ツイッターをビジネスに活かす6つのヒント

by レベッカ・ラディス

 

あなたのソーシャルメディア・マーケティング戦略を、

ツイッターに統合していくことが決定的に重要です。

 

ネットで見つけてもらいたいと思っているなら……

あなたのサイトやブログへの訪問者を増やしたいなら……

カギはツイッターにあります!

 

統計によると、消費者は積極的に、ネットで答えを探していることがわかります。

特に消費者の97%は、地元で商品を購入する前に、ネットで店のことを調べているのです。

 

あなたがツイッターを最大限活用できずにいるのなら、

以下の6つのステップは、ツイッターを最適化し、

小さなビジネスから、最大の結果を引き出す助けになるにちがいありません!

 

ツイッターを最適化し、最大の結果を


 1. 自己紹介を最適化する


 

プロフィールを最適化するには、多くの方法がありますが、

私たちがまず目を向けるのは、あなたの自己紹介です。

 

あなたのツイッターを訪れた人が、あなたをフォローしようかどうしようか考えるとき、

かならず読むのが自己紹介の欄です。

 

あなたのビジネスやバックグラウンド、おもな経歴など、

必須項目を含んだ自己紹介を、時間をかけて仕上げることが重要です。

 

自己紹介のヒント

  • ツイートでは140字の字数制限があるのに対し、自己紹介欄は160字使用できます。
  • 覚えておくこと: 人は、人とつながります。ですからあなたの自己紹介は、人に受け入れられやすい、また親しみやすいものにしましょう。
  • あなたを際立たせる細部をシェア: 同じ考えや趣味を持った人となら、より深い会話ができるので、訪問者にあなたをよく知ってもらえるようにします。
  • 検索でヒットしやすいキーワードを使う: 検索で潜在顧客が見つけることができるように、あなたのビジネスを的確に現す言葉を遣います。(たとえばあなたの地元や特定分野、業種や会社名など)

 

レイ・ヒルツの自己紹介は、まわりくどくなく、要を得たもので、

潜在的なクライアントのために何をするのか、はっきりと書かれていて、

良い例になっています。

 

「ソーシャルメディア&グーグル+戦略家。 世界No.1サーチエンジンであるグーグルの力を活かし、

あなたのビジネスを力強く推し進めるお手伝いをします。」

 


2. ツイッターのリストを使う


 

ツイッターの情報量に圧倒されるように感じませんか?

ツイッターのリストを使って整理しましょう。

 

リストはあなたのツイッターの流れをコントロールすることで問題を解決するだけではなく、

あなたのフォロワーを整理・分類する上でも、最適な方法です。

リストを使ってあなたのフォロワーを、一般的なテーマ、興味、業種に基づいて

グループ分けしましょう。

 

たとえば以下のようにリストを作ることができます。

  • 仕入れ先
  • 以前のクライアント
  • 業界専門家
  • 好きなことや関心のあること

 

こうすることで、あなたのツイッターのストリームが管理できます。

あなたがフォローしてくれる人をすべて覚えようとしなくても、

リストがあればフォロワーを整理・分類できるのです。

 

また、こうしておけば、あなたが活発に関わり合えそうなフォロワーと、

すばやく、簡単につながることができます。

 

ツイッターをくまなく見回ったり、お気に入りのコンテンツやユーザーに張り付いていなくても、

リストを使ってあなたのトップに来るようにしておけば、膨大なツイートに圧倒されることもありません。

 

つぎにあなたがログインするときに、

リツィートできそうな誰かや、参加できそうな会話を必死で探したりする代わりに、

あなたのリストにさっと目を走らせて、いま何が起こっているか、見てみてください。

 

リストの作り方:

  • プロフィールページへ進んで「リスト」の項目をクリック
  • 「リストを作成する」をクリック
  • リストの名前、簡単な説明、公開(誰でもそのリストをフォローできる)か 非公開(あなたしか見ることはできない)かを決めていく
  • 「リストを保存」をクリック

 


 3. あなたと共通の関心をもった人をフォローする


 

ディレクトリからユーザーを検索できるTwellowや、

カテゴリーごとに著名なユーザーをランキング形式で紹介するWeFollowなどで、

フォローする人を見つけましょう。

どちらのサイトも、同様の関心を持っているユーザーを紹介してくれます。

 

まだツイッターに不安がありますか?

でも、大丈夫!

 

ほかのユーザーをフォローして、その人たちのツイートをよく見てみましょう。

何について、どのようにツイートしているのか、雰囲気をつかんでください。

また、ほかのユーザーが、どれほどフォロワーとやりとりしているか、よく見てください。

 

何がユーザーにとって効果があり、何が自分に向いているでしょうか?

そのことがわかったら、すぐに飛び込んでみましょう。

 

あなた自身の声とリズムとコンテンツを作り、流れに乗ってください。

フォローした人がフォローしている人を、あなたもフォローしたくなるかもしれませんが、

説明を読み、ブログを訪問して、ほんとうに自分にふさわしい人かどうか、

確かめるのを忘れないでください。

 

あなたの「ニッチ」に焦点を当て、そこにとどまること。

そうすれば、同様の関心を抱いた人とのコミュニティを作ることも、簡単になります。


 4. 会話してみましょう


 

ここまでで、あなたの自己紹介をどこに置けばよいのか、

どこで人を見つけ、どうやってフォローしたらよいのか、わかりました。

行動開始の時間です!

