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3つではなく2つ:少ない選択肢が売上を増大させる

 

1950年代に、靴のセールスマンからキャリアをスタートさせたベン・プロバーは、

やがて女性用シューズのチェーン店を経営するまでになり、大きな成功を収めました。

 

彼の店の価格は、どこよりも安いというわけではありませんでした。

品揃えも、街にある他の店とさほど違いはありません。

また、店舗自体も、ごく普通の店構えでした。

確かに良い店ではありましたが、

現代のデザインと感覚を極度に重んじる時代の目から見ると

競合に勝る点はありませんでした。

とりわけ巧みな売り込みがあるわけでもなく、付加価値があるわけでもなかったのに、

どうしてプロバー・シューズは毎年毎年、競合を上回る販売を成し遂げたのでしょうか?

成功の秘密を聞かれて、ベンは短くこう答えました。

 

「2つだからです。3つではなく」

 

ベンは、現代のビジネスが長らく忘れている、人間の本質を理解していたのです。

すなわち、選択肢が多いことは、決して良いことではない、ということです。

彼の店にやってきた女性が、1足以上の靴の試着を希望した場合、

彼女が靴を買う確率はかなり高いものです。

 

仮に、その女性がすでに2つの型の靴を選んでいて、

さらに他の種類のものも試そうしたら、ベンはこう答えます。

 

「かしこまりました。お客様がお好きな型のものをお持ちいたします。

このふたつのどちらの型がお好みでしょうか?」

West  Vancouver Archives

2つの選択肢を前にした顧客は、自分がどちらが気に入っているか、簡単に決めることができる、

ということを、ベンは知っていたのです。

 

ところが3つ、あるいはそれ以上の中から選ばなければならなくなると、

決めることはとたんにむずかしくなります。

そうして多くの場合、何も買わずに店から出て行ってしまうのです。

たとえ顧客がもっと多くの選択肢を求めたとしても、

実際にはその中から選ばれることはありません。

 

私たちは、多くの選択肢の中から選ぶことを強いられる場合よりも、

少ない選択肢から購入する場合が多いだけでなく、

自分の選択に自信を持ち、選択の結果に満足するのです。

 

これを別の言葉で言うと、「多」は「少」に及ばない、ということになります。

売り手が、買い手が決定を下すのを助けていた時代をふり返ってみるのは、

役に立つものです。

 

市場にこれほど多くの商品を出せるまでに、私たちは進歩したにもかかわらず、

人間の意志決定の方法は、少しも変わっていないことがわかるのです。

 

 


元記事:http://bit.ly/1GnnqDR

(翻訳:服部聡子)

著者:Simon Sinek 文筆家、スピーカー

Simon Sinek

貧乏人の名刺、稼ぐ人の名刺

言わずもがな。

名刺に力を入れている方の多いこと。
近頃は「集客できる名刺」セミナーまであるという。
が、ちょうど、うちの娘が鋭い指摘をしていたので、名刺について、ちょっと書いてみました。
厳しいようですけども、本当にそんな風に、周囲に見られています。

  1. 貧乏人の名刺

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・わざわざスタジオで撮影したポージング写真
・聞いたことのない「斬新な」肩書きや職業
・いろいろアピールポイントがいっぱい

どう考えても、仕事に困らない人は、こんな名刺は作らないのです。
チラシじゃないの?という名刺。
キャッチコピーまで。
あれもこれも、引き受けます!とアピールしまくってます。

ポジショニングと、「言うたもん勝ち」は違います。
本来なら外から評価されるはずの立ち位置を、自ら考案!
まともなビジネスパーソンにどう映るかの他者目線が必要です。

常識的な人は、相手の名刺フォルダに、
こんな自分の「恥」が収まるのを許しません。
取材など受ける立場になってもいないのに、ポーズ付けて写真を撮られる、その自分を恥じたいところ。
「ぼくは仕事に困ってます」とアピール度抜群になってしまいます。

 


2. 稼いでいる人の名刺

シンプル、趣味のよい間がある。奇をてらわない。必要最低限の事項が書いてある。

そんなに頻繁に連絡されたら困るんです。忙しいんですから。だから、携帯電話とか載せないのは常識。
秘書が対応するオフィシャルの連絡先のみ。

なるべく顔写真なんて、外出ししたくないんです。
でも、ビジネスで必要な場合は最低限、撮影に応じている。
そういう感じです。

 

3. 本物の成功者の名刺

名刺なんて持ってない!名刺交換なんて、する必要がありません。


つまり、言いたいことは、名刺とか、プロフィールとか、肩書きとか、ホームページとか、ブログとか、
なんじゃかんじゃと工夫をしてみても、所詮は、「やってること」だけで人間は評価される、ということ。

結果を出すこと。それが全て、です。

もっといえば、なぜに「結果」を持ってない修行中の段階で、独立してしまうのだろうか?と云う事です。

 

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島藤真澄 (ShimaFuji IEM代表)

フォーブス誌選出全米5大ビジネスコーチ,ジェイ・エイブラハムの東アジアディレクター(交渉代理人)。様々な案件のプロデュースや海外とのビジネスマネジメントを行う。

ジェイの『限界はあなたの頭の中にしかない』PHP研究所を企画・翻訳。