創設者アナ・ゾノサらは、人生の第二幕に寄せる期待をくじこうとする、女性起業家特有の諸問題の克服に向けて、共に進んでいこうとしています。
 

競合相手は自信過剰の20代

 
シリコン・バレーの投資家のパターン認識は、きわめて現実的なものです。もし、あなたがそのパターンから外れていたなら、あなたにとっては不利に働くことでしょう。

「20代の男性は、私たちとはまったく異なるスタイルの売り込みをしていきます。彼らは質問に対して、かならずしも答えを知っている必要はなく、熱意がありさえすれば十分なのです。逆に、そのために彼らの話には説得力があるのです」

こう語るのは、カンガドゥーの創設者シェーアーです。
彼女は、忙しい両親やその友人が、もっと助け合いながら育児ができるようなアプリを40代で開発しました。

「あなたが戦っているのはこういう相手だということを、知っておく必要があります。ですからふさわしい投資家に的を絞り、中年の女性創設者であることを補うためにも、自信を持って相対することです。」
 

アウトサイダーだと感じる場面は多い

 
「ミーティングに出席して、その中の最年長者であるというのは、やりにくいものです」

こう語るのは、大きなサイズの服を販売するアビーポストを立ち上げたシェイムズです。彼女は2012年、40代前半で起業しました。

「でも、そこにすわったまま、自分が最年長であることをくよくよしているだけだと、完全に疎外されたような気分を味わうことになるでしょう。こんなところで、私はいったい何をやっているの? みたいな気持ちに。私は1994年からIT業界にいたので、周囲が若い人ばかり、というのが、どういうものか、わかっていました」と彼女は続けます。

「私はそんなことは気にしません。そういう性格なんです。私はクールなんです。サッカー・ママではないし、ママ・ジーンズなんて絶対にはきません。最年長者だからといって、物怖じする必要なんて、どこにもありません」

シェイムズは、こうした状況では意識的に年齢が有利に働くことを思い出すようにしている、と言います。自分には、どんなに頭の良い20代でも持っていない経験知がある、と。

「40代の女性には、さまざまなことをうまくやりくりする能力があります。その能力のおかげで、私たちは最高の起業家になれるはずだと思うんです」
 

たとえ不快な質問をされても

 
シェイムズもシェーアーも、若い男性なら(女性でも)決してされないような、家庭生活についての質問をこれまでにされてきた、といいます。シェイムズが初めてある投資家から、子供がいるというのに、どうやって会社を経営できるのか、と尋ねられたときは、予想もしなかった質問に驚いて、答えることができませんでした。2度目に聞かれたときは、彼女は用意していたとおりの答えをしました。投資家に、あなたはどうやって両立させていらっしゃるのですか、と聞き返したのです。

けれどもシェイムズは、これは良い返事ではなかった、とふり返ります。
「こうした状況では、自分の気持ちや、会話の雰囲気を損なわないようにしなければなりません」

シェーアーはアドバイスします。
「20代ではこんなことは話題にもなりませんでした。私も子供を持つつもりもありませんでしたから。でも、私の場合、女性であることについて、とやかく言われたことがないだけでも、幸運なのかもしれません」
 

実績で証明するしかない

 
無意識の偏見がそこらじゅうにある、とシェイムズは言います。しかも、ほとんどの男性投資家は、中年の女性が解決しようとしている問題を、自分に引きつけて考えることができません。

「私は実際に、ある投資家から『大きなサイズの服が必要な連中は、金を持っていないじゃないか』と言われたことがあります」

中年の女性起業家が、男性投資家とつながりを持つことは、簡単ではないので、資金のための売り込みをする前に、十分な数の顧客を確保しておくことが重要だ、と語るのは、ゾノサです。ゾノサは52歳の時、退職して、ルビーリボンを起ち上げました。

「20代から30代のあいだは、私には成功する会社を築くだけの信頼がありませんでした。起業を決意した段階で、あなたがすでにしっかりしたキャリアを築いていたとして十分に目を見開いておかなければなりません。起業するとは、もうひとり赤ちゃんを持つようなものなのですから」

