ラリー・ペイジやイーロン・マスクが恐れたもの

(※この記事はhttps://www.linkedin.com/pulse/overcome-fear-failure-instead-adam-grant/?trk=prof-postを翻訳したものです)

by アダム・グラント

仮にあなたが計算をしてみるならば、起業家になるなど正気の沙汰ではないと思えるでしょう。
 成功する確率たるや、微々たるもの。失敗が約束されている、と言ってもいいかもしれません。

 

そんな世界へ踏み出そうとするのは、よほど恐れを知らない人なのだろう…。
 以前の私はそう思っていました。

過去3年間、私は『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』の執筆に取り組んでいました。この本は、創造性を推し進め、世界を変えようとする、斬新なアイデアを生み出す人々を取り上げています。その過程で私は、現代のきわめて独創的な起業家の足跡を追っていきました。ラリー・ペイジ、イーロン・マスク、ジャック・ドーシー、マーク・キューバンという、テクノロジーの分野で偶像視される人々と、ひざを交えて話し合ったのです。

彼らに起業間もない時期のことを振り返ってもらったのですが、彼らの返答は、私にとって、まったく思いがけないものでした。彼ら全員が、私たちの誰もが感じている失敗への恐怖を抱いていたのです。単にそれに対する反応が、異なっていただけだったのです。

 

私たちの多くは、失敗の恐怖にとらわれたとき、大胆なアイデアは避けようとします。独創的であるよりは、安全策を選んで、従来と同様の商品、慣れ親しんだサービスを販売しようとします。

 

ところが偉大な起業家は、失敗の恐怖に対して、異なった反応を示すのです。確かに彼らも失敗は恐れます。けれども、失敗を恐れて挑戦しないことの方を、もっと恐れるのです。

 

仕事でも、人生でも、恐れには2種類のものがあります。行動することの恐れと、行動しないことの恐れです。起業して失敗するかもしれません。けれども、起業せず、失敗するかもしれないのです。土壇場で結婚相手に逃げられるかもしれませんが、かといってプロポーズせずに後悔するかもしれません。

 

ほとんどの人は、アクションを起こして後悔することの方が多いと考えます。破産宣告や、生涯の愛を拒否されることからくる耐え難い苦しみを思うと、ひるんでしまうのです。

 

 けれども、それはとんでもない間違いです。
人が人生を振り返って後悔するのは、やらなかったこと、行動しなかったことに対してです。

 

心理学者のトム・ギロビッチとビッキー・メドベックはこのようにまとめています。
長い目で見れば、どのような年代であれ、どのような分野であれ、人間はやったことを後悔するより、やらなかったことを後悔するようです。だからこそ、なぜ大学へ行かなかったのか、とか、ビジネスチャンスをつかまなかったのか、家族や友人ともっと時間を過ごさなかったのか、といった後悔を、多くの人が抱いているのでしょう。
 結局のところ、私たちが何よりも後悔するのは、失敗することではなく、行動する機会を逸することなのです。

 

それを踏まえれば、どうして人は独創的になるのかわかってきます。レオナルド・ダ・ビンチは繰り返し、ノートにこう書きました。
 「まだ手を付けたことがないものが、どこかにないだろうか」

 

 おそらく彼も失敗することを恐れていたでしょうが、それよりも、重要なことを成し遂げられないことの方を恐れたにちがいありません。その恐れに駆り立てられて、ダ・ビンチは絵を描き続け、発明し、設計し、究極のルネサンス的教養人となっていったのです。

 

ダ・ビンチは私にインタビューをさせてはくれませんでした。けれども私が会った起業家たちは、みんな、失敗することは怖くない、重要なことをしないことが怖いのだ、と繰り返し言いました。

 

そのために彼らは努力を続け、新しいアイデアの実現にトライし続けるのです。
独創的な人々は、失敗を、自分のアイデアが失敗する証拠だととらえる代わりに、成功へ向かうための必要な段階だととらえます。

 

私たちは、成功よりも失敗から学ぶのです
 たとえば、スペースシャトルは失敗に終わった打ち上げを経験してから、周回軌道に乗る可能性が高くなるのです。失敗することによって、知識の欠けている点や、戦略が正しくないことが明らかになり、私たちは計画段階に戻って、その点を修正しようという気持ちになるのです。

 

失敗がないと、自己満足が忍び寄ってきます。NASAの場合は、24回の宇宙飛行の成功が過信につながり、チャレンジャーの事故が起こりました。

 

物理学者のリチャード・ファインマンは、このように考えています。
 「彼らの頭の中では、悪いことなど起こるはずがなかったのだ」
独創的なアイデアというものは、失敗は不可避です。というのも、テクノロジーがどのように進化するか、好みがどう変わっていくか、と予想することは不可能だからです。

 

マーク・キューバンはUberへの出資を見送りました。
初期のグーグルでは、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、検索エンジンを200万ドル以下で売り出そうとしたものの、買い手は現れませんでした。
『ハリー・ポッター』を持ち込まれた出版社は、児童書にしては長すぎるという理由で出版を拒否しました。

 

 TV局の重役は「となりのサインフェルド」はプロット・ラインが不十分で、登場人物が好ましくない、という結論を出しました。主役のジェリー・サインフェルドのバスルームに行けば、「となりのサインフェルド」のパイロット版のエピソードが、「弱い」「どのような観客層も、また観たいとは思わないだろう」というメモが
壁にかけてあるのを目にすることができるはずです。

 

