インターネット・トロルを見分ける12のサイン

by ガイ・カワサキ
元記事:http://linkd.in/1DesN5E
(※著者の承諾を得て翻訳しています)
 
※インターネット・トロルとは?
「主に英語圏で、電子掲示板やブログのコメントに、否定的な書き込みなどの迷惑行為を繰り返す人間のこと」
wikipedia
 
インターネット・トロル(※以下トロル)と関わりを持つことは、
ソーシャルメディアに参加する上で避けては通れない、一種の犠牲のようなものです。
 
彼らは、知識を欠いたまま、断固たる意見を持っている人々です。
彼らの怒りをあおるような否定的なコメントは、たとえほんの一握りであっても、
多数の肯定的な意見を台無しにしてしまうこともあります。
 
もしかしたらあなたはトロルと関わっているのかもしれません。
ここに、そんな彼らを示す12のサインをあげておきます。

1. 間違った言葉遣い、誤字に見られる言語的特徴

トロルたちは、文章の最初の語を大文字にせず、ピリオドやカンマも使いません。
同音異義語は、非常によくまちがいます。
 
ゲイの権利とは無関係な話であっても、すぐにその話題に反応します。
一人称と感嘆符(!!!!) を多用します。
「 大 文 字 」ばかりの単語を挿入します。
短く、単純で、まぬけな言葉をつらねて、長いコメントを書きます。
 
例:”PUHLEZE(※Please のつづり間違いだが、相手を否定する意味のネットスラングとして、よく使われている),
あんたは地球温暖化のことで「 大 ま ち が い 」してる
アル・ゴアが、本をたがってるだけだって、みんな知ってる」

2. 「当然の権利」

トロルたちは、自分の時間が貴重であり、あらゆるものが無料で使用できなければならない、という信念の下、
とんでもないレベルにまで「当然の権利」を主張します。
 
例:「どうしてフェイスブックは広告を出して、私のコンテンツで収益化しようとするんだ!!!!」
「どうして彼女は自分のページに、私には興味もない投稿をして、私の時間をムダにするんだ???」
「私が自分のファイルをフリーサービスで保管しているのだから、ドロップボックスはありがたく思うべきだ」
「もしグーグルプラスが広告でも出そうものなら、すぐに退会してやる」 など。

3. 直接経験から得られる知識の欠如

強固な意見を持っている人の中には、直接的な経験による知識を持っていない人が少なくありません。
 
確信に満ち、大声でわめきたてるトロルと遭遇した場合には、
彼らが実際に経験したことか、経験をふまえた知識を持っているか、聞いてみましょう。
そのトロルが、ただ「知って」いるだけかどうかわかります。
 
たとえば「グーグル・プラスなんてゴーストタウンだ」という人に、あなたはグーグル・プラスを使っているの、と聞いてみましょう。
「いや、だけど、あそこには誰もいないということはわかってるんだ」
Photo:Facebook boasts boost fitness By:HealthGaug

4. 貧弱なプロフィール

トロルのプロフィール欄は、きわめて貧弱なものです。
ピンぼけで光量不足のアバター写真、ヘッダーや背景はデフォルトで、
フォト・アルバムもカラッポ。
自分の経歴欄もまともに書いていません。
 
このような人々は、友だちやフォロワーを増やそうとはしていないので、
自分のプロフィールを充実させることなどには、まったく関心がないのです。
ソーシャルメディアのプロフィールは、その人の心の窓です。
 
例:私はどんなトロルにも呼びかけられるという満足感を与えたくないから、愛想を悪くしている。

5. 不寛容であること

トロルは多様性を受け入れようとはしません。
別の考え方やライフスタイル、性的傾向、それにOSにいたるまで、すべて気に入らず、受け入れられないのです。
 
例:「マックは高すぎるし、おまけにスティーブ・ジョブズはゼロックス社のパロアルトから盗んだ。
自分はどんなMacオーナーより生産的だ」

6. 前コペルニクス期の住人である

トロルは学校の理科の授業で、コペルニクスの地動説を教わった日は、欠席していました。
そのため、彼らは自分たちが宇宙の中心だと思っています。
 
例:「彼は私のブログに一回もコメントを残してくれない。
それを見ても、彼がソーシャルメディアについて無知であることは明らかだ」
「彼女はどうしてもハングアウトしてくれない」
「私がこれについてどう思っているか、彼は一度も聞いてくれない」
Photo:Nicolaus Copernicus By:Jason Riedy
Photo By:Jason Riedy

7. 世の中を完全情報ゲームと思っている

(※完全情報ゲームとは、将棋やチェスなどのように、お互いの情報がすべて公開されている中で進められるゲームのこと)
 
トロルは自分が何かをすれば、その直後に、世界中のあらゆる人が、そのことを知っていると思っています。
(前コペルニクス期と、完全情報は、最悪の組み合わせです!)
トロルの記事を読むと、「#」や「@」を使って発信されていないので、
自分たちが述べていることが相手に伝わらないこともわかっていないのがわかります。
 
例:「ブログで彼が間違っていると指摘しておいたのに、彼は返事をよこさない」

8. 臆病であること

トロルは臆病なので、攻撃したり、尊大な言い方はできても、建設的な討論はできません。
ネット上で言ったことを、面と向かって言う勇気はないのです。
彼らは人混みの中では威勢が良いものの、コンピューターの影に隠れることのできない対面の場になると、急に人見知りしてしまいます。
つまり、気持を通じさせるのはむずかしいけれど、ごくあたりまえの人なのです。

9. 法学者さながらである

トロルたちの多くは、法学者さながらなのですが、現実の法学者がトロルというわけではありません。
とりわけトロルたちは、合衆国憲法や、最高裁判決、イスラム法典といった分野でのエキスパートです。
彼らは建国の父が200年前に、今日の最先端技術を予言していたと信じています。
 
例:「ムスリムに備えて、自分で自分の身を守ることは憲法で保証されている。
大統領だってネイビー・シールズ チーム6を派遣したんだからな。
まずはウォルマートでAK47ライフルを買って、ムスリムのケツに食らわしてやる」

10. 算数:がんばりましょう

トロルたちはあまり算数が得意ではなく、ものごとを単純化しすぎる傾向があります。
彼らは「みんな」と言いますが、事実に即するならば「何人かが」というべきです。
そのような彼らの目標は、誇張して言うことで、人を怒らせることにあります。
 
例「ブログの投稿はどれもみな彼女の会社のプロモーションばかりだ」
「彼は誰にも返事はしない」
「ユナイテッドの飛行機はかならず遅れる」

11. 聖人ぶる

あなたが何をやるにしても、決して十分ということはありません。
ところがトロルは何をやっても、模範的。
このことは、しばしば悲劇を招きます。
 
「今日、ロンドンで事故があった」とあなたが投稿すると、
トロルは「それだけか? 自分は祈りを捧げたぞ」と返してきます。
本当にそうなのでしょうか。
祈りというものは、神にだけ聞こえれば良いのでは?
ネットでそのことを言う必要があるのでしょうか?