今日、ゾノサは自社製品を店舗やサロン、またリビングルームでも売る、800人の女性スタッフを擁しています。

以前、コステロは、名の通った野心的なエンジェル投資家を紹介してもらおうと投資家窓口に問い合わせたことがあります。窓口の女性は彼女に、その投資家は「性的な機会」を探しているだけだから、会う価値はない、と教えてくれました。

「問題は、25歳の男性は、消費者の主流ではないということです。テレビゲームと大画面テレビでは、アメリカの中心的な消費者かもしれませんが」とコステロは言います。彼女は50代でポートフォリアを起ち上げました。

「アメリカの消費者の中心は女性で、消費財の85%は彼女たちが購入しています。ほとんどの企業の製品を購入しているのもまた、彼女たちなのです。」

最高の投資家とは、主流の消費者だった経験を活かして創設されたちゃんとした会社に、目を向けることができる人のことです。彼らなら、起業家としての成功は、青年期、とりわけ20代の男性に限るものではないことを証明しようとしている、人生も半ばになって起業した女性たちのことも認めることができるでしょう。

「れんがの壁に突き当たるたびに、私はそれを乗り越えるか、下をくぐるか、ぶちこわすかしてきました」と語るのはシェイムズです。

「どんな女性起業家にも当てはまる私のおすすめの方法は、力ずく、ということです。とりわけ、中年になって会社を始めようとする人にとっては、ね」

著者:ビビアン・ザン(フリーランス・ライター)


元記事:http://bit.ly/1Cw0QKf

訳:服部聡子(ShimaFuji IEM 翻訳チームリーダー)
出産・退職後、在宅で働ける資格を身につけるために翻訳を学び始める。
約5年フィクション/ノンフィクションの下訳、ウェブ・ライターを経て、
『限界はあなたの頭の中にしかない』に巡り合い、深い共感を覚え、弊社に。

ガイ・カワサキから高校を卒業する君たちへ

1995年6月、ガイ・カワサキがパロ・アルト高校で行った卒業式訓辞

元記事:http://linkd.in/1EHShcG
(※この記事の翻訳は著者からの承諾を得てあります)
 
今日、ここでみなさんにお話できるのは、私の人生にとって画期的な出来事です。
 
私は40歳です。
22年前、私はみなさんの席にいて、自分が40歳になる日など、決して、絶対に来るはずがない、と信じていました。
あなたがたを前にスピーチするということの意味を思うと、私は少し怖ろしくなります。
 
ひとつには、私の卒業式で40のおっさんが話すのを聞きながら、こんなやつ絶対に信用するもんか、と思っていたからです。
私は、みなさんが危惧しているような、退屈なスピーチをするつもりはありません。
このスピーチは、短くて楽しい、退屈ではないものにしたいと思っています。
 
私は今日、大人になってから過去を振り返り、初めて理解できたことの話をしようと思います。
いわゆる後から出て来た知恵、みなさんがいるその席から、こちら側にくるまで、
私が20年間にわたって蓄積してきた知恵のことです。
 
やみくもに私の話を信じてはいけません。
私が「真実」だということを、そのまま受け取らないでください。
ただ、よく聞いてください。
たぶん私の経験が、少しは役に立つこともあると思いますから。
 
ここではデイビッド・レターマンの『レイト・ショー』にならって、
トップ・テン・リストの形式でお送りしましょう。
ええ、40才の老人でも、まだ11時過ぎまで起きていられるんです。

第10位: できるだけ親のすねをかじってください

2年前、ここで私が卒業式のスピーチをおこなったとき、これが一番人気のある後知恵でした。
もっとも、親御さんの見方はちがいましたが。
ともかく、そのことで私は自分が間違っていないことを知ったのです。
 
私は高校、大学を通じて、まじめな東洋人でした。
カレッジレベルの授業を受け、単位を履修して、3年半でしゃにむに大学を終えました。
旅行もしなかったし、休みも取りませんでした。
というのも、そんなことをしていると、仕事の準備ができないじゃないか、
卒業が遅れてしまうじゃないか、と思っていたからです。
 