歴史を通して、きわめて独創的な人々は、きわめて多く失敗を重ねた人でもあります。
 トーマス・エジソンの1093件の特許のほとんどは、海のものとも山のものともつかないものでした。
 ピカソはほんのいくつかの傑作のために、20,000点以上の作品を制作しました。
 Uberを創設する前のトラビス・カラニックが最初に起ち上げたスタートアップは、 破産宣告することになりました。
 オプラ・ウィンフリーは、最初の仕事であるレポーターをクビになっています。
 スティーブ・ジョブズは、アップルが製造・販売したLisaが大失敗に終わり、会社を追われることになりました。
のちに凱旋し、iPodを成功させたあとでも、セグウェイを個人の移動手段として、分の悪い賭けをすることになりました。
 航空会社や鉄道経営、音楽、モバイルで大きな成功を収めたリチャード・ブランソンも、ヴァージン・コーラや自動車、ウェディング・ドレスなどの分野では、失敗の責任を負うことになりました。

 

ですから、これらの選り抜きの人々の失敗を、あなたも信じてください。
 たとえ最初、うまくいかなかったとしても、あなたは自分が高い目標を掲げていることを知っているのですから。

 


元記事:https://www.linkedin.com/pulse/overcome-fear-failure-instead-adam-grant/?trk=prof-post
(翻訳:服部聡子)

あなたの成功を助けてくれる人 妨げる人

(※この記事はThe Best People to Help You Succeed (and the Worst) の記事を翻訳したものです

by ディーパック・チョプラ

仕事を続けていれば、誰でもさまざまな同僚や上司、競争相手、また顧客やアドバイザーに出会います。そうした人の中には、個人的にも、また感情面でも、好ましい人がいます。けれども、どれだけ魅力的な人であっても、あなたの成功へのプロセスを助けてくれたり損ねたりするかどうかはわかりません。キャリアを重ねるためには、計画と実行が必要ですが、それはすなわち、ほかの人があなたにどのような影響を及ぼすか、自覚的でなければならないということにほかならないのです。仕事上の関係における利益、あるいは損害を評価できるようになることは、ほかのことと同様、一種のスキルなのです。あなたを助けてくれる人が備えている5つの資質とは、以下のものです。

  1. 人を裏切らないこと
  2. 正直であること
  3. 競争心を持っていること
  4. チームを作る人であること
  5. 創造性があること

  1.人を裏切らないこと

人に対して忠実である(裏切らない)ことは、重要な資質です。おそらく何よりも重要だと言って良いでしょう。というのも忠実な人は、信頼できるからです。こうした人が成功すれば、あなたとも成功を分かち合おうとするでしょうし、また、あなたの利益を侵害しようとはしないからです。また、いつも自分のことだけを考えるような人でもないからです。

 2.正直であること

正直なことが重要であるのは、言うまでもありませんが、嘘をつく人や、空約束をする人、やると言っておきながら、やり遂げることのない人に気をつけることは、大切です。そうした行動は、あからさまな不正と同じくらい、誠実さに欠ける兆候だからです。

 3.競争心を持っていること

競争心の強い人は、チャレンジャーでもあります。彼らは人と出会うごとに、また些細な事柄であっても、勝ちたいという強い熱意を持っているからです。けれども彼らの勝ちたい、という情熱は、非常に有益です。あなたが落ち着いて、彼らに勝たせてやりさえすれば、彼らはすばらしい戦果をあげることができます。ところが反対に、あなたが彼らを負かしてしまうと、つねに「私が勝者」でなければ気が済まないタイプの人は、さっさと離れていき、別の方面でトップに立とうとします。当たり前のことですが、ライバル意識が強く、しかも人に対して忠実である人は、非常に貴重な人です。

4.チームを作る人であること

あなたが華々しい大成功を遂げて、新世代のカリスマとして脚光を浴びる…こんな場面は、現実にはあまりないでしょう。反面、チーム全体で活躍する機会はきわめて多いはずで、チーム全体の努力は不可欠のものなのです。そのため、すばらしいチームを作ることのできる人を見つけることは、決定的に重要です。チーム・ビルダーは、チーム全員に気を配り、全員の貢献に耳を傾けます。彼らのおかげで、みんなは自分に価値があり、尊重されていると感じることができるのです。彼らはチームとしてのプロジェクトを、予定通りにこなしながら、メンバー間の対立やいさかいを最小限に抑えて、目標に到達させます。

5.創造性があること

創造的な人は、あまりチームを作るのは好まないのですが、その分、好奇心や探求心にあふれており、さらに仕事をワクワクするようなものに変えるイノベーションを起こす力を備えています。生来、彼らは一匹狼で、親しみを持ちにくい人々です。彼らに関心があるのは、つねに自分が作り出すものなのです。けれども、あなたが本当に創造的な人を見つけたら、そばにいることで、あなたの新しいアイデアも刺激されるでしょう。さらに運が良ければ、この創造的な同僚が、画期的なイノベーションを世に出す手伝いをあなたがすることになるかもしれません。

一方、あなたを傷つけ、あなたの価値を損ないかねない人もいます。次に、あなたの成功への道筋を妨げる人の5つ特徴を見てみましょう。

  1. 完全主義者
  2. 自信過剰
  3. 優柔不断
  4. ルールを押しつける人
  5. 暴君

1.完全主義者

完全主義者は満足することがありません。このタイプは、つねに他人の不満を口にしたり、自分についての弁解ばかりしているので、簡単に見分けがつきます。こうした人は、表面的には分別もあり、穏やかなしゃべり方をしているかもしれませんが、悪意を持って、つねにあら捜しをし、何かにつけて反対するので、周りにいると息がつまりそうになります。あなたが彼らを満足させることは絶対にできません。ですから、距離を置くのが最善の方法です。

2.自信過剰

自信過剰の人は、自己意識が過剰な人でもあります。 彼らは自分の声を聞くのが好きで、自慢話も大好きです。自分に夢中で、他の人の話に耳を傾けようとせず、人を見る目がありません。けれども、概して彼らは扱いやすい人々です。決定的な局面にいたるまでは争いを避け、必要に応じてさえぎるか、その場を離れてください。そうしても彼らは気分を害することはありません。 というのも、彼らはかならず誰か、聞かせる相手を見つけるからです。自信過剰のせいで、彼らは他者が何を必要としているか、まるでわかっていません。そのため、あなたが必要なことがまったく無視されるようであれば、それを機に離れてください。