12. アメリカ人である

このことを言うのは胸が痛みますが、これまでに遭遇したトロルのほとんどは、アメリカ人でした。
 
わたしたちアメリカ人は、アメリカ先住民を迫害したスローガン「明白なる使命」をいまだに持ち続けています。
この信念は、自分が、そうしてもちろん他のアメリカ人も、
どのように生きるか、何を考え、どのように行動するかを誰に向かっても明らかにしなければならない、
というものとして、今なお私たちを縛っています。
 
例:アメリカで悲劇が起こったら、トロルたちは全世界が停止するものと思っています。
あたかもアメリカ人の命が、ほかのどの国よりも価値があるかのように。
 
これであなたもトロルが識別できるようになりました。
それではどうやって彼らに対処したらいいか、5つの方法をあげていきます。

1. チャンスを与える

トロル的なコメントにも返事をして、どんな相手か見てみましょう。
トロルなら、怒りにまかせ、否定的で敵意を剥きだしにした反論をしてくるはずです。
けれども、一時的にトロル的な気分になっただけの人なら、理性的で知的な返信をしてくるでしょう。
 
後者のような展開になるのは、だいたい20%ぐらいですが、それでももしそうなれば、
多難なスタートを切った関係も、ほんものの友情へと発展させることができます。

2. あなたのブログのコメント欄を閉鎖する

コメントを禁じる法律はありません。
私の場合は、妊娠中絶や銃規制、オバマ大統領についてブログを書くときには、コメント欄を閉じることがあります。その結果
(a) 私のイライラは減り
(b)トロルは失望します

3. 彼らのコメントを無視する

あなたの投稿に対してコメントさせたまま、単にそれを無視することもできます。
あなたにはすべてに返事をしなければならない道義的な義務などありません。

4. コメントを削除する

プールの表面に浮いたゴミを取り除くようなものだ、と考えてください。
削除を続ければ、そのうちトロルも投稿に飽きてくるでしょう。

5. 永久に排除する

たとえば、グーグル・プラスには、コメントを削除するだけでなく、コメントができないように、特定の人間をブロックしたり、
その人のことを運営に報告することもできます。
便利なクロームの拡張機能として、Nuke Commentsというものがあります。
これならワン・クリックでそれができます。
 
さあ、ブログに投稿し、しばらく様子を見てみましょう。
でも、これだけは忘れないでください。
あなた自身がトロルになってはいけません。
もうひとつ、つねに悪いことをしていると証明されるまでは、人は善人なのだということを。
 

 
元記事:http://linkd.in/1DesN5E


(翻訳:服部聡子)

クライアントをつなぎとめておく方法 その3.

by ダン・トラヴィス

 

これまで2回に渡って、既存のクライアントはあなたの最大の資産であり、

彼らを軽視することは、お金の損失にほかならないことを見てきました。

 

その1.  あなたのビジネスには大きな穴があるかもしれない

 

その2.  ビジネスの穴はなぜできてしまうのか

 

ここではその3として、

 あなたのビジネスに生じた穴ができるのを食い止める実践的な 3つのステップ

を、見ていきたいと思います。

 

 誰とコンタクトがとれていないかをつきとめる

 

あなたのビジネスに穴が生じるのを食い止めようとするなら、

最初にすべきなのは、あなたの現在のクライアントのリストをよく確かめることです。

 

この一年(ビジネスの種類によってもこの期間は変わってきますが)で6ヶ月以上、

音信がないクライアントがいないかどうか、確認する必要があります。

私はこうした人のことを「ゴーナウェイズ(いなくなった人たち)」と呼んでいます。

 

ビジネス・オーナーの多くは、ゴーナウェイズに対して、あまり連絡をしたがりません。

というのも、長く会っていない人にコンタクトを取ろうとして、いやがられるのではないか、

また、彼らは価格やサービスが良くないせいで、離れていってしまったのではないか、

と考えるからです。

 

けれども、以前の記事で指摘したように、実際にはそのようなケースはまれなのです。

ゴーナウェイズのリストを作り、メールを送りましょう。

たとえばこのようなメールです。

 

こんにちは、レスリー。

しばらくお目にかかっていませんが、お元気でお過ごしのことと思います。

もっと早くにご連絡せず、申しわけありませんでした。

おりにふれ、どうしていらっしゃるかと思っていたのですが。

さて、大切なお客様に、8月中に無料のおもてなしをご提供させていただきます。

近日中にお目にかかるのを楽しみにしております。

 

(どうかこれをテンプレートとして、自由に使ってください。

これは実際に効果を上げていて、あなたもこのメールに返事がもらえるはずです。)

 

あなたはゴーナウェイズに、こうした種類のメールを、最大6通までは送り、

彼らを「ゴーナウェイズ・リスト」から外せるようにしなくてはなりません。

もし6通送って、何の返信もなければ、そのクライアントは去ってしまったということですし、

おそらくそれは相手側の事情によるものでしょう。

けれども、たとえそのクライアントを失ったとしても、この情報を、

新しいシステムの中に組みこんでおく必要があります。

 

ゴーナウェイズを呼び戻そうとして、何とか彼らから返事をもらおうとして、

以下のようなメールを書く人がいます。

こんなメールは、決して誰にも送らないでください。

 

お客様におかれましては、1年以上ご来店いただいた記録がございません。

お客様が、弊社の製品やサービスについての情報は今後も受け取りたい、

もしくは、メーリング・リストからは外してほしい、という、

いずれのご希望をお持ちでいらっしゃるか、教えていただければ幸甚です。

 

私は実際にこのタイプのメールを、ときどき目にすることがあって、

そのたびに信じられないような思いがします。

もっとも、なぜこうしたメールを送ることが間違っているか、

その理由がわからないような人には、私にできることは何もなさそうですが。

 

212-365 (Year 7) A new list

 

 クライアントのリストを組織化する

 

もしあなたがまだクライアントのリストを編成していないのなら、

すぐにフリーソフトをひとつ選んで、

クライアントをコンタクトの結果によって分類し、

メールをグループ分けしてください。

 

こうしたシステムを作るのに、複雑にしたり、お金をかけたりする必要はありません。

Gメールはクライアントをデータベース化するのに、非常にすぐれたものです。

ヴァージン・メディア・グループはクライアント用のメールの整理には、

Gメールを使っています。

 

Tea Shop Lao Ban at Ma Lian Dao

 

 新しいクライアントを獲得するための効果的な方法を見つける

 

これは簡単なことではありません。

しかも、役に立つアドバイスがあまりに多いために、いっそうむずかしくなっています。

その上で、私は以下にあげるふたつの方法を、できるだけ早く実行すべきだと考えています。

 

第1に、インターネット上で、潜在的クライアントが大勢いそうな場所を探すことです。

こうした潜在的クライアントを特定し、グループ分けします。

彼らを見つける最適な場所が、リンクトインです。

 

リンクトインにはあなたのクライアントになってくれそうな専門職の人々が大勢います。

ですから彼らとつながりを持ち、何か興味深い話題を送る必要があります。

 

リンクトインは、企業間のビジネスの場(B to B)であって、

消費者を相手にしたサービス(B to C)ではない、という意見もあります。

確かにかつてはそれは正しかったのですが、もはやそうではありません。

2015年現在、リンクトインは新しいクライアントを見つける場でもあるのです。

 

あなたができることの第2は、

あなたの潜在クライアント・リストの詳細をデータベース化して、彼らにメールを送る

ことです。

どのようにおこなわれるべきか、

どのような方法を用いると、退屈でつまらないものになってしまうか、

ここでも試行錯誤が必要です。

おそらくあなたも、これはすべきだ、とか、これはすべきではない、とか、

いつ、どこですべき、すべきでない、などということは、さんざん耳にしているはずです。

ソフトウェアを使わなければ、携帯端末のXxxxを使わなければ、失敗する、

みんなにバカだと思われる……などと言われるかもしれません。

過剰な情報や、感情的な脅し文句から身を守るために、このことを忘れないでください。

新規リストを作成し、興味深い話題を添えたメールを何度も送ること。

 