正直に言いましょう。
私はせっかくのチャンスをふいにしてしまいました。
みなさんは、残りの一生を働いて過ごさなければならないのです。
ですから、スタートを焦ってはいけません。
大学教育は、長引かせなさい。
今は、人生を胸いっぱいに吸いこむ時間です。
住宅ローンや車のローン、子供の教育費を抱える前に。
 
外国旅行をするために、一学期そっくり使ってください。
就職やインターンシップにお金なんか使わないでください。
ご両親の小金(もしかしたら大金かもしれませんが)を使いながら、
自分が夢中になれるものを探求してください。
 
大学の在籍期間は、少なくとも6年までは延長することができます。
職場に入り、君たちよりもものを知らないくせに、お金だけはたくさん稼いでいるような連中の
奴隷になって働く期間は、可能な限り遅らせましょう。
加えて、子供を養う楽しみを、ご両親から奪ってしまうべきではありません。
 
Absaroka-Beartooth Wilderness, Goose Lake

第9位 幸せではなく、喜びを追求してください

きっとこれが、一番むずかしいレッスンになると思います。
おそらく君たちは、人生のゴールが「幸せになること」だと思っているでしょう。
犠牲を払いながら、一生懸命勉強して、仕事したとします。
けれども、そこで得られる幸せは、概して予測通りのものです。
 
いい家、いい車。すてきな物。
嘘だと思わないで聞いてほしいんですが、幸福なんてものは、ほんの一瞬の、はかないものです。
 
それに対して喜びは、予測できません。
喜びは、興味のあることを夢中になって追求しているときに訪れますが、
これは幸福のように、目に見える結果となって現れるものではありません。
 
幸福ではなく、喜びを追求する。
このことは、これから先、数年間は、つぎの言葉に翻訳できるでしょう。
 
自分が心から好きなことを勉強する、ということです。
これも保護者の方には人気のないものなんですが。
 
私の大学時代は、言わば「マーケティング主導型」でなされました。
あとひとつ、東洋的な事情です。
私はもっとも就職のチャンスがありそうなところをねらい、それに向けて準備をしたのです。
 
まったく愚かなことでした。
世の中で生計を立てるには、実にたくさんの方法があるし、
「正しい」コースを選択するかどうかなど、どうでもいいことなのです。
当初のマッキントッシュ・チームに、古典的な「コンピューター・サイエンス」の学位を
持った人はいなかったはずです。
 
保護者の方々は、地域での責任がおありだと思います。
でも、お子さんには、どうか自分の跡を継がせよう、自分の夢を叶えさせよう、とはなさらないでください。
私の父は、ハワイ州の上院議員でした。
父の夢は、弁護士になることでしたが、高校までの教育しか受けることはできませんでした。
そこで私を弁護士にしたがったのです。
 
父のために、私はロー・スクールに進みました。
そうして自分のために、そこを2週間で止めました。
これによって、自分が本来持っていた知性がどのようなものだったか、
はっきりと実証したのだと思っています。

第8位 既知のものを疑い 未知のものを受け入れよう

君たちが人生で犯しやすい最大のまちがいは、知っていることを受け入れ、知らないものに抵抗することです。
ほんとうは、そのまったく逆でなければなりません。
つまり、よく知られていることに疑問を抱き、未知のことは受け入れるのです。
 
氷についての短い話をひとつしましょう。
1800年代、氷産業は北東部で栄えた産業でした。
いくつもの会社が、凍った湖や池から氷のかたまりを切り出し、世界中に売っていたのです。
一度で最大、200トンの氷が船積みされ、インドに向かいました。
溶けずにそこに着いたのは、100トンでしたが、それでも十分な利益をあげたのです。
 
けれども氷産業は、氷を製造する機械を発明した会社に敗北しました。
いつでも、どこでも氷を作ることができる会社の出現によって、もはや氷を切り出し、船で運ぶ必要がなくなったからです。
 