3.優柔不断

優柔不断な人は、ものごとを決めることができず、そのために遅れ、先の計画を立てることができません。優柔不断な人が意思決定ができないせいで、あなたの仕事にきわめて大きな影響が及ぶことになります。優柔不断な人の中には、必要なことを話して、あなたに決定を任せようとする場合があります。このような人は、決定は下したいのですが、そうする自信がないのです。また、優柔不断な人のせいで、事態が混乱したり、仕事が中断する場合があります。そんな時は、あなたは一緒にいてはいけません。

4.ルールを押しつける人 5.暴君

ルールを押しつける人と暴君は、権威主義的なタイプとして、同じグループに属します。彼らは頑固で、柔軟性がありません。彼らは人を寛大な目で見ることをせず、そうした相手を「弱者」であるとみなします。暴君にとって権力を持つことはことのほか重要です。ルールを押しつける人にとっては、そこまで重要ではないのですが、周囲の人を機械の従順な歯車として従わせるために、両者は協力しあう場合があります。
プレッシャーのかかる状況や、危機的な局面では、暴君もルールを押しつける人も役に立ちます。というのも、彼らは無秩序や混乱を彼らは寄せつけないからです。けれども、彼らが自分の思い通りにならない人に対して、ひどい扱いをし始めたら、あなたはその場を去るべきです。

あなたが仕事上で、こうした悪影響を及ぼしかねない人に遭遇しても、逃げたり、状況を改善したり、できない場合があります。あなたがそのような人々を我慢しなければならないような場合、大切なことは、あなたの感情を、現在の仕事から切り離すことです

決して相手を「良くしよう」としないようにしましょう。どれほど腹が立ったとしても、あなたの感情は自分で責任をとらなければなりません。どれほど不平を並べたり、反撃したりしても、あなたの感情をほかの人が責任を取ることはできないのです。

良いニュースもあります。
あなたには、自分の成功を助けてくれる人々との関係をより緊密なものにすることもできるのです。手始めに、こうした助けになる人々が誰なのかを知ることから始めましょう。

元記事:The Best People to Help You Succeed (and the Worst)


翻訳:服部聡子
出産・退職後、在宅で働ける資格を身につけるために翻訳を学び始める。
約5年フィクション/ノンフィクションの下訳、ウェブ・ライターを経て、
『限界はあなたの頭の中にしかない』に巡り合い、深い共感を覚え、弊社に

中年女性実業家の挑戦

by ビビアン・ザン
(これは”:http://bit.ly/1Cw0QKf”の記事を翻訳したものです)

シリコン・バレーの誤解と闘う女性たち

 
現代の起業家活動モデルの中で、40代から50代の女性が起業した会社が急成長を遂げています。「起業とは20代の男性のおこなうもの」という思い込みが未だ一般的な中、この事実は続く女性のさらなる挑戦をうながすことになるでしょう。

「今日、会社をスタートさせるのは、25歳の男性エンジニアばかりではありません」
こう語るのは、ポートフォリアのCEOであり創設者、トリシュ・コステロです。

「実際、これまでも起業するのが若い男性だけ、ということはなかったし、現在はもっと年齢の高い人が、数多く起業しています。女性にとって、子供を持つということは、人生がより複雑になるということです。やがて子供があるていど成長して、私たちは今度は、創造的なエネルギーを、真に立派な会社を創りあげることにふり向けるようになったのです」

カウフマン・ファンデーションが昨年発表したレポートによれば、年代別の起業では、45-54歳の起業が、ほかのどの年齢層よりも多いことがわかっています。新規起業者の中で、この年齢層の割合は、2003年には25.2%だったのに対し、2013年には30%まで上昇しました。
一方で20歳から34歳までの年齢層は、2003年の26.4%から、2013年には22.7%に低下しています。

反面、こうした年齢になって会社をスタートさせた女性の多くは、特有の問題、女性差別だけではなく、年齢差別という問題にも直面している、といいます。

これを受け、アビーポストの創設者であるシンシア・シェイムズ、カンガドゥーの創設者サラ・シェーアー、ルビー・リボンの創設者アナ・ゾノサらは、人生の第二幕に寄せる期待をくじこうとする、女性起業家特有の諸問題の克服に向けて、共に進んでいこうとしています。
 

競合相手は自信過剰の20代

 
シリコン・バレーの投資家のパターン認識は、きわめて現実的なものです。もし、あなたがそのパターンから外れていたなら、あなたにとっては不利に働くことでしょう。

「20代の男性は、私たちとはまったく異なるスタイルの売り込みをしていきます。彼らは質問に対して、かならずしも答えを知っている必要はなく、熱意がありさえすれば十分なのです。逆に、そのために彼らの話には説得力があるのです」

こう語るのは、カンガドゥーの創設者シェーアーです。
彼女は、忙しい両親やその友人が、もっと助け合いながら育児ができるようなアプリを40代で開発しました。

「あなたが戦っているのはこういう相手だということを、知っておく必要があります。ですからふさわしい投資家に的を絞り、中年の女性創設者であることを補うためにも、自信を持って相対することです。」
 

アウトサイダーだと感じる場面は多い

 
「ミーティングに出席して、その中の最年長者であるというのは、やりにくいものです」

こう語るのは、大きなサイズの服を販売するアビーポストを立ち上げたシェイムズです。彼女は2012年、40代前半で起業しました。

「でも、そこにすわったまま、自分が最年長であることをくよくよしているだけだと、完全に疎外されたような気分を味わうことになるでしょう。こんなところで、私はいったい何をやっているの? みたいな気持ちに。私は1994年からIT業界にいたので、周囲が若い人ばかり、というのが、どういうものか、わかっていました」と彼女は続けます。