自動でフォローアップのメールを送信するのは、今すぐでなくてもかまいません。

セールスフォースをフル装備で導入していなくても、うまくやっていくことは可能です。

たしかにそうしたツールは強力ですが、スタート時にどうしてもなくてはならないことはありません。

 

 

この3回のアドバイスが、あなたの役に立つことを願っています。

 

著者:ダン・トラヴィス


?元記事:https://www.linkedin.com/pulse/how-keep-your-clients-dan-travis

(翻訳:服部聡子)

 

クライアントをつなぎとめておく方法 その2.

by ダン・トラヴィス

 

前回のコラム?「あなたのビジネスには大きな穴があるかもしれない」?で、

あなたが気づかないうちにクライアントが去っていくのは、どのようなときか、見ていきました。

そこから以下の2点が明らかになりました。

 

  1.  クライアントを軽視していることに気づかず、

     どうしてクライアントとのコミュニケーションが重要かわかっていないとき

  2.  新しいクライアントに夢中になっているとき

 

ビジネスを経営する人が、既存のクライアントが重要な資産であることを理解していないときに、

新しいクライアントと接触して、「新クライアント幸福症」とでもいうべき

根拠のない幸福感を抱きがちになる。

そのことが原因で〈ギャップ〉ができる。

そうしてこのギャップによって、クライアントはビジネスから去り、

経営者はお金を失うことがわかったのです。

 

Passion Growers on Lifetime's "The Client List"

 

今回は、ビジネスで利益を上げるためには、

思考をどのように変革させていかなければならないのか、見ていきたいと思います。

考え方を変えることによって、ビジネスの〈ギャップ〉を未然にふさぐことにもなるのです。

 

以下の2つの事実を考えてみてください。

 

「既存のクライアントがあなたから購入する可能性は、新規顧客の20-25倍である」

 

「新規顧客を獲得するためには、高いコストがかかるのに対し、

 既存のクライアントの獲得費用はゼロである」

 

こうした事実のことは、ビジネススクールでは何度となく取り上げており、

経営者の多くも、少なくとも知っているはずなのです。

問題は、多くの経営者はこのふたつのパラダイムが実際に意味するところを、

ほとんど理解していない、という点です。

彼らはこの事実が現実で何を意味しているのか、見ようとはしていないのです。

 

これらの数字は、単なる観測値にとどまるものではありません。

あなたのビジネスの成功に、きわめて大きな意味を持つ現実です。

この数字を無視すれば、ビジネスがうまくいくことはないでしょう。

 

この事実をビジネスに適用しない人が、

クライアントに誕生日プレゼントや、何かを達成したときにお祝いを贈る代わりに、

広告にお金をつぎこむようなことをするのです。

けれども、新規クライアント獲得を優先させることは、何より大きな損失につながります。

 

既存のクライアントに販売できないということは、お金を損失したということにほかならないのです。

 

ビジネスは、既存のクライアントをよく知り、価値を与え、販売するために

新しい方法を見つけ出すものでなければならない

 

Resham Asian Clothing Shop, Ashton-under-Lyne, UK

 

既存のクライアントから、より多く儲けを出す方法は、より高額な商品を売ることだけではありません。

これは、ビジネスの核心ともいえる、創造的なプロセスなのです。

 

富裕層のクライアントにハイエンドサービスを提供するように、

新しいクライアントを紹介してくれることに対する報酬を提供する戦略は、効果的です。

このようにして、既存のクライアントに販売するときに、異なる戦略を用い、組み合わせれば、

実行に移せる戦略の幅は、無限に広がっていきます。

 

気をつけなければならないのは、新規クライアント獲得に執着するあまり、

かなりの収益をそちらに注ぎこんで、ビジネス本体を危険にさらすことです。

効果のない広告費用が、この方程式に加算されると、

損失はさらにふくれあがります。

 

ここ数年、いわゆる「伝統的」広告は、どうひいき目にみても、効果的ではなくなりつつあります。

最悪の場合は、まったくのお金の無駄となってさえいます。

 

伝統的な活字広告の効果は減少し、グーグルの広告へと転換していきました。

利益率は単純に、そこには存在しないのです。

このことを見ても、既存のクライアントに対する効果的で、収益性の高い販売戦略が、

何にも増して重要であることは明らかです。

同時に、広告による利益の低減は、

新規顧客を開拓する新しい方法を見つけなければならない、ということでもあります。

 

しばらく前から、SEO固有の弱点が、明らかになってきています。

多くの人が、検索エンジン用に最適化されたデータでは、うまくかみあわないと感じるようになっているのです。

目新しくもない、コピーやスパムがらみのコンテンツは、もはや誰も引きつけられません。

?古いSEO戦略は、単にあなたをリストの最上位に置き、その特権と引き替えに、

代金を請求しようとするものでしかありません。

 

次回のコラムでは、新規クライアント獲得に向けた、創造性に富む戦略を見ていきましょう。

そこであげる戦略は、効果を上げるだけでなく、

既存のクライアントに対する戦略の増強にも役立つはずです。

 

 

著者:ダン・トラヴィス


元記事:http://linkd.in/1Dd66hI?

(翻訳:服部聡子)

 

 

クライアントをつなぎとめておく方法 その1. 

by ダン・トラヴィス

 

 

あなたのビジネスには大きな穴があるかもしれない

 

あなたのビジネスには、あなたの気づいていない穴があるかもしれません。

もし穴があれば、あなたがそれを塞ぐまで、高い代価を払い続けることになります。

私はこの穴のことを「ギャップ」と呼んでいます。

ギャップとは、あなたが気づかないうちに、あなたのビジネスから離れていく人のことです。

 

この記事では、どうしてこのような穴が存在するのか、

そうして、どうしてギャップがあなたのビジネスにダメージを与えるのか、

説明したいと思います。

 

もしあなたのビジネスに、このギャップがあるなら、

あなたには案内を送っていない、一定数の人がいるはずです。

送っていない案内には、以下のものがあります。

 

  • あなたの会社のニュース
  • 相手の誕生日を祝う
  • 相手の業績を祝う
  • 相手にオファーをおこなう
  • しばらく会っていないことを伝え、相手にいつ来訪してもらえるかたずねる

 

この種のコミュニケーションは、あなたのクライアントと、個人的に交わすものでなければなりません。

コミュニケーションを取らずにいるうちに、あなたのビジネスには、ギャップが生まれてしまうのです。

一種のクライアント軽視です。

これは大きな問題です。というのも「軽視」は、クライアントがそこから離れる最大の理由だからです。

 

67%の人が、「軽視」が原因で取引をやめている

 

経営者のほとんどは、顧客が離れていくのは、価格が最大の原因であると考えています。

これは、明らかに事実ではありません。

わずか15%のクライアントが、価格を原因としているのです。

では、クライアントが離れていく原因が、軽視にあるならば、

どうしてクライアントは軽視されてしまうのでしょうか。

 

Newcastle City Library Enquiry Desks

 

私が集めた資料に拠れば、ビジネス・オーナーがクライアントを「軽視」するのは、

自分が軽視していることに気がついていないか、

自分がどのクライアントを軽視しているのかわかっていないか、なのです。

彼らはときおり販促用のメールを送ったり、約束を確認したりしていれば、

十分「コミュニケーション」を取っている、と考えているのです。

 

こうしたギャップが大きくなる前に、既存のクライアントへの日常的なコミュニケーション不足に対して、

言い訳や合理化をしていないか、見つけなければなりません。

メールを送らない、致命的であるにもかかわらず、ありがちな合理化は、

「クライアントをイライラさせたくない」です。

 