ところが製氷メーカーも、冷蔵庫会社にビジネスを追われることになりました。
製氷工場で氷を作ることにくらべて、自宅で冷凍保存することがどれほど便利か、想像してみてください。
 
君たちは、氷の切り出し業者たちは、製氷業者の強みを目の当たりにして、彼らの技術を取り入れようとした、と思うでしょう?
けれども、彼らが実際に考えることができたのは、すでに知っていたことばかりでした。
もっとよく切れるノコギリ、もっといい倉庫、もっといい輸送機関。
 
つぎの製氷業者たちも、冷蔵庫の利点を見て、そのテクノロジーを取り入れたと思うでしょう?
でも、実際には、氷の切り出し業者も製氷業者も、知らないことを受け入れることができず、
自分たちの成長カーブから、つぎの成長カーブへと、ジャンプすることができなかったのです。
 
すでに知っていることを疑い、知らないことを受け入れてください。
そうしなければ、君たちも、氷の切り出し業者や、製氷業者と同じことになります。
 
Filling the Ice House

第7位 外国語を学び 楽器を演奏し ノンコンタクト・スポーツをしよう

外国語を学んでください。
私は高校でラテン語を学びました。
そうすれば、ボキャブラリを増やすことができるだろうと考えたからです。
実際、そうなりました。
 
けれども、今日ではラテン語を使って会話しようにも、バチカンを除けば困難をきわめます。
それに、私があんなに苦労したにもかかわらず、ローマ教皇は私にアドバイスを求める電話をしてくれません。
 
それから、楽器を弾けるようになってください。
今日、私と音楽の唯一のつながりは、私がガイ・ロンバードにちなんで名づけられたということだけです。
それで良かったことといえば、たったひとつ、ガイのお兄さん、カーメンにちなんで名づけられなかった、ということだけ。
今思えば、楽器を演奏できていれば、一生、音楽と一緒にいられたのです。
その代わりに私はタワーレコードでCDを買わなくてはなりません。
 
私はフットボールをやっていました。
フットボールが大好きでした。
フットボールはマッチョなスポーツです。
しかも私はインサイド・ラインバッカーで、
ほぼまちがいなく、マッチョなスポーツの中でも、もっともマッチョなポジションでした。
 
けれども、君たちはバスケットボールや、テニスなどの、ノンコンタクト・スポーツもやっておかなければなりません。
つまり、盛りを過ぎても楽しめるスポーツです。
40歳になって、22人の男を集めて、スタジアムでフットボールをすることは、
ラテン語で会話するのと同じくらい、むずかしいことです。
けれどもかわいらしい、白いテニスウェアを着た人なら、今でもテニスを楽しむことができるのです。
おまけにマッチョなフットボール選手たちはみんな、
今ではすわってぼーっとテレビを見ながら、ビールを飲んでいるのですから。
USC vs. UCLA Football 2012

第6位 勉強を続けよう

学ぶことはプロセスであって、一回限りのイベントではありません。
私は、学位を取ったとき、これで自分の勉強は終わった、と思いました。
けれども、これは真実ではありません。
 
勉強をやめてはいけません。
事実、いったん学校を出てしまうと、勉強はむしろ簡単になってくるのです。
というのも、どうして学ぶ必要があるのか、関連性が見えやすくなってくるからです。
 
君たちは今、組織化された専用の環境で学んでいます。
ご両親のお金を使って。
でも、学校と学ぶことを混同しないでください。
学校へ行っても、ひとつも学ばないことがあります。
逆に、学校へ行かなくても、おそろしくたくさんのことを学ぶこともできるのです。

第5位 自分を好きになることを学ぶ あるいは自分が好きになれるまで 自分を変える

私はドラッグの常用者だった過去を持つ、40歳の女性を知っています。
彼女には3人の子供がいます。
彼女がドラッグを常用するようになったきっかけは、高校でマリファナを吸ったことでした。
 
私は別に君たちに、ドラッグをするなとお説教するつもりではありません。
実は、私も高校でマリファナを吸ったことがあるんです。
ビル・クリントンとはちがって、私は吸いこみました。
もうひとつ、ビル・クリントンとはちがって、その煙を吐き出しもしました。
 
