本:『チームのチーム』

Team of Teams: New Rules of Engagement for a Complex World

『チームのチーム:複雑さをます世界に向き合うための新しいルール』

著者 スタンリー・マクリスタル将軍

 

 

小さなチームが持つ素早さ、順応性、結束力。

これと、大きな組織が持つ力とリソースを組み合わせることができたらどうでしょうか?

 

古いルールはもう通じない

2004年、スタンリー・マクリスタル将軍が

統合特殊作戦のタスクフォースの指揮を引きついだとき、

それまでの軍事戦術はすでに力を失いつつあると、すぐに気がつきました。

 

イラクのアルカイダは分散型のネットワークであり、

機動力が高く攻撃は無慈悲で、そして現地の民衆の中にすぐに姿を消してしまうのでした。

有志連合は兵力、武装、訓練の面において圧倒的な優位にありましたが、

そのどれをも無力化してしまうのでした。

 

巨大な怪獣に臨機応変は可能か

どんな分野においても、小さなチームが様々な面で優位に立てることは明らかなになっています。

反応が速く、情報伝達が活発で、意思決定が官僚主義的に束縛されていないのです。

ですが、本当に大きなミッションに立ち向かう組織は、

小さなガレージには入りきれません。

そのような組織には、メンバーが数千人に増えても

任務を遂行できるマネジメントの存在が必要なのです。

 

マクリスタル将軍が率いていたのは階層的で、

高度に訓練され機械のように運動する数千人の組織です。

ですが、イラクのアルカイダを倒すためには、

敵の持つそのスピードと柔軟性が必要だったのです。

世界最強の軍隊の力と、世界最怖のテロリスト・ネットワークが持つ素早さを組み合わせるのは、

一体、可能だったでしょうか?

もしそうなら、その方法を軍事組織以外にも適用することはできるのでしょうか?

 

新しい世界のためのアプローチ

マクリスタル将軍と同僚たちは、厳しい戦闘の最中に、

1世紀に及ぶそれまでの知恵を捨て去り、

タスクフォースを新しいかたちに組み直したのです。

コミュニケーションの透明性を極限まで高め、意思決定を分散型にしたのです。

大型組織を分断する分厚い壁は取り去られました。

リーダーたちは、小規模なユニットが行う良い習慣に注目し、

テクノロジーの力で一体感を作り出して、

それを3つの大陸の数千人の人々に広げる方法を見つけ出したのです。

 

これは、たったの10年前でも不可能だったものです。

このタスクフォースがより速く、よりフラットで、より柔軟な「チームのチーム」となり、

アルカイダを撃退したのです。

 

戦場を越えて

パワフルな本書では、マクリスタル将軍と同僚がイラクで立ち向かった事態が、

ビジネスやNPO、その他の数え切れない組織の局面でどのように適応されうるか、説明します。

世界はこれまでにない速さで変化しているのであり、

組織の責任者が行うべきは、小規模なグループに実験的な行動を行う自由を与え、

その一方で、メンバー全員が学びを組織全体に共有することを奨励することです。

本書の例の中で説明するように、チームのチーム戦略は、病院の救急救命室やNASAなど、

あらゆる場所で効力を発揮してきました。

チームのチーム戦略は、大きさを問わず、組織を変身させる力を秘めているのです。

 

 

 


 

元記事:http://amzn.to/1Q2NGK3

(翻訳:角田 健)

 

本:『前よりもっと良く』

Better Than Before: Mastering the Habits of Our Everyday Lives

『前よりもっと良く 日常生活の習慣をマスターしよう』

 著者 グレッチェン・ルービン

 

 

私たちはほんとうに変われるのでしょうか?

ニューヨークタイムズのベストセラー『人生は「幸せ計画」でうまくいく!』

“Happier at Home(家でもっと幸せに)”の作者が、重大な問題に取り組みました。

    
「私たちはどのように変わるのでしょうか?」

グレッチェン・ルービンはこう答えます。

習慣を通してです。

習慣は、日常生活における、目には見えない建造物です。

習慣づけるためには、努力が必要ですが、ひとたび習慣となれば、

私たちは習慣のエネルギーを利用して、もっと幸せで、力強い、

生産的な生活を送ることができます、と。

そのように習慣が変化のカギであるのなら、

私たちが本当に知っておかなければならないのは、このことです。

私たちはどうやって習慣を変えるのでしょうか?