クライアントに定期的かつ高い頻度でメールを送ることは、

ビジネスが成長していくためには、きわめて重要な要素です。

ビジネス・オーナーがクライアントとコミュニケーションを取らないことの言い訳をするようになれば、

ビジネスはたちまち不安定なものになっていきます。

さらに、こうしたマインドセットのほかに、ギャップを生む、さらなる要因があります。

 

新しいクライアントを獲得しようとしているときは、

既存のクライアントよりも、そちらとのコミュニケーションを優先してしまう、

そんなときにギャップが現れ始めます。

 

Unlock Your Future Culinary & Hospitality Internship Fair at College of DuPage 2015 12

 

この危険な情況は、どこでも起こりがちなので、非常に気づきにくいものです。

このことが見過ごされがちなのには、大きな理由があります。

新しいクライアントを獲得することは(あるいは、新しい問い合わせを受けるのは)

既存のクライアントがふたたび予約してくれることにくらべると、

はるかにわくわくするような気持ちを起こさせるからです。

こうした反応がどれほどありふれたものかは、驚くほどです。

さらに驚くのは、新しい問い合わせよりも、既存のクライアントの方が、

支払ってくれる可能性も高く、取引を続けてくれる可能性も高い、という事実です。

 

新規のクライアントに夢中になり、多幸症的な気分になることは、きわめて大きな問題です。

というのも、それこそがギャップを生むからなのです。

それを野放しにしておくと、ギャップはビジネスにとって、

金銭面での大きな損失を引き起こす原因となっていきます。

ギャップは埋めることはできます。

けれども、そのためには、クライアントに対する態度を見直し、

根本的に改めていくことが必要でしょう。

次回は、ビジネスにおける「穴」について、もっと詳しく見ていきます。

 

 

著者:Dan Travis スピーカー


元記事:http://linkd.in/1GSrjnh

 

(翻訳:服部聡子)

 

なんでもできる時間を作る5つのステップ

by ペネロペ・トランク

 

望むものすべてを手にしている人とは、

実は、みずからすすんで手放すものを、はっきりさせている人のことです。

 

あなたは自分が月に行けないことを、悲しく感じますか?

おそらくそんなことはないでしょう。

それは、自分が生涯、月に行くことはないことを、受け入れているからです。

 

ところが私たちは、自分が最高の生活を送っていると思いたい一心で、

そこまで現実離れしていないことを、ふと考え始めてしまいます。

 

それでも、たとえばタイに旅行に行くことを、

月に行くことと同じカテゴリーに入れてしまうこともできます。

そうすればタイに行けないことを、残念に思わないですみます。

自分には、なんでもやりたいことをする時間がある、と考えることもできるのです。

「なんでも」の中身をはっきりと定義しさえすれば。

 

1. 自分があきらめるもののリストを作る

 

重大なものごとのほとんどは、自分の手には入らない、

自分はそれをあきらめなければならない、と納得すれば、

人生はずいぶん対処しやすくなります。

 

その秘訣は、あきらめる何かに代わるものはないか、

試行錯誤を重ねることです。

あることをあきらめ、何かを試し、

それからまたほかのことをあきらめ、また何かを試してみる。

 

あなたは自分があきらめようとしていることの多くが、

かつては譲れないと思っていたことであったことに驚くはずです。

友だちを作ること、本を読むこと、大都会に暮らすこと……。

 

私にもそうした多くのあきらめなければならないことがありました。

実際に、多くをあきらめてきて(皮肉なことに、そうなると今度は

自分が何もあきらめてはいないような幻想が生まれます)、

やがて私は、何かをあきらめるたびに、お祝いをしようと思うようになりました。

それは、あきらめるごとに、私が自分の目標に少し、近づいていることがわかったからです。

 

2. 大きいものを手に入れることは、大きいものをあきらめること

 

私はかつて、妻は自分のキャリアの補完物だと考えているような

多くの男性とデートしてきました。

ところが、新しい時代のトロフィー・ワイフ

(※年配の男性が自分の権力を誇示しようとして結婚する、若く美しい女性)は、

頭脳明晰で自分の華々しいキャリアを、男性のために断念する女性に変わってきています。

(アマル・アラマディンはまさにジョージ・クルーニーのためにそのことをしようとしています)

 

私の夫は、生まれてからずっと必死で働いて、大富豪になりましたが、

その富とは土の中にあるものです。

ですから私も、農場と家が手に入ったものの、

生活費のために、仕事は続けなければなりませんでした。

私はそうした生き方を選び、いまの生活に満足しています。

けれども、私にそういうことができたのも、サポートしてくれる夫がいたからでした。

 

仕事で成功を収めている人は、配偶者のサポートがあることを、多くの研究が証明しています。

サポートとは、たとえば、家で家族のために、実際にあれこれする、ということです。

 

上にあげた写真が、私が一日、家を空けて仕事ができる理由です。

この写真を撮った日は、私は平和と静寂を求めて、町の図書館に出かけたのです。

(そこから抜け出したくても、農場にはコーヒー・ショップも、シェアオフィスも、

おしゃれなホテルもありません)

私が図書館にいる間、夫が子供たちとその友だちの面倒を見てくれていました。

 

夏の終わりの暑い日のことでした。

子供たちはブタの泥浴び用のどろの中で泳ぎたい、と言いだし、

夫もそれにO.K.を出したのです。

 

y-pig-mudbath-blogsize

 

3. 仕事と生活は、バランスではなくブレンドするもの

 

現実を簡単にチェックしてみましょう。

私の夫はいつも近くにいて、一日中農場で働いています。

しかも喜んで子供の世話をしてくれます。

それでも子供たちの面倒や、家事のほとんどをやっているのは、私の方です。

 

しかも、最新データに基づいた本” Overwhelmed (原題「圧倒されて」)“の著者

ブリジット・シュルテによると、

男性と女性が、オフィスや自宅で、どのように仕事を分割しているかの実態は、

私の状態が、まったくの標準だというのです。

 

男性にとっても、女性にとっても、ワークライフバランスという考え方自体が茶番なのは、

すでに明白なことでしょう。

そこにはバランスなどないのです。

全部ひっくるめてやっていくしかないのです。

知人の中の誰よりも機能的な人でさえ、

プライベートと仕事との両方にまたがるリストを持っています。

配偶者が専業主婦/主夫の、極端なワーカホリックだって、

月にひとつやふたつは私的な用件を、勤務時間中に片づけることはあるはずです。

 

在宅で仕事をする知人は、やることリストのすべての用件に

A、B、Cとランク付けしています。

あるときは、家のことがAランクのトップに、

また別の日には仕事がその位置に来ています。

やることリストというのは、生活全般のためのものであって、

生活の一側面だけのためにあるものではありません。

ひとりの人間として、統合されているという感覚は、気分の良いものですし、

しかも、リストだってひとつだけでいいのですから、

時間を大きく使える良い方法でもあります。

 

4. 時間全体に焦点を合わせたり、時間の一部に注目したり

 

私が考え出したことの中でも、なかなか賢明なことのひとつに、

仕事を「ひとりの時間にする仕事」と、「複数で処理する仕事」という観点から見る、

というものがあります。

 

私たちは、集中せずにものごとをやると、あまりうまくいきません。

ところが集中して仕事ができる時間は、きわめて限られています。

一方、多くの時間、私たちは注意をあちこちに分散させながら過ごしています。

ですから当然、そこまで集中を要さない仕事なら、

もっとたくさんする時間があるはずなのです。

 