この女性が私に語ったところによると、
彼女はしらふのときの自分が大嫌いだったせいで、ドラッグを始めたのだそうです。
ドラッグが好きだったわけではなかったのだけれど、あまりに自分が嫌いだったのです。
彼女はドラッグが解決策になると考えたのであって、ドラッグが原因ではありませんでした。
 
自分の人生が下降スパイラルをたどっていることに気がつき、初めて彼女は人生を変えようとしたのです。
自分の問題を解決してください。
自分の人生を整えてください。
そうすれば、ドラッグなど必要ありません。
ドラッグは解決策でもなければ、ドラッグが問題でもないのです。
 
率直に言わせてもらうと、喫煙、ドラッグ、アルコール、あと、IBMのパソコンを使うことは、愚かさの証しです。
この点に関する反論は受け付けません。
 
childish melancholy

第4位 あまり早く結婚しない

私は32歳で結婚しました。
ちょうどいい年齢だったと思います。
君たちもその年ごろになるまでは、自分がいったい何者なのか、おそらくわからないでしょう。
そうして、自分が誰と結婚しようとしているのかも、わかっていないはずです。
 
遅すぎる結婚をした人を、私は知りません。
早すぎる結婚をした人は、大勢知っています。
どうしても結婚するんだ、と決めたなら、
彼もしくは彼女が今、何をしていたとしても、相手をそのまま受け入れる必要がある、
ということを、心に留めておいてください。

第3位 勝つために勝負し 勝負するために勝つ

勝つために勝負することは、君たちにできるもっともすばらしいことのひとつです。
それによって、君たちは潜在能力を開花させることができます。
さらに、君たちがほかの人のために、世界をよりよくすることができるし、
より便利なものにすることができる、より高い展望を切り開くこともできるのです。
 
もし負けてしまったらどうでしょう?
負けるときは、かならず何か立派なことに挑戦してください。
プリンストン大学経済学部教授、アビナッシュ・ディキシットと
イェール大学スクール・オブ・マネジメント教授バリー・ネイルバフはこのように言っています。
 
「失敗することになるとしたら、困難な任務で失敗した方がいい。
失敗は、将来、あなたに対する期待値のグレードを下げることになるだろうから。
失敗が致命的になるかどうかは、あなたが何をやろうとしているかにかかっている」
 
単純に言うと、勝つことは君たちと、君たちの競争相手を向上させるための手段であって、目的ではありません。
 
さらに、勝つことは、もう一度、勝負するための手段でもあります。
試されることのない人生は、生きるに値しませんが、空疎な人生は試す必要もありません。
勝利によってもたらされたお金や力、満足や自尊心は、浪費されるべきものではないのです。
 
勝つために勝負することのほかに、君たちには第2の、もっと重要な義務があります。
もう一度、自分の魂がより深く、幅広く、高くまでたどりつけるように、勝負することです。
結局のところ、君たちの最大の競争相手は、自分自身なのですから。
 
11-05 Bsktbll - Chaos vs Rivals 97

第2位 絶対性に従う

勝つために勝負することは、汚い勝負をしてもいいということではありません。
歳を取ればとるほど、ものごとは絶対的なものから、相対的なものに変わっていきます。
君たちが幼かった頃、嘘をつくこと、だますこと、盗むことは、絶対に悪いことでした。
 
君たちが歳を取るにしたがって、とりわけ仕事をするようになれば、
「システム」に取り込まれて、相対的な言葉でものごとを考えるようになるでしょう。
「自分はよりたくさん金をもうけた」
「自分はもっといい車を持っている」
「自分は休暇でもっといいところへ行った」
 
悪いことに関しても、「自分はパートナーほどひどく税金をごまかしていない」
「ほんの2,3杯飲んだだけだ、コカインはやっていない」
「自分は所要経費をほかの人ほど水増ししていない」
 
