本:『不可能との交渉』 

Negotiating the Impossible: How to Break Deadlocks and Resolve Ugly Conflicts (Without Money or Muscle)

『不可能との交渉 行き詰まりを打破し醜い争いを(お金も力も使わずに)解決する方法』

著者 ディーパック・マルホラ

 

交渉には、簡単なものもあれば、むずかしいものもあります。

さらには、まったく絶望的な状況もあります。

争いはエスカレートし、人々は攻撃的になり、

誰も引き返そうとしなくなります。

あげくのはてに、力も、効果を上げる手段や方法も、使い果たしてしまいます。

 

ハーバード大学の教授である、交渉アドバイザーでもあるディーパック・マルホラは、

どれほど危機的な状況でも、それを鎮め、

一見、不可能に思えても、うまくやり遂げる方法を明らかにしました。

 

マルホラは、行き詰まりを解消し、争いを解決するための3つの大胆なアプローチを確立しました。

そうして、アメリカ憲法の草案作成や、キューバミサイル危機の回避、

NFLやNHLでの激しい論争に終止符を打ったことや、

複雑なビジネス状況で逆境に打ち勝った話など、

現実の交渉の舞台裏での魅力的なストーリーを通してそれを明らかにします。

 

けれどもマルホラが明らかにするのはそれだけではありません。

あなたが企業間取引を行っているにせよ、仕事の提案について交渉しているにせよ、

ビジネスでの争いを回避しようとしているにせよ、

あるいはまた個人的な関係における障害を取り除こうとしているにせよ、

子供との交渉であるにせよ、こうした日常の出来事にも

さまざまな交渉と同じ原則と方針が応用できる、というのです。

 

そこに至った経緯や、何が問題になっているかにかかわらず、

交渉というのは、かならず根本的には、人と人との相互行為であることを、

マルホラは思い出させてくれます。

 

どれほどリスクが高く、争いが長引ていたとしても、

交渉の目的は、相手側の人間と、深く理解し合い、同意することにあります。

本書の原則と戦略は、あらゆる状況において、

あなたがもっと効果的に行動することを助けてくれるでしょう。

 

 


元記事:http://goo.gl/iUtqbP

(翻訳:服部聡子)