さて、複数で処理する仕事というと、

なんでもかんでも人まかせにしようとしているのではないか、と、

当然の反論が返ってきそうです。

事実、人に仕事をまかせようとをすると、

君は他人に押しつけようと必死なんだな、などと言われかねません。

自分の手元からよそへやってしまうということにはちがいないのですから。

 

けれども、あらゆることを人まかせにすることはできないので、

まかせられないことは、「どこででもやる」ことに移していくことを

学ばなくてはなりません。

 

たとえば、子供がいる人は、ほんの少ししかない自分ひとりの時間に、

わざわざエクササイズなどしたくありません。

そこで、なんとかエクササイズを、ほかのことをしている時間にねじこもうとするのです。

 

オリンピックの有望な候補でもあるサーシャ・パチェフは、

彼の子供たちと一緒に走り始めたので、

自分ひとりの時間を苦労して捻出する必要はありませんでした。

彼は今、クロックスをはいて走っているのですが、

それは彼の5人の子供たちがクロックスをはいて走ったら速かったからなのです。

 

以前、娘を連れたお母さんと、同じホテルに泊まったこともあります。

その娘は、母親が走ることができるように、

ランニングマシンの脇でバイオリンの練習をしていました。

私は最初、このお母さんは頭がおかしいのかと思ったのですが、

すぐに、自分に必要なものをなんとしても手に入れようとする、

すばらしい解決策を編み出したのと思うようになりました。

 

こうした親は、かつては「ひとりの時間にすること」にリストアップされていたことを、

「子供たちと一緒にすること」のリストに移す方法を思いついたのです。

 

私は「ひとりの時間」リストから何かを移動させることができるたび、

とても幸せな気持ちになります。

というのも、人にはさせない仕事のために時間を作ることは、

私にとっては、ひとりになれる時間を作ることでもあるのですから。

 

5. ほかの人からどう思われるか、自分が気にしていることを認める

  ―― それが気にするのをやめる第一歩

 

同僚からのプレッシャーが気になって、それが生産性にあらわれることがあります。

カレン・ホーは “Liquidated(原題「解体」)” の中で、

「ウォールストリートでは、ハードワークはかならずオーバーワークになる」

と書いています。

 

この風潮は、私の起業家としての生活にも、忍び寄ってきています。

自分の勤務時間をチェックしてみると、怖ろしいことに、

農場に引っ越してくる前は、週に80時間近くも働いていたのです。

いったいどのように働いていたのか、

どう考えてもわかりません。

 

いまでも自分には、正気の沙汰ではないほど働かなくても、仕事でうまくやっていくことはできる、

と言い聞かせなくてはならないのです。

自分が自分に大きなプレッシャーをかけているのは、

カレン・ホーが取り上げたような人たちに、軽く見られたくないからにほかなりません。

 

ジェームズ・スロウィッキーは「ニューヨーカー」でこんなことを書いています。

「オーバーワークは成功の証明書となった」

もし自分が長く働かなければ、失敗者だと思われる、という危惧が生じる理由を、

この言葉はまさに言い当てています。

もっとも筆者は、多くの知識労働者の生産性は、

9時から5時まで働く労働者の生産性にくらべて定量化するのが非常にむずかしい、

ということも書いているのですが。

そうして、このことこそ、時間についての私たちの強迫観念の根本にあることです。

 

 

さて、もうひとつ。

私は自分がその場には居合わせなかったので、

ここにあげた写真を使わずにいるところでした。

私は一日の多くの時間を子供たちと一緒に過ごしているのですが、

それでもまだ、多くのことがらを見逃しています。

きっと多くの人はこう考えるでしょう。

「それでいいじゃないか。

誰も、24時間、子供のすべてを見ているわけじゃない」

 

でも、こんなキャプションのついた子供たちの写真を見た人はいないはずです。

「私が仕事をしているあいだ、子供たちはこんなことをしていた」

 

インターネットには、自分がどれほどすばらしい人生を送っているか、

語る人であふれています。

どれだけすばらしい仕事をしているかについて、語る人も。

自分が世界で最高の親である、と語る人も。

ついでに自分たちが仕事も、親としても、最高である、と語るばかな人たちもいます。

 

私は、理想的に見えたとしても、そんなものには意味がないということを、

なんとか理解しようとしているところです。

そうして私がすばらしいと感じるものこそがすべてだという方向に、

自分を持っていこうとしています。

 

結局のところ、私は選択をする人間なのです。

そうして、私は極めて多くのものを選択することができます。

ただ、すべてではない、というだけ。

 

だから、私は時間を完璧に管理している、と考えることにしているのです。

というのも、ここには私が図書館で仕事をしていた日に撮った、

もう一枚の写真があるからです。

私はみんながブタの泥浴び場の泥を、庭で洗い落としているさなかに、見事に帰ってきました。

そうしてこの美しい情景、泥の痕跡さえない情景を、目の当たりにできたのです。

 

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著者 Penelope Trunk :4つのスタートアップを起業。彼女のキャリア・アドバイスは、全米200の新聞に掲載されている。


元記事:http://blog.penelopetrunk.com/2014/09/29/5-steps-to-making-time-for-everything/

Penelope Trunk

(翻訳:服部聡子)

偉大な起業家を目指すなら理想を手放してはならない

by ピーター・シムズ

 

 

理想主義の必要性

 

一般的に、若い人々は理想的である、

?目を大きく見開き、やる気に満ちあふれている、と考えられています。

それも、世間でもまれておらず、現実を知らないからだ、と。

 

けれども、長年、起業家精神について学び、

ベンチャー・キャピタルの投資家でもあった私は、

多くの成功した起業家にあっては、それが逆であることを見てきました。

 

あなたが真の意味で立派な企業を設立することを望むのなら、

たとえどれほど多くの困難に見舞われても、

現実の厳しさを思い知らされるようなことがあったても、

あなたの理想は守りとおさなければなりません。

 

スティーブ・ジョブズがその好例でしょう。

ウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』を見ても、

ブレント・シュレンダーとリック・テッツェリの新作

『スティーブ・ジョブズになるまで 無謀で横柄な青年が洞察力に満ちたリーダーへと遂げた進化』

を見ても、ジョブズはお金を儲けることより、

はるかに「宇宙にくぼみ」を作ることに意欲を燃やしていたことが、明らかになっています。

 

ジョブズの同僚が登場するドキュメンタリーや映像では、

自分たちが何か重要なものの一員、世界を変えていく中の一員であると考えていたから、

ジョブズの気むずかしい人となりをも容認したことを、繰りかえし伝えています。

 

最高の起業家は、説得力をもって会社の使命と存在意義を語ることのできる人々です。

彼らの言葉は、つぎからつぎへと伝えられていき、

多くの関係者、従業員から潜在的パートナー、顧客が、強い感銘を受けるのです。

それこそが、理想の持つ力です。

 

考えてみてください。

あなたの情熱をかきたてるようなブランドのことを思い浮かべてみてください。

どうしてそうなのだろう、と。

その答えを、真相にたどりつくまで、問いつめてみてください。

そうすれば、おそらくあなたはひとつのことに気づくでしょう。

それが、理想です。

 

1980年代半ば、エド・キャットムルはハード・ドライブの会社を経営していましたが、

世界初の前編デジタル・アニメーション映画の制作を夢見ていました。

その夢は、当時ディズニーを解雇されたアニメーター、ジョン・ラセターに感銘を与え、

ふたりは共に進むことになったのです。

 