「私はそんなことは気にしません。そういう性格なんです。私はクールなんです。サッカー・ママではないし、ママ・ジーンズなんて絶対にはきません。最年長者だからといって、物怖じする必要なんて、どこにもありません」

シェイムズは、こうした状況では意識的に年齢が有利に働くことを思い出すようにしている、と言います。自分には、どんなに頭の良い20代でも持っていない経験知がある、と。

「40代の女性には、さまざまなことをうまくやりくりする能力があります。その能力のおかげで、私たちは最高の起業家になれるはずだと思うんです」
 

たとえ不快な質問をされても

 
シェイムズもシェーアーも、若い男性なら(女性でも)決してされないような、家庭生活についての質問をこれまでにされてきた、といいます。シェイムズが初めてある投資家から、子供がいるというのに、どうやって会社を経営できるのか、と尋ねられたときは、予想もしなかった質問に驚いて、答えることができませんでした。2度目に聞かれたときは、彼女は用意していたとおりの答えをしました。投資家に、あなたはどうやって両立させていらっしゃるのですか、と聞き返したのです。

けれどもシェイムズは、これは良い返事ではなかった、とふり返ります。
「こうした状況では、自分の気持ちや、会話の雰囲気を損なわないようにしなければなりません」

シェーアーはアドバイスします。
「20代ではこんなことは話題にもなりませんでした。私も子供を持つつもりもありませんでしたから。でも、私の場合、女性であることについて、とやかく言われたことがないだけでも、幸運なのかもしれません」
 

実績で証明するしかない

 
無意識の偏見がそこらじゅうにある、とシェイムズは言います。しかも、ほとんどの男性投資家は、中年の女性が解決しようとしている問題を、自分に引きつけて考えることができません。

「私は実際に、ある投資家から『大きなサイズの服が必要な連中は、金を持っていないじゃないか』と言われたことがあります」

中年の女性起業家が、男性投資家とつながりを持つことは、簡単ではないので、資金のための売り込みをする前に、十分な数の顧客を確保しておくことが重要だ、と語るのは、ゾノサです。ゾノサは52歳の時、退職して、ルビーリボンを起ち上げました。

「20代から30代のあいだは、私には成功する会社を築くだけの信頼がありませんでした。起業を決意した段階で、あなたがすでにしっかりしたキャリアを築いていたとして十分に目を見開いておかなければなりません。起業するとは、もうひとり赤ちゃんを持つようなものなのですから」

今日、ゾノサは自社製品を店舗やサロン、またリビングルームでも売る、800人の女性スタッフを擁しています。

以前、コステロは、名の通った野心的なエンジェル投資家を紹介してもらおうと投資家窓口に問い合わせたことがあります。窓口の女性は彼女に、その投資家は「性的な機会」を探しているだけだから、会う価値はない、と教えてくれました。

「問題は、25歳の男性は、消費者の主流ではないということです。テレビゲームと大画面テレビでは、アメリカの中心的な消費者かもしれませんが」とコステロは言います。彼女は50代でポートフォリアを起ち上げました。

「アメリカの消費者の中心は女性で、消費財の85%は彼女たちが購入しています。ほとんどの企業の製品を購入しているのもまた、彼女たちなのです。」

最高の投資家とは、主流の消費者だった経験を活かして創設されたちゃんとした会社に、目を向けることができる人のことです。彼らなら、起業家としての成功は、青年期、とりわけ20代の男性に限るものではないことを証明しようとしている、人生も半ばになって起業した女性たちのことも認めることができるでしょう。

「れんがの壁に突き当たるたびに、私はそれを乗り越えるか、下をくぐるか、ぶちこわすかしてきました」と語るのはシェイムズです。

「どんな女性起業家にも当てはまる私のおすすめの方法は、力ずく、ということです。とりわけ、中年になって会社を始めようとする人にとっては、ね」

著者:ビビアン・ザン(フリーランス・ライター)


元記事:http://bit.ly/1Cw0QKf

訳:服部聡子(ShimaFuji IEM 翻訳チームリーダー)
出産・退職後、在宅で働ける資格を身につけるために翻訳を学び始める。
約5年フィクション/ノンフィクションの下訳、ウェブ・ライターを経て、
『限界はあなたの頭の中にしかない』に巡り合い、深い共感を覚え、弊社に。

実店舗からオンラインへ そしてその先は

 

カーラ・ゴールディンは甘くないフレーバー・ウォーターを販売するHint社の創設者です。
会社が顧客の需要の変化に対応するために、eコマース(電子商取引)に参入したとき、
彼女は自分の社が大きな変化に直面していることを知りました。
リスクが高いばかりではなく、どうやって支払いをっすれば良いかも、
よくわからなかったのです。
ゴールディンはジャーナリストのダレン・ダールに、彼女が経験した大きな変曲点と、
財政面での柔軟性が、成功へと導いたことを語りました。
– – – – – – –
私たちの飲料会社ヒントは、着実な成長を遂げる反面、
大きな問題を解決する必要がありました。
食料品店の棚に、商品の置けるスペースが不足している、という問題です。
本来なら私たちの商品が置いてあるはずの棚が空っぽで
その横を見込み客が通り過ぎていくことが数週間も続いて、
私たちは何とかしなければならないと思うようになりました。
どんな解決策を取ったか?
オンラインで消費者のもとに直接届けられるよう、インターネット上に店を起ち上げたのです。
良いアイデアだと思いませんか?
けれども、送料は高い、手続きは面倒、しかも高額の広告費もかかります。
私たちの投資家は、一目見てこう言いました。
「ムリですね」
だとしたら、お金はどこで見つければ良いでしょうか?
消費者と直接、つながることができる、というのは、ものすごい力になることがわかっていました。
ですから、何とか方法を探さなければならなかったのです。