『前よりもっと良く』はこの問いに答えてくれます。

?この本は、読者が自分たちの習慣について理解し、

それをこれから先ずっと変えていくための、

実際的で具体的な考え方の枠組みを提供してくれます。

魅力的な声、精密な調査、穏やかなユーモア、

いくつもの人生が織り込まれた鮮やかな物語の詰まった

『前よりもっと良く』は、時に信じられないような、

習慣の行動原理を説明してくれます。

ルービンは自分自身をモルモットとしながら、家族や友人相手に、自分の理論を実験し、

読者の疑問、ほかの研究者やライターなら無視するような、奇妙な疑問にも答えていきます。

・なぜ、習慣になると、やりたくてたまらないはずのことが楽しくなくなるのはなぜ?

・一夜で変わる習慣もあれば、どうしてもやめられない習慣もあるのはなぜ?

・どうやったらすぐに習慣が変えられるの?

・新しい習慣をどうやったら定着させられるの?

・習慣を変えようとする人を、どうやって助けることができる?

・なぜほかの人に役に立つ習慣なら維持できるのに、

 自分だけのためになることは、習慣づけられないの?

もっと長時間の睡眠を習慣にしたい人、

スマートフォンのチェックをやめたい人、

適正体重を維持したい人、

重要なプロジェクトをやり終えたい人、

読者がいったい何を望んでいたとしても、習慣は変えられます。

読者はきっと『前よりもっと良く』を読み終える前に、もしかしたら、

ほんの数章を読んだだけで、

自分の習慣を変えるためのワークが始めたくてたまらなくなることでしょう。

 

 


元記事:http://amzn.to/1INPAub

(翻訳:服部聡子)

 

 

本:『戦略の戦略』

Your Strategy Needs a Strategy: How to Choose and Execute the Right Approach?

戦略の戦略:正しいアプローチの選択と実行』

マーティン・リーブス、 クヌート・ハーネス、 ジャンメジャヤ・シンハ 共著

 

 

我が社は必勝の戦略があると思っているでしょう。

本当にそうですか?

ベストセラーになっている経営のアイディアや、

競合を出し抜くための奨励すべき習慣などなど、

エグゼクティブの元には膨大な量の戦略・戦術の類が送りつけられてきます。

しかし、それぞれを見ると矛盾しているように見えることもあるものです。

 

会社は大規模化するべきか、それとも素早いフットワークを重視するべきか?

ブルー・オーシャン戦略をとり新しいマーケットを開拓し、柔軟性を持って、

常に勝てる戦いのみに注力するべきか?

あるいは、競争優位を維持することは考えずに戦うのか?

日一日と、ビジネス環境の変化は加速し、不確かさと複雑さを増していきます。

その中で、戦略というものに対するアプローチの取り方がこれまで以上に重要で、

そして困難だったことはありません。

 

本書では、ボストン・コンサルティング・グループのマーティン・リーブス、

クヌート・ハーネス、そしてジャンメジャヤ・シンハが、

会社にとってベストな戦略的アプローチを選ぶために必要な、

実証された方法論を紹介します。

 

まずはビジネス環境の査定方法の紹介から始まります。

環境の中で予測不可能なものは何か、

環境を変えるのに必要な力を持っているか、

そして環境がどれほど過酷なものなのか

―?これらは、戦略を正しく選ぶために知らなければならない必須項目です。

 

そして、すでに世に出ている多くの戦略アプローチが、

ビジネス環境の予測可能性、柔軟性、過酷さに合わせて

「大規模であれ」、「素早くあれ」、

「先駆者であれ」、「策士であれ」、

あるいは単純に「元気であれ」という、

大きく五つのカテゴリーに分類されることを説明します。

 

これらのアプローチの詳細な説明を読めば、

環境に合わせた戦略へのアプローチを選ぶための決定的な判断力が得られるでしょう。

そして、それぞれのアプローチをいつどのようにして実行し、

また致命傷にもなりうる組み合わせのミスを避けるための知恵を与えてくれるでしょう。

 

圧倒されるような戦略的課題のポイントを明確にしながら、下記のような質問への答えが導き出せるようになるでしょう。

 

  • 年間のサイクルが時代遅れになってしまったら、どうやって計画を見直せばいいか?
  • どのようなタイミングで、自分に有利なゲームを形作れるのか、あるいは形作るべきか?
  • 複数のビジネス部課で、同時に戦略的アプローチを遂行するにはどうすればいいか?
  • 複数の地域、複数のビジネスに適用できる戦略を作成し実行するためには、つきまとう問題点をどのようにマネージすればよいか?