ふたりは大変な苦労を重ねましたが、スティーブ・ジョブズの資金的なサポートと、協力体制を得ることができ、

誰もが知っている会社、ピクサーが誕生し、映画の世界に革命を起こしました。

幸運にも私は、何年にもわたってキャットムルと親しくしているのですが、

キャットムルは現在もピクサーの社長であると同時に、ディズニー・アニメーションの社長でもあります。

彼のすばらしい会社、永続的な会社を作りたいという理想は、いまなお、いきいきと燃えています。

 

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近年のマーク・ザッカーバーグから始まったイノベーターの世代は、

会社を作っていくさまざまな段階で、

自分たちのミッションを、非常にはっきりと打ち出すようになっています。

世間がザッカーバーグについて何を言おうと、

世界を結ぼうと願う彼のフェイスブックにかける思いは、純粋なものです。

フェイスブック社で働く社員たちは、たとえ彼に1年間で1度か2度しか会えなくても、

ザッカーバーグの情熱は、はっきりと理解しています。

 

理想主義は、真の意味で、力を持つものなのです。

 

「なぜ?」から始めよう

 

私はサイモン・シネックの本 『WHYから始めよ!』 で広く普及した

「“なぜ”から始める」という考え方のファンです。

あなたも

「いまやっていることを、自分はなぜしているのだろう?」

と自問してください。

そうしてその問いかけを、あなただけの理想主義の核心にたどりつくまで、続けてください。

もしそれが単にお金でしかなかったら、あなたは同じような目標を持つ人と、

何かを作ることはできるかもしれませんが、それが長続きすることはないでしょう。

 

ここ数年来、私はゴールディ・ブロックスのCEOであるデビー・スターリングと仕事をしています。

ゴールディ・ブロックスは、おもちゃを通して女の子にエンジニアリングと創造性のスキルを伸ばすことを

みずからの使命としている会社で、私自身も投資しています。

GoldieBlox

未だ3歳にしかならない会社ですが、ゴールディ・ブロックスのミッションが、

どれだけ多くの人に感銘を与えているか、私も驚かされるばかりです。

ミュージシャンのジョン・レジェンドの共同マネジャーから、製品の販売を希望したトイザらスのような企業のトップ、

数えられないほど多くの親、ゴールディ・ブロックスに共感する投資家……。

ブランドの資産価値を数量化することは困難ですが、

ゴールディ・ブロックスは、今もぐんぐんと成長を続けています。

 

すべてはデビーと、デビーの深い信念、

日に何度となく語られる彼女の言葉と、そこからにじみ出る思いから始ったのです。

 

けれども、私たち同様、彼女もまた自分の理想主義と「なぜ?」を探さなければならなかったひとりです。

彼女はブランド戦略家として働いた後、

スタートアップのアイデアについて議論するために、

友人と定期朝食会に参加していました。

 

ある日、その席で女の子のエンジニアリングと創造性のスキルを伸ばすことができるような

会社のことを話しているとき、

デビーは雷に打たれたように感じた、といいます。

自分はこの問題とアイデアを追求しなければ、と悟ったのだ、と。

 

それが、理想なのです。

同様の話を、私はどれだけでも続けることができますが、

他の分野、たとえば政治の分野であっても、同じ原理が当てはまるのです。

もうおわかりでしょう。

すべてはこの1点です。

あなたの理想を大切にしてください。

 

確かに、偉大な起業家になろうと思えば、

あなたは実際的にならなければいけないし、

抜け目ない、リアリストでなければならないでしょう。

けれども、もしあなたが理想を失えば、そうして、あなたが存在する意味を失えば、

おそらくあなたには何も残らなくなるはずです。

あなたの理想を見つけてください。

そうして、その理想に生きてください。

自分の生涯をかけて、その理想を追求してください。

 

世界はあなたを必要としています。

 

 


?元記事:http://linkd.in/1DUT9OZ?

(翻訳:服部聡子)

 

 

 

仕事探しは自分のストーリーを創るところから!

by リズ・ライアン

 

ストーリーを語ることは、求職活動の中でも

きわめて重要です。

仕事を探している人は誰もみな、

中心にすえなければいけないことなのです。

職探しは、あなたの力を必要としている人に、

「あなた」という人の物語をいかに語って聞かせるかにかかっているのです。

ストーリーの助けを借りない求職活動など、あり得ません。

 

?私たちが教わってきた、昔ながらの職探しとは、

ストーリーではなく、スキルや資格、経験年数、

その他「この仕事ができますか?」の答えに少しでも関連するものなら何でも

箇条書きにしていくというものでした。

 

けれどもストーリーは、求職者のあらゆる面を描き出します。

あなたが以前何をしていたかというストーリーを、人事担当者に聞かせれば、

主人公がなぜ転職しようとしているのか、

あなたはすべてをしっかりと把握しているという印象を与えます。

 

自分がこれまでに、よく似た役割を演じたことがあり、

その時、どのように人々を感動させたか、と採用者に伝えることもできるのです。

求職者としてあなたがやるべきことは、

記憶をかき集め、創りあげた自分のストーリーを、

人事担当者に書面や口頭で語る練習をすることです。

 

あなたは履歴書の中で、ストーリーを語らなければなりません。

ありきたりの面接とは、ひと味ちがうのだ、ということを見せなければなりません。

たとえあなたが求職のために語るのが、悲惨な物語であっても。

あなたが仕事の鬼でも、

無理とわかっていても挑戦することが好きなだけでも、

ネットで仕事に応募することはできます。

私としては、おすすめはできませんが、

母なる自然は私より良い先生なので、

自然にはあらがわないことにしましょう。

 

とはいえ、すでにあなたがカラッポの空間に履歴書を放り込んでも、

何の音沙汰もないことにうんざりしているのなら、

自分のエネルギーを求人サイトのブラックホールに注ぐのをやめて、

「ヒューマン・ウォークプレイス」方式で職探しを始めてみてもいいかもしれません。

 

それまでは、あなたもオンラインの求職申し込みで、ストーリーを語ることにしましょう。

前の仕事を書け、と指示するフォームには、このように対処しましょう。

 

そもそもエントリー・フォームには「(過去の)仕事及び役割」という欄がありますが、

その項目を設けるのは、あまり良い考えとはいえません。

 

あなたの仕事と役割を書け、という指示は、無視してもかまわないのです。

だって、あなたの経歴を見れば、誰の目にもあなたがやってきた仕事と役割はわかるのですから。

もしプログラマーが、15年か20年、志願者自動追跡システムを構築してきたのなら、

そんなことは3秒考えればわかるはずです。

 

 

職業の説明など、誰がしてほしいと思うでしょうか?

その職に就いている人の「仕事と役割」など、

どこも同じなのですから。

そんなことより

「あなたがその仕事で成し遂げたことは何ですか?」

と聞くべきなのです。

 

それならば大丈夫です。

あなたはネットのエントリーシートに、あなたの物語を語ることができます。

たとえフォームはストーリーなど求めていなくても。

退屈な「仕事及び役割」のリストの代わりに、

読み手に生きたあなたを伝えることができるのです。

 

ちょうど、こんな具合に。

 

企業:アクメ爆発物

役職:顧客サポート担当

過去の仕事及び役割

コミュニティ・カレッジを終了し、学士号を取得すると、すぐにアクメに就職しました。

大勢のお客様を担当し、

ヒューマン・ボイス・プログラムのカスタマー・サービス部門で

トレーナーの資格を取得しました。

その後、新入社員全員のトレーニングをおこないました。

 

これが物語なのです!

「でも、フォームには物語を書け、なんて書いてない。

私は聞かれたこととはちがう答え方をしたせいで、困ったことにはならない?」

もしあなたがこんなことを思っているなら、

ゴジラ恐怖症に対する治療をぜひとも受ける必要があります。

冗談じゃない、って?