新しい会社が具体化する

2001年の初め、時には1年で30万km以上も飛び回る会社勤めを12年間続けたあと、
休みを取って、家族に専念しよう、と考えました。
けれども、同時に、次のキャリアのステップを、考えるようになってもいたのです。
もっと本当に大切な仕事がやりたいと思っていました。
3年が過ぎ、私の子供たちも学校に行くようになり、
私は体も心も、前の状態に戻すことに、時間をかけられるようになりました。
トレーニングを始めるようになり、ロー・カロリーの有機食品を食べ
ダイエット・ドリンクを飲むようになりました。
それでも体調が良いとは感じられません。
体重は重すぎたし、肌の調子も良くなく、エネルギーが感じられなかったのです。
そこで私はダイエット・ソーダを飲む習慣をやめ、水に変えることにしました。
すぐに9kg体重が減り、エネルギーがよみがえってきたように感じられました。
けれどもただの水を飲めば飲むほど、味気なく思えてきたのです。
何かもっとおいしいものはないかと思っていろいろ見てみましたが、
砂糖や人工甘味料の添加していないものは、店にはなかったのです。
そこで私はスライスした果物や、イチゴを2,3個つぶしたものを水に加えてみました。
すると、とてもおいしくなったのです。
それから数か月間、私は飲み物を作る方法を研究し始めました。
飲料専門家はみんな、防腐剤なしで甘味がなく、
しかもおいしいフレーバー・ウォーターを作ることなどできない、と私に言いました。
しかも誰もが、アメリカ人は甘い味のしない商品は買わないと考えていたのです。
つまり、私がしたいことは、飲料業界にとっては無意味だと考えたのでした。
私は夫のテオに、8か月以内に甘くないフレーバー・ウォーターを商品化し、
発売するつもりだ、と言いました。
一緒に、4番目の子供が生まれる時期と重なるので、少し助けてほしい、とも言ったのです。
テオと私は、商品を別の方法で作る実験をする傍らで、
商品を作ってくれそうな業者や、流通業者と会うようになりました。
8か月後、私たちは最初の飲料を生産ラインに載せることができたのです。
3年のうちに私たちの商品は、国内の主要な小売業者の棚に並べられるようになっていました。

販売の転換とオンラインの顧客

全国規模で市販されるようになったことは、私たちのビジネスを大きく押し上げるものとなりました。
けれども、問題が起こったのです。
私たちの商品は、顧客が見つける端から買っていったので、すぐ在庫切れになってしまいました。
週のうちの、買い物客でもっともにぎわう曜日にも、棚が空っぽ、ということもしばしばでした。
私たちは、大手飲料販売業者と契約し、高いお金を払って販売組織を設立しなければならないことを理解するようになりました。
そうでないとしたら、創造的になるか、です。
私たちは創造的になる方を選びました。
もしヒントのファンが商品をオンラインで買ってくれるなら、
食料品店でも、もっと早く売上を伸ばすことができるだろうと考えたのです。
オンラインショップを起ち上げる必要があります。
ところが問題が1つありました。
投資家は、そのアイデアが気に入らなかったのです。
けれども、消費者と直接つながることは、驚くほどの力になることはわかっており、
その方法もわかっていたのです。
そこで私はサンフランシスコの会社と提携し、
初期費用なしでウェブサイトを作ってもらいました。
しかも彼らの驚くほど低い輸送料金を、利用させてもらうこともできるようになりました。
宣伝は、とてもシンプルな手法を取りました。
毎月、私たちは翌月までにどのくらいの利益を上げられるか、推定します。
その数字をオンライン広告に充てるのです。
私たちは広告費をビジネス用のカードで借り、
オンラインを通じて顧客が払ってくれた代金で、その支払いをしました。
翌月見込まれる利益より、決して多く借り入れることのないよう気を付けながら、
このプロセスを毎月繰り返しました。
そうするうちに、私たちは12か月もしないうちに、投資も受けないまま、
年間当たり500万ドルのオンラインビジネスを構築しました。
まったくとんでもない1年間でしたが、
いまや私たちは、すばらしいオンラインビジネスを運営しています。

健全な成長を遂げるために

今日、ヒントを扱う小売業者が記録的な売上(あるニューヨークを拠点とする店舗では、
今年の夏、では100万ドルの売り上げを予定しています)を出していますが、
私たちは自社製品の最大の小売店でもあります。
私たちの拠点はずっとサンフランシスコですが、アメリカ全土には35人の社員がおり、
4つの都市に工場があります。
私たちの商品を、誰よりも愛してくれているお客様は、
小売店に卸さない限定フレーバーを含め、どのようなフレーバーでも
オンライン上で購入することができます。
また、drinkhint.comで注文すれば、戸別配達の日時を指定することもできます。
こうすれば、品切れになる心配もありません。
セールスよりも、私たちのお客様のことを良く知ることによって、
20万人以上のファンが集う活発なコミュニティを
オンライン上にスタートさせることができました。
私たちはスタッフとして、またパートナーとして、栄養士や栄養学者を擁しています。
そうして、私たちのニュースレターに記事を書いてもらい、
また、私たちのソーシャルメディアでのブログやメールにも参加してもらっています。
またビデオ・コンテンツも制作し、情報をわかりやすく発信しています。
私たちの目標は、健康的な生活を、簡単に、楽しく、おいしくしていくことです。
そうして、お客様をその対話に参加してもらえるように誘うことです。
お客様が私たちにどんな話を聞かせてくれるかには、いつも驚いてしまいます。
みんな糖尿病やガンの経験を語ってくれ、
あわせてヒントが水分補給にどのように役立っているかを聞かせてくれます。
あるいはまた、水を好んで飲んだことのなかった人たちが、
今、どんなにヒントに夢中になっているか、ということも。
結局のところ、誰もが水と恋に落ちることになります。
私たちは、水を飲むことを喜びにしたいのです。

(翻訳:服部聡子)

正しい決断を下すために必要なもの

by スティーバー・ロビンス

 