 

これらの問題をまとめあげ、採用すべき戦略的アプローチを理解するための

実際的なツールとなる書籍は、今までにはありませんでした。

あなたの会社でも、今日すぐにでも始めましょう。

 

 


元記事:http://amzn.to/1GizY0T

(翻訳:角田健)

本:『断絶に普通はない』

No Ordinary Disruption: The Four Global Forces Breaking All the Trends

原題:『断絶に普通はない:あらゆるトレンドを打ち壊すグローバルな四つの力』

著者:リチャード・ドブズ、ジェームズ・マニイカ、ジョナサン・ウォーツェル

 

 

ブラックベリーのドラマティックな衰退とワッツアップの衝撃的な急成長、

中国で新しい記念日として突如として現れ、

一夜にして世界最大のオンライン・ショッピングの日となった「独身者の日(11月11日)」、

そして同じように「どこからともなくやって来た」かのように

産油国としての存在感を強大なものとしたアメリカ。

これらの重要で重大な事柄に共通するものは、一体なんなのでしょうか?

 

その通りです。

私たちの生きる時代は、不連続性の時代なのです。

今日、そして数年先の未来ではいっそうのこと、

巨大なグローバル市場のスピード、驚き、そして急激な方向転換が、

何度でも、歴史ある企業の運命を左右し、新規参入者にチャンスを与えるでしょう。

ビジネスモデルは、何ヶ月もしないうちに上下逆さまにひっくり返ってしまうかもしれません。

競合がまったく気付きもしないうちに勢いをつけ、表舞台に躍り出てくるかもしれません。

大きく深いお堀で守られていたビジネスも、いまや簡単に破られてしまうことに気づくでしょう。

新しいマーケットが、何もないようなところから魔法のように姿を表すでしょう。

テクノロジーとグローバリゼーションが、

それまでごく自然に作用していた市場競争にステロイド注射を打ってしまったのです。

 

これは、感覚的な受け取られ方というだけでなく、実際のデータにも見て取れるのです。

いろいろな長期的なトレンドの動きを表にしてみれば、

線はスムーズな上向きの傾斜にはなっていないことがわかるでしょう。

山の稜線のようにギザギザだったり、ホッケーのスティックのように上向きに急激に折れ曲がったり、

富士山のシルエットのように順調に上昇し、その後は下降を始めたりするでしょう。

私たちの生きる現代においては、傾向を読むということが徐々に困難になりつつあるのです。

 

『断絶に普通はない』では、世界を牽引するコンサルティング会社、

マッキンゼー・アンド・カンパニーの主要シンク・タンクである

マッキンゼー・グローバル・インスティテュートのディレクターたちが、

今後20年のグローバル経済を形作るキーとなる変化を読み解くために、

現代の裏側深くまで飛び込んでいきます。

なかでも、もっとも重要なのは、

ビジネスと政府のリーダーたちがこれまでの仕組みをリセットして、

未来に起こる断絶を有利に捉えるためには何が必要かを説明することです。

難解な専門用語や冗長な語句は廃して、エピソードやデータ、表を豊富に使用し、

そして経験に基づいた知識から、本書は中堅やシニアレベルのマネージャー、

投資家、政府関係者など、幅広い読者を想定して書かれています。

 


元記事:http://amzn.to/1dXm4X5

(翻訳:角田 健)

本:『トリガー 習慣をつくり なりたい自分になる』

Triggers: Creating Behavior That Lasts ?Becoming the Person You Want to Be

マーシャル・ゴールドスミス、マーク・リーター著

 

 

ベストセラー著者でありエグゼクティブ・コーチとして世界的に知られるマーシャル・ゴールドスミスが、

この最新の著書で、順調な仕事と生活から私たちを脱線させてしまう、

環境的そして心理学的なトリガー、きっかけとは何かを論じます。

    
自分自身では辛抱強く、人の気持ちが解り、問題解決のできる人間だと思っていたのに、

当てはまっていない自分に気づいたことはありませんか?