私は真面目です。

多くの求職者が、自分の影に怯えているのです。

 

 

あなたがやっと、ブラックホールである、

オンライン求職申請に見切りをつけ、

採用担当官とじかに接触する気になったら、

今度は「ペインレター(履歴書に添える自己PRを

私はこう呼んでいます)」に

短くて力強い「ドラゴン討伐物語」を書きましょう。

一通につき、ストーリーはひとつだけです。

ペインレターのドラゴン討伐物語は、こんな具合です。

 

私は、ネスレに買収される前のアングリー・チョコレート社に在職し、

チョコホリック・エキスポ2012の開催に合わせてローンチされる

食用マニキュア「スウィート・チップス」の開発に必死で取り組んできました。

私たちは製品を完成させ、エキスポの最優秀新製品賞を受賞し、

そこで65万ドル分の先行オーダーを獲得しました。

 

一丁上がり!

物語は、あなたがこれまでどのようにし、乗り越えてきたかを教えてくれます。

あなたの「人の声が聞こえる履歴書」や採用面接での物語は、

「技能及び資格」のリストの百万倍の説得力を持つのです。

 

 

私たちは何年も、「技能」について話すよう、教えられてきました。

いまこそ、そんな「技能」などゴミだと気づく時です。

私たちが、「技能」のハード面とソフト面について

話さない限りは。

そのためには、履歴書にあるすべてのものや

人をリストアップしなければならないし、

そうして初めて、人々はあなたがこれまでどんな技能を使ってきたかがわかるのです。

 

誰でも履歴書で、箇条書きという道具を使うことはできますが、

あなたが何を知っていて、どう仕事をし、どう引き受けるかを教えてくれるのは、

ストーリーだけなのです。

 

ここに箇条書きの代わりに、

短いドラゴン討伐物語を作成した「人の声の聞こえる履歴書」を紹介しましょう。

求職者はメグ。

彼女はアングリー・チョコレートのマーケティング部門在職当時を3つの物語にしました。

 

・ スウィート・チップスのローンチに際し、私は営業担当者向けのトレーニングビデオと、

お客様向けにCTAを埋め込んだビデオを作成しました。

そのビデオを通じ、20万ドルの直接注文を受けることができました。

 

・ 私はウェブチームと共に、より高額な製品の販売に向け、小売業者の販売力を引き上げるために、

10段階のドリップ・マーケティング・キャンペーンを計画しました。

そうしてプレミアム製品であるベリー・アングリー部門の売り上げを、15%、150万ドルまで伸ばしました。

 

・ 上司不在時には販売調整会議を主催し、小売店舗に在庫が十分確保できるよう、

顧客からのフィードバックが、確実に製品開発チームに届くようにしました。

 

あなたの履歴書は、さまざまな物語のすばらしいタペストリーです。

あなたと同じ履歴書の人は、ほかには誰もいません。

物語を通じて、あなたという人が、1枚の履歴書から飛び出すのです。

あなたの物語は、あなたのブランドです!

 

場面を、あなたが求職者として、面接で物語を語っているところまで戻しましょう。

あなたは担当者が「あなたが…した時のことを教えてください」と言い出すのを待つ必要はありません。

あなたはどんな質問にも、物語で答えているのですから。

一例をあげましょう。

 

 

マネジャー:ではポール、

 あなたはアプリアントロジー・ソフトウェア社で、

 多くの仕事に携わったのですか?

あなた:ささやかなことです。

 入社した当時、私たちは備品室で

 コピーを作っていたのですが、それがおもしろいと思いました。

 そこで自分のコンピュータにインストールして、いろいろやってみたのです。

 それまで私たちは、デンタルーフロス・ピッキング・マシンをデザインするために、

 アプリアントロジーを使っていたのですが、

 それをジルコンでおおったピンセットの回路を自分たちのためにデザインして、

 特別仕様のものを使うようになりました。

マネージャー:なるほど。

 

私がグループ・セミナーやラジオ、ウェビナーで求職者のみなさんに話すことの中で、

一番聴衆に受けるのは、こんな話です。

求職者が採用担当者と1時間、共に過ごしたあとでも、

採用担当者がどれほど求職者のことを忘れてしまうか。

ところがこれは、実によくあることなのです。

 

担当者があなたを忘れてしまうことにショックを受けないでください。

彼らはあなたを雇うことはないのですから。

 

私は20世紀末、人事部にいました。

そこでしょっちゅう、部長にこう言っていたのです。

「マイクに面接のフィードバックを書いてもらいましょうか?」

すると、部長はこう聞き返します。

「トニーのことを言っているのか?」

「いいえ、マイク・スミスです。背の高い、ダックスフントを飼っている」

「犬の話なんかしてないぞ。クソッ、マイクって誰だ? 背が高い、とか言ったな?」

「そうです。とっても背の高い人です。覚えていらっしゃらないんですか?

休暇から戻ったばかりの人です。思い出しました?」

「悪く取らないでほしいんだが、君は背が低い。

君から見たら誰だって高く見えるだろう?」

「マイク・スミスはどう見ても2メートルはありそうでしたよ。それでも長身ではないと?」

「誰だかわからないな」

 

もしあなたが部長だったら、どうしますか?

あるいは、私の立場だったら?

 

気の毒なマイク・スミスは家で面接の結果を待っています。

面接した部長は、マイク・スミスを思い出すことができません。

相手に印象を残さなくてはならないのです。

そのために、ストーリーを語るのです!

 

 


元記事:?http://linkd.in/1xPm7gB

(翻訳:服部聡子)

 

 

 

ダニエル・ピンクのセールス成功戦略

by ブルーナ・マーティヌッチィ

 

 

たとえあなたが本来の意味での「販売」の地位にいなくても、

あなたはセールスに携わっています。

そう主張するのは、ダニエル・H・ピンクのベストセラー

人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!

です。

 

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関わっているビジネスが何であれ、

あなたは自分のアイデアを取り入れてもらおうと、

人を説得し、おだて、動かそうとすることに、

多くの時間を費やしているはずです。

 

私たちはこの、ピンクが呼ぶ

「売らないセールス」

をもっとうまくやることで、

大きな成功をつかむことができる、と続いていくのです。

 

社会科学の最新研究を援用しつつ、わかりやすい言葉で、

ピンクはこの「売らないセールス」の素晴らしい新世界のロードマップを

提供してくれます。

私たちは先日、販売の心理学、セールスにおけるEQ(感情指数)の役割や、

ビジネスを成功に導くツールなどについて質問しました。

 

もし相手が何を感じているか理解できれば、

あなたはもっと効果的に、その人の役に立つことができるでしょう。

結局のところ、新しいセールスの世界とは、そういうことなのです。

 

 

今日の経済では9人のうち1人が販売に携わり、

残りの8人もまた、あなたの言う「売らないセールス」、

たとえば、購買には関係のない行為ではあっても、

ほかの人に影響を及ぼしたり、説得したりするような「セールス」に関わっている、

と述べておられます。

この極めて重要な領域で成功を収めるために、重要な戦略を3つ挙げるとしたら、

何でしょうか?

 

第1に、自分ではない人の視点から眺めてみることです。

たいていの場合、私たちは人に何かを強制することはできません。

その代わりに、彼らの視点と関心を理解し、一致点を見いだす必要があります。

第2に、比較してもらうことです。

人の決定は、絶対的というより、むしろ相対的に行われるものです。

あなたのアイデアや商品やサービス、提案を、単独で提示するのではなく、

もうひとつの選択肢と比較してもらうのです。

第3に、「出口車線」を用意してください。

誰かに何かしてほしいときは、気軽にできるようにしてあげる必要があります。

 

EQは私たちのセールスの能力を高めるために効果があるでしょうか?