これはまったくの誤りです。
できるだけ、絶対性を守り、それに従ってください。
嘘は絶対つかない、絶対ごまかさない、絶対盗まない。
誰が嘘をつき、どのようにごまかし、何を盗んだかなどは覚えておく必要はまったくないのです。
絶対に、絶対的な善と悪は存在するのです。

第1位 家族や友だちがいなくなってしまう前に 一緒に楽しもう

これは何よりも大切な後知恵です。
多くの説明は必要ないでしょう。
ただ、繰りかえすだけです。
 
家族や友だちがいなくなってしまう前に、一緒に楽しんでください。
 
ひとたび彼らがいなくなってしまえば、お金も、権力も、名声も、代わりにはなりませんし、
呼び戻すこともできません。
 
私たちに最高の喜びをもたらしてくれたのは、私たちの赤ちゃんでした。
今度は君たちの人生で、子供たちが最高の喜びをもたらしてくれることでしょう。
とりわけ、子供たちが4年間で大学を卒業してくれたなら。
 
Family Portraits
 
それからもうひとつ、君たちには特別な後知恵を授けることにします。
おそらく君たちのご両親は、今日私のために数千ドル払ってくださったでしょうから。
ただ、これは私も認めるのがいやなんですが。
 
歳を取るに従って、君たちも親が言うことは正しかったとわかるようになります。
 
ますますそんな場面は増え、最後には、君たち自身が君たちの親となるのです。
私には、いつか君たち全員が「ああ、ほんとうにその通りだった」と言う日が来ることがわかります。
私が言ったことを、よく覚えておいてください。
 

 


元記事:http://linkd.in/1EHShcG

(翻訳:服部聡子)

働き方のアドバイス:人間らしくあれ

(※この記事はhttps://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_threadを翻訳したものです)
by ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)
 

社会的スキルが職場での成功につながる

今日の就職市場で一歩抜きん出るためには何が必要なのでしょうか?
厳しさを増す経済状況の中で戦うためには、専門的で技術的なスキルを身につけるしかないと思われがちですが、そうではないのです。
一歩先を行くために本当に必要なのは、社会的なスキルなのです。

どうしてでしょうか?
最近の研究によると、アメリカでは今後20年の間に、およそ半分近い数の仕事が、オートメーション化のせいで必要なくなってしまうと言います。では、働く者たちは何をなすべきなのでしょうか?

より人間らしくあることだと、ハーバード大学のデビッド・J・デミングは言います。
社会的スキルの重要性はここ数十年でもすでに高まってきており、特に給与が高く競争が激しい仕事に就きたければ、その傾向はさらに強まるとデミングは言います。

デミングによると、認知能力と社会的なスキルの両方が求められる仕事と、高水準の数学的あるいは分析的な訓練は必要なものの社会的な胆力を要しない仕事とを比べると、前者の方が過去数十年の間で給与の伸びは大きいというのです。そして、その給与の差は、職位の高低に関わらず存在すると言います。

将来、オートメーション化されにくい仕事というのは、単調な分析仕事をこなすだけでなく、同僚や顧客とのやりとりが頻繁に必要となる仕事です。また、これらの仕事は人間の本質的な活動、つまり他者の視点でものを考えることなどを要します。こういった人間的なやりとりのニュアンスというのは、コンピューターはまだマスターできていないものなのです。

社会的なスキルが真価を発揮するのは、チームを組んで、スキルや能力に応じてタスクを交換しながら働くときです。デミングはこのように言っています。

職場でのやりとりはチームでの仕事を伴います。
働く者たちは、お互いの強みを利用しながら、変わり続ける環境に柔軟に対応していくのです。
このような、人間同士の規則性のないやりとりこそが、機械に対する人間のアドバンテージの核心なのです。

研究ではさらに、社会適性の価値がもっと注目されるようになれば、男女間の給与格差を埋めることもできるかもしれないと述べています。なぜなら、女性の方が、男性よりも高いレベルのEQ(心の知能指数)を示す傾向があるからです。

上向いている教育水準と相まって、優れた社会的なスキルが女性の職場進出を後押ししてきたということなのかもしれません。

 

 

著者:ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)


元記事:https://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_thread

(翻訳: 角田 健)