普段は動じない自分が、誰か特定の同僚がいるときだけは苛立ったり、

取り乱してしまったりすることに気づいて、驚いたことはありませんか?

また、自動車の運転中に、目の前に割り込まれてついカッとなってしまったことはありませんか?

    
マーシャル・ゴールドスミスが言うように、原因が何もないときにこういった反応が起こることはありません。

通常は、何か好ましくないトリガーが身の回りの環境のなかに現れた結果として起こるのです。

つまり、同僚として、パートナーとして、親として、あるいは友人として自分が思い描いている、

あるべき姿とは正反対の行動を引き起こさせてしまう人や状況があるのです。

    
これらのトリガーはあらゆるところに潜んでおり、現れると、いつも必ず調子が狂ってしまいます。

キッチンからベーコンの香りが漂ってくると、

医者がコレステロールを下げるように言っていたのを忘れてしまいます。

電話がなると、向かい合って座っている人の目を気にもせず、

条件反射的に光っているスクリーンに目をやってしまいます。

かくも頻繁に、周りの環境には私たちの手が及ばないものがあふれています。

しかし、たとえそうだとしても、ゴールドスミスが指摘するように、

それに対してどう反応するかは、私たち自身で選ぶことができます。

    
ゴールドスミスの著作のなかでもっとも力強く、ひらめきに満ちた本書『トリガー』では、

人生のなかでどのようにしてトリガーを克服し、

意味のある変革を起こしそれを継続さればよいのかを示します。

Angry sketch

    
変革というものは、どれだけ切迫していて、それが明らかに必要な状態であっても、難しいものです。

やらなければならないことが判っていたとしても、それを実行することとは異なります。

ゴールドスミスは、私たちは計画立案者としては優秀でも、

進むにしたがって環境が邪魔立てをするようになり、実行者としては不得手となってしまうと言います。

私たちは、当初の意思を忘れてしまうのです。

疲れ果て、穴の開いたバケツから水が漏れるように、自制心が流れ去ってしまうのです。

    
『トリガー』では、ゴールドスミスは、私たちが自身を毎日、簡単に省みることができる

「マジック・ブレット」という解決策を、

ゴールドスミスが言うところの「アクティブ・クエスチョン」と関連付けながら説明します。

これは、私たちの結果ではなく、努力を測るための質問です。

達成することと挑戦することは異なっています。

欲する結果を常に得られるとは限りませんが、挑戦であれば誰にもできるものです。

『トリガー』のなかでゴールドスミスは、

6つの「エンゲージング・クエスチョン」について詳細に説明します。

これは、私たちが、自身の至らない部分に気づくための努力を、

責任を持って行えるようになるためのものです。

    
本書は、私たちが人生における変革を起こし、

それを継続させ、なりたい自分になるために書かれた、

ゴールドスミスの個人的な経験に基づく脚本集です。

著者がこれまで仕事を共にした経営者やビジネス界の黒幕たちとの、内情が垣間見られる、

気づきの多いエピソードであふれています。

 


元記事:http://amzn.to/1HlZG5p

(翻訳:角田 健)

本:『はみだし者の経済学』

The Misfit Economy: Lessons in Creativity from Pirates, Hackers, Gangsters and Other Informal Entrepreneurs

「はみ出し者の経済学:海賊、ハッカー、ギャング、闇起業家に学ぶ創造力のレッスン」

著者:アレクサ・クレイ、カイラ・メイヤ・フィリップス

 

 

創造力、イノベーション、セールスマンとしての能力、起業家精神は、

どこから学ぶべきなのでしょうか?

本書の著者たちは、驚くようなところから学ぶことができる、と言います。

海賊や密造者、偽造者、詐欺師など、

いわゆる「社会の裏街道」に生きる人々から学べるのだ、と。

世界でもっとも偉大なイノベーターというと、誰を思い浮かべますか?