正しい決定を下すためのスキルを持っているかどうかで、人生は大きく変わります。
「ゴールディロックスと3びきのクマ」の話を思い出してください。
森の中のクマの家にやってきたゴールディロックスは、
おかゆが熱いか冷めているか、ちょうど良いか、思い悩んでいたのです。
家宅侵入が罪であることにも考えが及ばないほど、
おかゆの温度に夢中だったのですから。
野生のクマの所有する家だったというのに!
MITの学生時代、数ある学生寮には、それぞれ個性がありました。
私たちのところでは、新年度最初の一週間、新入生歓迎会を開き、
新入生にロブスターを食べさせて勧誘していました。
そこで「ベイカーハウスの方が部屋がきれいだった」と新入生が言えば、
「自分が気に入ったところを選べばいいよ」と私は答えていたのです。
「もちろん君の選択は、君が1人の人間として決定すればいいよ。
そこから人生の全体が決まっていくんだからね。
でも、そのことは忘れて。今はこのロブスターを食べなよ」
決断の結果は、今から始まり、のちのちまで続いていきます。
けれども私たちが何ごとか決定する場合には、
たいていのとき、たった1つの時間枠での結果しか考慮していません。
正しい決断を下すためには、それにふさわしい時間枠が必要です。

誘惑には対象期間がある

私たちが結果について思いめぐらしたとしても、
その対象となるのは数分間、数週間、せいぜい数か月というあまりに短い期間です。
けれどもほんとうに重要な結果は、何年も先になってからでないと、出ないかもしれません。
あなたの人生を形成する時間を、今晩のロブスターを基準にして選ぶのでしょうか?
それではあまりに対象とする時間枠が短くはないでしょうか。
オレオ・アイスクリーム・ケーキが食べたいとき、
私たちが考えるのは、「おいしい!」と感じる一瞬のことだけで、
それを消化するための、3週間にわたる有酸素運動ではないのです。
不快な、遠い将来の結果を、意識的・具体的に想像することによって、
誘惑に抵抗することができます。

不快な予感は短い時間枠での決断を引き起こす

私はコーチングの実践の中で、クライアントが誤った決断を下す場合は、
誤った時間枠に基づいていることに気が付きました。
あるクライアントは、自分には合わない仕事を選びました。
「私にオファーが来たのは、これだけだったんです。
だから、この仕事をやるしかないわ!」
何という誤りでしょう。
たった今、ほんの短期間の不安を和らげるために、
自分が嫌いぬいている仕事を何年も続けるという、ストレスの道へ飛び込もうとしていたのです。
けれども、ほとんどの人は、長く働くことのできる、自分に合った職を見つけるために
求職活動を延長するより、ストレスの多い求職活動を短期間で切り上げることを選びます。
短期のものは、長期のものより魅力的に映るのです。
ほかの決定の際でも、多くの人は短い時間枠で考えます。
長期的に見て合わなくても、目先の必要を満たす選択肢を選びがちなのです。
「ほんのちょっと」「今だけ」「さしあたって」
このような言葉に目をくらまされて、起こり得る深刻な問題に目をふさごうとします。
「たった1度だけ」なら、悪いことをしてもかまわない、というように。
「たった1度だけ」が簡単に堕落へとつながっていくことにも気づかないのです。
緊急対応計画であっても、短期的な時間枠と、長期的な時間枠をペアにして、
決断を下してください。
新しくその職に就いた人のための試用期間は、
長期採用した場合にふさわしくない人に任せることのないよう、
現在の必要を満たすための緊急対応計画にほかなりません。
短い期間に周囲を汚染するような人であっても、
適切に指導し、再評価できるなら、立派な緊急対応計画になります。
あるいはまた、倫理の斜面を転げ落ちることを苦にしなければ、
タックスヘイブンの地、ケイマン諸島に別荘を持つことは、
緊急対応策にちがいありません。

遠くを見すぎる場合には

同様に、私たちは遠い将来のことを考えることもあります。
多くの起業家は、自分たちがどのように利益を上げるか考えることもなく、
会社を起ち上げます。
「10年もしたら、全部わかるだろう」というように。
けれども、今を生き延びる計画がなければ、10年も経たないうちに
資金は底を尽き、失敗してしまうでしょう。
高い目標達成をする人は、はるか将来に意識を向けていることが多いものです。
彼らは必死で働き、家族や趣味、友人や生活を軽んじがちになります。
どうしてなのでしょう。
彼らは次の昇進に、引退後の計画に、子供たちを大学に送ることに、
あるいはまた、いつの日か人工知能を持ったダチョウを発明して、
世界を征服することに、目を奪われているからです。
この場合、彼らは将来に備えるあまりに、現在を損なっています。
彼らは、今、家族と幸せに過ごすこともできるのです。
子供たちに、自分の大学資金を得る方法を教え、助けてやることもできるのです。
趣味や友だちや生活を楽しむこともできるのです。
人工知能のダチョウのことは、そこまで確かではありませんが。
長期的な観点のみに基づいた決定は、短期的なリスクを引き起こす可能性が、きわめて高いのです。
しかも、短期的なものを無視することで、
自分のほしいものや、すでに自分が持っているものを見失ってしまいます。
長期的な方向を定めつつ、その途上の短期的な毎日を楽しむ、ということが、
私の考える、すばらしい生活なのです。
もしあなたが長期的な時間枠のみに集中しているなら、
それをやめて、短期的な時間枠や「いま、このとき」に目を向けてください。
もしかしたら、あなたは自分が望むものが、すでにあるのかもしれません。
であれば、かならず長期的な目標に到達するまでの、短期的な延命策を用意してください。
さまざまな意味での「延命」、経済的にも、肉体的にも、社会的にも、精神的な意味でも。