相手の感情的な状態を理解するということは、有能な売り手にとってだけでなく、

立派な人であるためにも効果的な極めて重要なスキルです。

セールスの場面では、相手の気持ちを理解していれば、

相手の役に立てる機会は増えるでしょう。

「セールスの素晴らしい新世界」とは、結局のところ、そういうことなのです。

セールスのプロセスでの「視点取得」(※他者の視点から世界を見ること)とは、

共感とは違うのですか?

これは極めて重要な質問です。

社会科学者は視点取得と共感を、2卵性双生児に喩えることがよくあります。

極めて関係は深いけれども、同一のものではありません。

視点取得は、認知能力、つまり、思考に関するものです。

共感とは、情動的な反応、つまり、感情に関するものです。

どちらも極めて重要ですが、セールスに関していうなら、

視点取得がいっそう大きな力を持つ場面が多いでしょう。

 

「リーダーシップの新しいモデル」について、教えていただけますか?

新しい環境で成功するために、

ビジネスオーナーに必要な役割やスキルはどんなものでしょうか?

やがては時代遅れになるようなスキルはありますか?

リーダーシップの世界では、過去10年間で、影響力と説得の考え方が

大きく変わっていったことを、考慮に入れなくてはなりません。

第1に、リーダーはもはや従業員や仕入先、顧客に対して、情報の優位性はありません。

そのため、透明性に逆らうことは、恥ずべき行為、またはそれ以上のものである、と

考えられるようになっています。

そのことは同時に、情報にアクセスすることの重要性よりも、

私たちの周囲で渦巻く、錯綜する情報に筋道をつけることの方が

重要だということでもあります。

つまり、情報を整理し、意味づける「センスメイキング」のスキルが、

いっそう重要になっているのです。

第2に、今日では才能がある人は、組織が才能がある人を求めるほど、

組織を必要とはしていません。

この力関係の変動は、リーダーはもはや強制的であったり、支配的であってはならず、

個々人の自己主導性やチャレンジ、成長を促進するために、

より多くのことをしなければならない、ということです。

最後に、リーダーは、モチベーションとは一体何なのか、

正しく理解していなければなりません。

モチベーションとは、人が別の人のために何かをすることではありません。

自分自身のために行うことなのです。

ですからリーダーの仕事は、人々が自己主導性や創造性、生産性が発揮できるような

情況を整えることです。

あなたの最新の「ドライブ・ワークショップ」から、

小企業のオーナーが次の段階にステップアップするために、何かヒントはありませんか?

従業員が何でもやりたいことができる、

彼らが自治権を持った「小さな島」を設置してください。

「ハック・デイ」や「ハッカソン」「金曜夜の実験場」、何でも良いので名前をつけ、

1日あたり15分、日常の仕事とは別に、みんなが自分に興味のあることや、

気になっている問題の解決に取り組むことのできる時間を確保するのです。

きっと驚くほどの結果が現れるでしょう。

もうひとつ、公式の勤務評定を撤廃します。

大企業の中でもアドビやアクセンチュアなどは、すでにそうしています。

その代わりに従業員と共に、もっと定期的で、活発な、フィードバック・セッションを行うのです。

たとえば週1回のマンツーマンのセッションや、定期的な面談、

同僚間の会話でさえも、前進を手助けし、彼らの遂げた進展を見る上で、

驚くほどの成果を上げることができます。

 

 


元記事:http://amex.co/1WbI8BO

(翻訳:服部聡子)

 

 

本:『失敗の力』

The Power of Failure: Succeeding in the Age of Innovation

『失敗の力 ― イノベーションの時代に成功すること』

著者:フラン・ターケントン

 

「失敗はあなたの成功のカギとなります」

そう語るのはクォーターバックとして、プロフットボールの殿堂入りを果たし、

起業家としても大きな成功を収めてきたフラン・ターケントンです。

けれども、そう言ったからといって彼のことを誤解しないでください。

フランほど競争心が強く、勝つことに情熱を持った人はいないでしょう。

けれども、ターケントンは感動的で洞察に満ちた『失敗の力』の中で、

厳しい現実の実例を引きながら描き出します。

なぜ成功した起業家は、

最終的な成功を成し遂げるまで、何度となく失敗し、

進んで失敗し、しかもうまく失敗することができるのか。

率直で簡潔、引用したくなるようなフレーズにあふれ、現実的。

フラン・ターケントンの本は失敗の力を通して成功を見つけるための

最良のガイドとなるでしょう。

 

 


元記事:http://amzn.to/2049Cc5

(翻訳:服部聡子)

 

 

本:『仕事のルール!』

Work Rules!: Insights from Inside Google That Will Transform How You Live and Lead

『仕事のルール!:あなたの生き方を変革するグーグル社の知恵』

著者 ラズロ・ボロック

 

 ―― グーグル社の創造性に富むピープルオペレーション(人事部)のトップが明かす

仕事の哲学への根源的な探求と、

すばらしい才能をビジネスに引きつけるための青写真、

そうしてベスト・アンド・ブライテストの成功を保証するものは何か?

 

「私たちは、人生の他の何をするより多くの時間を、働くことに費やします。

そんな経験が、モチベーションを下げ、人間性を奪うものであってはなりません」

 

そう語るのは、本社の著者であり、

世界中の人々と知識の関係を根本的に変えていった

グーグル社の人事部門担当上級副社長のラザロ・ボックです。

この洞察こそが、本書『仕事のルール!』の核心です。

本書は、私たちの生き方や働き方を変える潜在能力についての、

驚くほど魅力的で、遊び心に満ちた、マニフェストなのです。

 

行動経済学の最新の研究結果や心理学をふまえながらも、

ボックは幅広い産業界から、豊富な実例を引いていきます。

名の通った会社だけれど、職場としては劣悪と言われるところや、

ほとんど知られてはいないけれど、社員を評価し、社員の声に耳を傾けることによって、

すばらしい業績を上げている会社など。

 

さらにボックは、歴史上もっとも華々しい成功を収めた企業の内部にも、

私たちを連れて行ってくれます。

どうしてグーグル社は世界最高の職場のひとつであり続けているのかという疑問や

単独であるか、千人のチームであるかにかかわらず、

15年間におよぶ社員の集中的な研究と開発を蒸留して、すぐに実行に移せるような、

楽しく、普通人には信じられないような原理へと高めていっていることなどを、

あきらかにしているのです。

 

旧来の経営の行き詰まりを解きほぐすために、『仕事のルール!』 から、

いくつかのレッスンを紹介しましょう。

 

  • マネジャーの支配から社員を解き放とう
  • 最高の社員から学ぶ――最悪の社員からも
  • 見つけるのにどれだけ時間がかかっても、自分より賢い人を雇おう。
  • 給料は不公平に(それがより公平である!)
  • オープンであることをデフォルトにしよう:透明にし、フィードバックを歓迎しよう。
  • 社員には自由を十分与えていると安心しているうちは、十分とは言えない。

 

『仕事のルール!』は、創造性と組織の間にバランスを保つ方法や、

市場占有率だけでなく、生活の質でも成功を判断することで、成功につながることを教えてくれます。

上からではなく、内部から、より良い会社を作るために、

自分のやっていることの中から、喜びをふたたび呼びさますために、

この本を読むことをおすすめします。

 

 


元記事:http://amzn.to/19mdZZE

(翻訳:服部聡子)