おそらくスティーブ・ジョブズやトマス・エジソン、

ヘンリー・フォードなどの名前が上がってくるでしょう。

たいていの場合、そうしたものです。

ところが、本書は彼らを取り上げることはありません。

この本が光を当てるのは、誰も聞いたことのないような人々なのです。

それでも読み進むうちに、彼らもジョブズやエジソンやフォードと同様に、

イノベーションをおこない、起業家であり、

新しい世界を夢見るビジョナリストでもあったことがわかってきます。

彼らが活動したのは、人でごった返すシェンチェンのストリートや、

ソマリアの刑務所、洪水で水浸しになったタイの沿岸の街でした。

海賊であったり、コンピューターのハッカーだったり、いたずら者だったり、

元ギャングのリーダーだったりしました。

そんな彼らが世界を股にかけ、暗黒街や裏社会の経済の中で、イノベーションを成し遂げ、

無数の難題を解決していったのです。

こうしたイノベーターたちの実体は、

社会と経済の安定に脅威をもたらす「異端の起業家」像とはほど遠く、

彼らが示した意想外の独創性や、パイオニアならではの方法と実践は、

私たちがおおいに学び、正式な市場においても適用しうるものです。

『はみ出し者の経済学』は、既成の経済の枠からはみ出したところで経済を築き上げた、

非公式なイノベーションの物語です。

隠れた天才たちの姿を検証しながら、問いかけていきます。

未来を見通した、知られざる人々とは、いったい誰なのか?

彼らはどのような働きをしたのか?

彼らはどのように自分たちの組織を創りあげていったのか?

彼らは自分たちのイノベーションの、どのような触媒となっていったのか?

そうして最後に、あなたは、あなた自身の世界に対して、

ここで得た教訓を、どのように活かしていくのでしょうか?

 

 


元記事:http://amzn.to/1SIshWk

(翻訳:服部聡子)

 

 

本:『ボンネットの下で』

Under the Hood: Fire Up and Fine-Tune Your Employee Culture

『エンジンフードの下で:エンプロイー・カルチャーに点火し、ファイン・チューニングしよう』

著者 スタン・スラップ

 

中で売れないものは、外でも売れない

あなたは最高の業績を望んでいますか?

であるなら、エンジンフードを開けて、中をのぞいてみてください。

そこにあなたの会社の従業員文化が見えてくるはずです。

 

企業というエンジンを駆動するのは従業員文化の力です。

地響きを立てながら進む力を利用して、

あなたは従業員文化とは、実際どのようなものなのか、

どうしたら車を前に進ませることができるのか、

こうした謎を、解き明かさなければなりません。

この本は、あなた自身の手で、従業員文化を正しく作動させるためのカギなのです。

ビジネス・カルチャーのエキスパートとして名高いスタン・スラップは、

従業員を理解することと、従業員文化を理解することのちがいを知っています。

その区別は、単に言葉がちがうだけにはとどまりません。

そのちがいこそが、あなたの戦略の成否を分けるのです。

Tuned pontiac under hood

従来の神話を打ち砕くこの本は、

なぜ従業員文化が、それ自身の規則や信念、モチベーションを備えた、

独立した有機体であるのかを明らかにしていきます。

さらに経営計画の成否を(どんな経営者よりもやすやすと)左右する力さえ、備えているのです。

説明責任をうまく果たすことやイノベーションをおこなうこと、

柔軟さ、レジリエンス、エネルギー、ロイヤリティ、信頼などを獲得すること。

スラップは、従業員文化はあなたが望むものをなんでも得ることができる、

として、その方法を教えてくれます。

本書の中で、遠くメソポタミア時代の最初の農民が手伝いを雇ってからというもの、

ずっと経営者を悩ませ続けた難問が解き明かされていきます。

従業員文化が変化に抵抗する本当の理由は?

従業員文化がお金より大切にするものは何なのか?

なぜ従業員文化は、経営者ではなくリーダーに応えるのか?

従業員文化は、どのようにおのずから明らかになるのか。

また経営者にそれが見えてこない、というのは、どういう意味なのか。

なぜ企業が信頼を獲得しようとすることが、最大の脅威となっていくのか?