決断を下す時には さまざまな時間枠を考える

決断を下す場合、あなたはゴールディロックスになりがちです。
きわめて短期的な時間枠のみで考えてしまうのです。
そこで、もう一度考えます。
きわめて長い時間枠で考えるのです。
そこから、情報をもとに、適切な時間枠、三番目の時間枠で、もう一度考え直すのです。
緊急対応策が必要なときも、短期間の延命策も加味され、
長期的な計画を立てることができるでしょう。
また、あなたの計画対象期間も、適切なものになるはずです。
(翻訳:服部聡子)

アメリカ女性起業家の現状とこれから

by ジュリー・ボーデン・デイビス
元記事:https://goo.gl/vQq2Zyからの翻訳

ビジネスの場で活躍する女性にとって、時代は変わりつつあります。企業のオーナーとして成功を収めた女性は、男女平等や今日のビジネスの状況、とりわけ女性の起業について、どのように考えているのでしょうか。
 
テクノロジーの進歩のおかげで、遠隔地でも働くことができるようになり、また、資本へのアクセス方法も増えたために、女性が夢を実現することは、以前より簡単になったと言えるでしょう。
実際に、インクレディブル・ワン・エンタープライズのオーナーであるダニエル・A・ジャービーは、
自分のキャリアを決定し、作り上げ、自分自身の進路を進んでいこうとする女性にとって、女性が起業しやすい今ほど、良い時代はなかった、と考えています。
 
ジャービーはこのように語ります。
「伝統的に、家庭内での決定権を握っているのは女性であると考えられていました。
ですから、もっと大勢の女性が自分の才能を起業に活用していけばいくほど、市場にも多くの価値が付与されることになります。私は多くの女性がビジネス情報に詳しくなり、自信を持ち、ビジネスを真に変革していくために自分たちのビジネスの基盤を活用しようと一生懸命になっている時代を、今、まさに目の当たりにしているのです」

私は女性実業家と面談し、ビジネスに携わる女性の状況や、男女平等の問題だけでなく、女性起業家が今後直面するであろう変化についても聞きました。

リソースの増加


― ゲイブリエル・エドワーズ (ミクソロジー・クロージング経営者兼主任バイヤー)

「アメリカで女性が会社を立ち上げ経営することはもはや珍しいことではありませんし、
その機会も増えています。
女性がビジネスに参入し、長く続けることを助けるさまざまな手段や方法が増加しているのです。
近年では、職場の男女不平等は変わりつつあり、
女性が男性の同僚よりも有能であることが証明されさえすれば、
彼らより成功をつかむことができるようになっています。」

 

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 ― サラ・シェアー (カンゴー共同創設者・CEO)
「これまでにも自分のコミュニティの中で、小さなビジネスを始める女性は常にいました。
 けれども、今ではより多くの女性が起業し、彼女たちの会社がこれまでにない勢いで成長しているのです。
その理由として、テクノロジーの進歩のおかげで、急成長するビジネスを始めるコストが
さまざまな面で下がったことがあります。
また、より多くの女性が、チームを率いて自分のビジョンを実現しようと追求するようになったことも挙げられます。
アメリカでは、他国より女性起業家がビジネスを築くためのリソースにアクセスしやすくなっていますが、
それでも一層の向上が必要です。
女性が起業し、経営するビジネスが成功を証明し続ければ、
リソースへのアクセスもいっそうしやすくなり、より大勢の女性が国内的にも国際的にも起業するようになっていくでしょう。」

 コミュニティ意識の高まり

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「女性起業家を取り巻く共同体意識が強いことは、とても刺激的です。
自分の会社を起ち上げようとする女性に適合したシステムや手段が成長しているし、
女性が経営し、運営する会社を専門的にサポートしようとする投資家も増えています。
起業家となった私も、お互いをサポートしあう女性の強いネットワークに迎え入れられ、
先達の経験から学んだり、フィードバックをもらったりして、
共にビジネスを成長させてきました。
小企業を経営する女性の数は、これから先も増え続けるでしょう。
女性のためのリソースと資金提供も増え、参入する障壁は低くなり、
より多くの女性が、自分の会社を起業できるようになっていくはずです。」

 

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「これまで自分が出会ってきた、デザインやフィンテック、バイオテクノロジーなどの
さまざまな業界の大勢の女性創業者に、励まされています。
以前は若い女性として起業した私が、助言を受け、サポートしてくれる、
同じ考えを持った女性のグループを見つけるのは、大変でした。
競争は厳しいし、成功した女性創業者は多くはありませんでしたから。
けれども過去10年の間に、状況は劇的に変わり、この傾向は今後も続いていくでしょう。
また、女性創業者の数は増え続け、相互支援や友情の輪にも弾みがついているので、
そのことにもまた、勇気づけられています。」
Martine Liautaud
『ブレイキング・スルー 女性の成功を助ける企業のストーリーと成功事例』著者)
「私はメンターとスポンサーの存在が、女性起業のカギだと考えています。
私たち、つまり女性も男性もともに行動を起こさなければなりません。
女性が成功するには、誰も敗者を作らないことが大切なのです。」

 

Jacquie Jordan
― ジャッキー・ジョーダン(エミー賞ノミネートTVプロデューサー、『ゲット・オン・TV!』著者)
「女性経営者にとって最大の変化は、相互支援するようになったことだと思います。
みんな、バラバラでは成功できない、助け合い、共同で事に当たることこそが
重要であることに気づいたのです。
連絡を取り合い、設備や手段、人員や知識、紹介や資金をシェアし、
前の時代には経験したことのない方法で、ビジネスを作り出す流れがあります。
その流れを閉ざしてしまわないために、私たちは次の代の若い女性や、少女たちに
手を差し伸べる必要があるし、メンターやコーチとして、また応援することを通して
私たちが上ってきた梯子を下ろしてあげなければなりません。」

 

