注目を引くための10の方法

by ベン・パー

 

 

あなたも注目を集めようと、あれこれ工夫していることでしょう。

 

新しい顧客に気づいてもらうためには、どうしたら良いのだろうか。

既存のクライアントの注意をつなぎとめておくためには、何をしたら良いのだろう。

上司の目に留まったり、つぎのデータで注目されたりするには、何が必要なのだろうか。

 

どれも解決のむずかしい問題です。

とりわけ、「注目」という作用の根本を理解している人は、ほとんどいないのですから。

Captivology

 私は

 『キャプチボロジー:注目を引くことの科学(原題)』

 を書くにあたって、1000以上の研究にくまなく目を通し、

 医学博士やビジネス・リーダー、著名人など、

 何十人もにインタビューをおこなって、

 どうして私たちは、

 ある特定の人物やアイデアだけに注目し、

 そうでないものに気づかずにいるのか、

 なんとか理解しようとしました。

 

そうして友人であるガイ・カワサキのために、

調査をもとに、注目を集めるための10の方法を、入念に選びました。

 

あなたがスーパースターにはなれないかもしれませんが、

あなたのアイデアがもっと注目される助けにはなることでしょう。

 

1. ホット・コーヒーをふるまおう

 

研究によれば、私たちが感じる肉体的な暖かさは、

対人関係の暖かさと関連づけられるということです。

言葉を換えれば、もしあなたが誰かに温かいコーヒーや紅茶をふるまえば、

相手もきっとあなたに暖かな感情を持ってくれるでしょう。

 

coffee

 

2. プロフィール写真を赤い線で囲もう

 

ティンダー(Tinder)やオンライン・デートでうまく相手を見つけたい?

ある研究によると、人の顔のまわりを、太く赤い線で囲むと、

まったく知らない人でも、好意を持ちやすくなるといいます。

出会いの場では、赤い色を味方にしましょう。

 

IMG_2638 B&W red border

 

3. 「購入」ボタンは色のコントラストをつけよう

 

アマゾンのページには、薄いオレンジ色の「カートに入れる」ボタンが設置されていますが、

それには理由があるのです。

その色は、サイトの白と薄いグレーの背景色に対して、くっきりとした色のコントラストをつけています。

そのことが、高いクリック率につながっているのです。

 

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4. 制限つきで提供する

 

何かが不足しているとき、私たちの判断基準は普段とは異なるものになります。

Gメールやブログ・プラットフォームのミディアムは、招待システムの導入で、

参加者を制限することによって、非常に多くの人の注目を集めました。

時間をかけて、少しずつ発表したり、アクセスを制限したりすることは、

注目を集める強力な方法のひとつです。

 

5. プレゼントは思いがけないときに

 

私たちの脳は、予想を超えたことが起こると、それに集中する仕組みになっています。

つぎに贈り物をするときには、いつもとちがうやり方を試してみてください。

たとえば特注のラッピング・ペーパーや、相手が予想もしていないときをねらう、

また、あなたの知られざる才能を活用する、といったことです。

かならず独自性と創造性を発揮しましょう!

 

6. 賞品や報酬のビジュアルを提供する

 

数多くの研究が、自分が望んでいる報酬や、頑張ればこんな成果が得られるということを、

実際に目で見ることによって、私たちのモチベーションは高まることを、示しています。

ですからオーディエンスには、報酬を言葉で説明するだけでなく、それを実際に見せてください。

 

7. 専門家を活用しよう

 

私たちは専門家に対して、驚くほどの敬意とともに注目します。

そうして専門家はつねに、企業にとっての最高のスポークスパーソンとして評価されています。

ですから、あなたの業界の信用できる専門家に、推薦文を書いてもらったり、

好意的なコメントを出してもらったりして、彼らを活用しましょう。

 

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8. 大勢の人を活用しよう

 

私たちは「群衆の知恵」を信頼しています。

―― その信頼がなければ、イェルプ(Yelp)のようなサイトを利用する人はいないでしょう。

逆に、群衆の側もまた、自分も参加でき、直接にインパクトを与えられるようなサイトに引きつけられます。

 

9. 続きが気になる終わり方で

 

私たちには「完成」に対する、理性では抑えられない衝動強迫があります。

つまり、生まれついて、きちんと終わらせたいという、どうにもならないほどの欲求を抱いているのです。

そうして、不安定なものに対しては、非常に居心地の悪い思いをします。

逆に、あなたはストーリーやキャンペーンを、宙ぶらりんで終えることを、怖れないでください。

というのも、オーディエンスは「つづき」が気になるので、また聞きたくなるからです。

スティーブ・ジョブズが基調の締めくくりで何を言ったでしょうか。

「もうひとつ…(One more thing)」で終えたことを忘れないでください。

 

10. オーディエンスに「自分は特別」と感じさせる

 

私たちは、他者から認められたい、自分も一員であると感じたい、という、

生まれつきの欲求を抱えています。

大きなプロジェクトや、スタートアップ、ブランドは、周囲の人を巻き込んで、

あとあとまで残っていくコミュニティを形成します。

あなたのオーディエンスには、なによりも、自分が感謝され、尊重され、

大切にされているのだということを、知らせてください。

 

 

ここにあげた10の方法を試してみることで、あなたはもっと多くの注目を集めるようになるでしょう。

実社会の経験が教えるように、多くの人の注意を集めなければ、

人生で多くのことをおこなうことはできないのです。

 

 

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?元記事:http://linkd.in/1IXj6yO?

(翻訳:服部聡子)