Hacking Culture Bootcamp @ Waag Society

もしあなたの会社にすばらしい従業員文化がはぐくまれているなら、

この本はそれを拡大するのを助けてくれるでしょう。

もしあなたの会社の従業員文化に問題が起こっているのなら、

この本はそれを改める手助けをしてくれることでしょう。

あなたの会社の従業員文化が、プレッシャーを受けているのなら、

この本は、そのプレッシャーを和らげる助けとなるでしょう。

あなたが会社に投資しているなら、この本はあなたの資産を守ることにつながっていくでしょう。

     
『ボンネットの下で』は、世界中、15,000人を超える従業員に対するアンケートなど、

数多くの調査結果が報告されています。

多くの組織の経営実績を上昇させてきた、独創的な戦術についても、述べられています。

さらに、サムスンやオラクル、プログレッシブ、戦時下のCNN、

ポール・マッカートニーが率いるバンド、スーパー・ボウル撮影班など、

さまざまな組織の従業員文化が描かれた裏話には、

驚かされることでしょう。

それが奥深く、挑発的で、心を打ち、時に感情にまかせて、

スタン・スラップらしいスタイルで、語られていきます。

 

これは単なる経営書ではありません。

人間のビジネス・ケースなのです。

確かに、どんな経営に対するアドバイスより、そちらの方が現実的、

あるいは重要なものなのかもしれません。

 

関連記事:「働きがいのある職場を作るために」


元記事:http://amzn.to/19z5qeB

(翻訳:服部聡子)

 

 

 

本:『シンプル・ルール』

Simple Rules: How to Thrive in a Complex World

『 シンプル・ルール:複雑な世界で成功する方法』

著者 ドナルド・サル、 キャサリン・M・アイゼンハート

 

 

自然界でもビジネスでも人生でも、単純さは複雑さを凌駕する

 

私たちは複雑さに取り囲まれています。

メールはひっきりなしに届き、いくつものリモコンを操作し、

スマートフォンの契約書から医療保険まで、

絡み合う規則のジャングルを、切り開きながら進まなければなりません。

    
けれども、複雑さは甘んじて受け入れなければならない運命ではないのです。

サルとアイゼンハートは、もっと良い方法がある、と主張します。

いくつかのシンプルな、けれども効果的なルールを身につけることで、

誰でも、どんなに複雑な問題にも、対処できる、と。

『シンプル・ルール』の中で、サルとアイゼンハートは、

私たちの複雑さに対するとらえ方に対して、疑問を投げかけ、

もっとうまく対処できるように新しいレンズを提供してくれます。

そうして私たちに、シンプルなルールとは何なのか、

シンプルなルールはどこからきたのか、なぜ効果を上げるのか、

驚くような世界へ案内してくれるのです。

著者は、重要な6種類のルールを明らかにします。

芸術家が創造性を得るためのルール。

連邦準備制度理事会が金利を決めるためのルール。

渡り鳥が移動ルートを覚えておくためのルール。

カーシェアリング・サービスをうまく運営するためのルール。

不眠症の人が眠りにつくためのルール。

登山者が安全に登山するためのルール。

Control 2E

    
緻密な研究と、興味深いストーリーを活かしながら、

ティナ・フェイが番組「30ロック」を制作するために、

サタデー・ナイト・ライブでの経験を体系化したルール

(ルール5:バカな人にバカと言ってはいけない)や、

空き巣が作りだした盗みのためのルール(「外に車が留めてある家はやめておく」)、

日本のエンジニアが、東京の鉄道網を最適化するために、粘菌のルールを模倣していることなど、

著者は思いがけないところに独創的な「ルール」を見出していきます。

さらに、新しい情報と、古いルールを改良し、

新しいルールを学ぶ実践的なヒントを披露してくれるのです。

情報の洪水と日々戦っている人、

限られたリソースを活かしながら、なんとかチャンスをものにしようとしている人、

悪習を何とかして改めたい人……

『シンプルなルール』は、単純さが複雑さを、どのように、そうしてなぜ、

手なずけていくのか、見事に解明されています。

 

 


元記事:http://amzn.to/1zMrcqW

(翻訳:服部聡子)

 

本:『誰もわかってくれないときにすべきこと』 

No One Understands You and What to Do About It?

著者 ハイディ・グラント・ハルバーソン

 

 

あなたはこれまで誰かと会話中に、話が通じなかったり、

ちがう意味に受け取られたことはありませんか?