Vickie Brett
「女性オーナーとなるためには、支援し、理解してくれる、女性の強力な基盤が必要です。
私たちの会社は、女性の経営する「リオット・ソーシャル・クラブ」に参加していて、
そこでは女性起業家を「結び付け、創造し、共同する」ことを応援してくれています。」

 

内面的・社会的な受け入れを

Deborah Peters
― デボラ・ピーターズ(ビジネスコーチ ニューロ・エンジニアリング・インスティテュート)
「女性起業家であり、小企業のオーナーとして25年間を過ごしてきて、
自分の仕事が受け入れられやすくなっているのを感じます。
最初のうちは、プロのスピーカーであり、ビジネスリーダーのコーチである女性は、
ほとんどいませんでしたので、大変でした。
今日では、女性差別が中心的な問題ではなくなってくるまでに、減少しています。
スピーカー予定者が男性中心の会議を見ても、
優秀な女性のスピーカーを除外した、と考えるより、
私の名前を投入するチャンスだと考えるのです。
事実、相手側はたいてい私を喜んで迎え入れてくれます。
私が見てきた最大の変化は、ジェンダーの問題というより、
女性が自分たちの能力について、新しい思考パターンや
信念体系を開発していることにあると思います。
私は、成功は内面的な問題だと教えています。
私たちは、自分がどのような者であると信じている通りに経験するのです。
というのも、私たちは信念を経験に投影するからです。」

 

DeDe Murcer Moffett
― デデ・ムルチャー・モフェット(スピーカー、『SNAP Yes! ビジネスと私生活で新しい実現可能なチャンスを見つける技術』著者)
「ジェンダー・ギャップを早急になくすために、
女性は目に見えない障壁に気がつかなければいけません。
そうして、辛抱強くその障壁を取り除くために努力しなければなりません。
私たちは一般に信じられていることを、確かめもせずに信じてしまう傾向があります。
そうして、そうした信念というのは、論理的なものではないのです。
同一労働に対しては、女性が同一賃金を支払われることは、当たり前です。
けれども、女性はここまで、と定められた線を押し返すのは、いまだに困難がつきまといます。
なぜなのでしょうか。そこに問題があるのです。
どうして私たちは、自分にふさわしいものを要求するのが難しいのでしょうか?
それはいくつかの面で、私たちが何が正しく、何が女性にとって適切な行動である、
と受け入れている信念があるからです。
私たちがどれだけジェンダー・ギャップについて話しても、
私たちがそれを見極め、自分にはできない、
自分はそうすべきではないという信念を取り除く努力をしない限り、
すぐには何も変わりはしないでしょう。」

女性は新しいことを導入できる

Jennifer-Landon-2015
― ジェニファー・ロンドン(ジャーニー・ファイナンシャル・サービス創業者、社長)
「女性が男性とは異なる方法で考えることができ、異なるコミュニケーションができるのは、
驚くほどです。
多くの面で、このことは女性起業家にとって、大きな強みとなります。
たとえば金融サービス業界では、個性は未だ少数派です。
けれども業界が変わりつつあり、伝統的な財務計画の範囲にとどまらない人間関係や、
対人コミュニケーションが必要とされているのです。
金融サービス業界では、ロボットのアドバイザーが増えていますが、
そこで競争力を持つためには、低いコストで、
ロボットにはできないことをしなければなりません。
ハイレベルの顧客サービスや、クライアントの希望や夢を理解し、
教育や家族との交流を通して、付加価値を高めるようなことです。
女性は人間関係を築き、深めていくことにたけています。
そうしてこの業界では、女性が起業家としての強みを発揮し、
チャンスが広がっていることを意味しています。」

 

Nina Ojeda
― ニナ・オジェイダ(アベニュー・ウェストCEO、創業者)
「統計的に見て、女性は高いEQを持っています。
私たちがこの強みを家庭内で生かすように、重役室でも生かせれば、
私たちを止めるものはなくなるでしょう。
これまで、母親から何かを学ぼうとしたことはなかったでしょうか?
そうなんです。女性の直観に勝るものはありません。」

 

― ソフィア・ミラン(コンサルタント、著述家・スピーカー)
「女性は、女性的な視点を持ち込むだけでなく、
今日、高い需要のあるSTEM(科学・テクノロジー・工学・数学)分野の仕事では、
少数者の視点を持ち込むことにもなります。
この種の知力を備え、財政基盤を持つことで、機会は広がり、情熱さえあれば、
問題を解決し、またサービスを提供するビジネスを始めることができます。」

成功が成功をはぐくむ

Shawn-Simons

「私は10代のほとんどを、エンターテインメント業界で過ごしました。
その道に入ったのは、まだ幼いときでした。
そうして当時、私は自分が経験しているのが年齢差別だと思っていたのですが、
30代後半になって、年齢差別ではなく、女性差別であることに気がついたのです。
恐れることなく、自分のビジネスを始められる、自信をもった女性が、どんどん増えています。
私たちがそうした人々に目を留めれば留めるほど、成功は広がっていくでしょう。」

 

Elaine Biech
「2016年に発表されたマーサーの「女性が成功するとき」という研究によれば、
2025年までに職業面でのジェンダー・ギャップを埋めることのできる唯一の地域が
ラテン・アメリカであるということです。
組織の側も、女性が必要とされる多様なスキル・セットを備えていると認識していますが、
機能的役割における男女の平等を実現している組織は、
北米大陸では未だ22%にとどまっています。
多くの場合、これはトレーニングの問題で、
事態を好転させるには、長い時間がかかるでしょう。
もしあなたが女性で、組織が変わるのを待つつもりがないのなら、
自分自身で行動を起こさなければなりません。
あなた自身のビジネスをスタートさせてください。
やらなければならないことは、とんでもなくあるでしょうが、
100%、あなたが運転席に座ることができ、その見返りはすばらしいものです。
私はコンサルティング会社を経営するようになって、35年になります。
その間、同業の男性と同等の敬意をもって接していただいています。」

 


(翻訳:服部聡子)