でも、そんな経験があるのは、あなただけではありません。

 

 確かにそれは、うれしいことではありません。

 でも、そんな情況におちいっても、

 何かできることがあるはずです。

 

 社会心理学者であり、ベストセラーの著者でもある

ハイディ・グラント・ハルバーソンは、

どうして誤解が生じるのか、

そうして、どのようにそれを解きほぐしていけば良いのかを明らかにしてくれます。

 

 誰もがゆがんだレンズを通してものを見ている

 

私たちはたいてい、他者が見る自分の姿も、自分が見る自分の姿と同じものだ、

他者は自分のほんとうの姿を見てくれている、と思っています。

ところが実際にはそうではないのです。

私たちの日常の交流は、他者が私たちのことをゆがめて見ている、微妙なバイアスに彩られています。

そうしてまた、そのことが逆に、私たちの相手に対する認識をも、形づくっているのです。

 

ひとたび自分の認識をゆがめているレンズの存在に気づいたら、

自分が相手にどんなメッセージを送っているのか、はっきりと理解できるようになるでしょう。

 

  • 信頼 : あなたは味方か、それとも敵か?
  • 力 : あなたはどのくらい、私に力を及ぼそうとしているのか?
  • エゴ : あなたは私を不安な気持ちにさせているのか?

 

過去数十年の心理学と社会学の研究に基づいて、

ハルバーソンは、こうしたレンズが私たちのやりとりに、どのような影響を及ぼしているのか、

そうして、それをどのようにうまく扱っていけばよいのか、解きあかします。

 

あなたがひとたび〈印象〉の科学を理解したなら、自分の意図したことを、

もっと正確なメッセージとして相手に送ることができるはずです。

その結果、人間関係も好転するでしょう。

さらに、ほかの人に対しても、もっと正確で公平な判断をくだせるようになるでしょう。

 

それだけではありません。

ハルバーソンは、傷つけられた評判を修復するために、科学的根拠に基づく行動プランを

私たちに示してくれています。

 

本書は、良い印象を与えるための本ではありません。

けれども、結果的にあなたが周囲に良い印象を与えることになるのを、手伝ってくれます。

それは、あなたが意図したとおり、正確に、相手に受け入れられる、ということでもあります。

それこそが、私たちが手に入れようと努力している確実性なのです。

 

 

関連記事:「「いい人」ではなく、役立つ人になろう」


?元記事:http://amzn.to/1aFvKDN

(翻訳:服部聡子)

 

 

本:『キャプチボロジー 注目を引くことの科学』

Captivology: The Science of Capturing People’s Attention

著者 ベン・パー

 

あなたのアイデアはもっと注目を集めてもいい

だから人を引きつける秘訣を学ぼう

 

『キャプチボロジー』は、ジャーナリストであり、

起業家、投資家でもあるベン・パーの最新作です。

 

本書でパーが取り上げるのは、「注目」ということ。

注目されることで、どのような効果があるのか、

なぜ注目されなければならないのか、

注目されるためには、

人の心にどのようなトリガーを引き起こさなければならないのか、

さらに、注目されることによって、私たちの情熱や、

プロジェクトや、アイデアは、

どのような変化が生じるのか……など、

さまざまなが明らかにされていきます。

 

パーは「注目」に関する最新の研究と、

科学者や著名人50人以上に及ぶインタビューの結果を引きながら、

本書を展開していきます。

登場するのは、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ、

映画監督のスティーブン・ソダーバーグ、

リンクトインのCEOであるジェフ・ウェイナー、

マジシャンのデビッド・カッパーフィールド、

ベストセラー『内向型人間の時代』の著者スーザン・ケイン、

任天堂の宮本茂など。

いずれもアイデアや企画、また新しい会社や製品などを通じて、

人々の文化や意識に大きな変革をもたらした人々です。

 

その結果、本書は洞察力に富んだ、しかも実践的なものとなりました。

部下や子供たちに仕事の割り当てを変えるにはどうしたら良いか。

数百万ドルの広告費を費やすキャンペーンは、どのように計画すべきか。

つぎのプレゼンテーションは、どのように行うか。

どうすればあなたの製品にユーザーを引きつけることができるのか。

どのように訴えれば、世の中の人々はあなたの主張に同意してくれるのか。

本書はそうした問題に答えてくれます。

 

 

関連記事:「注目を引くための10の方法」

 

 

Ben Parr

Ben Parr :ジャーナリスト、著作家、起業家、ベンチャー・キャピタリスト

       2012年Forbsが選ぶ「30歳以下の30人」に選ばれる


元記事:http://amzn.to/1AUrF6I

 

(翻訳:服部聡子)