 

あなたがフォローしている人が、何を見ているのか追いかけることが第一歩です。

その人たちは、何をシェアしていますか?

もしそれがあなたの関心のあることであれば、ひと言、リプライを送ってください。

 

たとえばあなたのフォロワーのひとりが、

参加するつもりでいる業界のイベントについて話していたとします。

講演者や場所、そこで会う友だちについて話している。

 

あなたが同じ関心を抱いているのなら、ぜひ、そのことを伝えてください!

共通のつながりを確立することで、これから先も会話が続きやすくなります。

 

会話を始めるもうひとつの良い方法は、

あなたの考えをリプライするか、フィードバックする、というものがあります。

 

良い関係を築きたいですか?

それなら、ツイッターの会話に加わってください!

質問をしたり、アドバイスを共有したりしましょう。

 

さて、会話に参加したあとは、それを管理する番です。

会話を管理するのに最適な方法は、サード・パーティの管理ツールを使うことです。

ホットスイートやツイートデックもありますが、

私が頼りにしているのは、スプラウト・ソーシャルです。

 

これらを使うと、毎日数分間のチェックでサポートすることができます。

あなたのインボックス、ツイッターリストに行って、コメントをモニターし、

リアルタイムで返信しましょう。


 5. コンテンツをシェアし、ステータスを毎日更新しよう


 

そうでなくても忙しい、小さな会社のオーナーにとって、

コンテンツを作り、情報を収集し、整理し、まとめ、公開することは、大変な仕事です。

コンテンツをどこで見つけるか、何について話すか、うまく管理にはどうしたらよいかが

つねに問題になってきます。

 

ですから、ここで秘密の扉を開けて、

ソーシャルメディア管理人が、毎日のコンテンツをどのように見つけているか、

あなたの中に隠れているかもしれないアイデアを、どうやって見つけ出すか、

いくつかのアドバイスをお送りしましょう。

 

あなたのターゲットとするオーディエンスによりますが、

あなたのチームの舞台裏の写真は、今週の最新情報として紹介するのは、とてもよい考えです。

フェイスブック同様、ツイッターでも写真をシェアできることを忘れてはいけません。

 

ツイッターでシェアされるコンテンツとは?

  • あなたの新しいブログの投稿へのリンク
  • あなたが計画しているイベントの詳細や、あなたが支援する地元のチャリティ活動など
  • いつも人気のあるコンテンツや今週のヒントや引用句など、再活用できるもの
  • パンフレットやニュースレターなど、一般的な販促用の資料からの引用
  • メール・マーケティング
  • 会社設立までの物語
  • 推薦状やクライアントのうまくいった体験談
  • 過去のプレゼンテーション

 

アイリーン・スミスはコンテンツを再活用することに情熱を持っています。

彼女は、役に立つヒントとチュートリアルを盛り込んだビデオを、活発にシェアしているブロガーです。

 

あなたのコンテンツ全体を、よく見直してください。

過去数年間にわたって、あなたが作ってきたものはなんでしょうか。

その中に、リフレッシュして再利用できるものはありませんか?

 


 6. ツイッターとブログの統合


 

大事なことを言い忘れていましたが、あなたのウェブサイトとブログを、

ツイッターに統合するのを、忘れないでください。

 

もしワードプレスを使っているのなら、プラグインやウィジェットを使うと簡単ですし、

上の画像のようにツイートに埋め込むこともできます。

 

加えて、ツイッターは新しいブログ投稿をシェアするチャンスともなります。

ブログの投稿を公開するごとに、かならず複数回、ツイートするように、予定を組んでください。

 

あなたの作成するすばらしいコンテンツを、決してムダにしないこと。

あなたのツイッターのフォロワーに、つねに知らせることを忘れないでください。

 

最後に

ツイッターは、私のソーシャルメディア・マーケティングの主軸です。

というのも、つながり、機会を作り、相互交流を図ることは、死活的に重要だからです。

 

あなたは自分の小さな会社のマーケティングに、ツイッターを活用していますか?

ツイッターをあなたのソーシャルメディアの原動力に変えるために、

今日、重要な一歩を踏み出しましょう!

 

 

 

著者:レベッカ・ラディス(ソーシャルメディア戦略家)


元記事:http://bit.ly/1CUMVMg

(翻訳:服部聡子)

本:『馬で空を飛ぶ方法』

How to Fly a Horse: The Secret History of Creation, Invention, and Discovery

『馬で空を飛ぶ方法:創造、発明、発見の秘められた歴史』

著者 ケビン・アシュトン

 

MITにおけるテクノロジーのパイオニアとして、

また3つの成功したスタートアップのリーダーとして、

ケビン・アシュトンは、新しいものを創造する苦闘を、身をもって経験してきました。

 

ものづくりに20年間携わってきたアシュトンが、

今度は 『馬で空を飛ぶ方法:創造、発明、発見の秘められた歴史』 の中で、

人類のもっとも偉大な創造の裏にある、驚くべき真実を、私たちに見せてくれます。

 

それを作ったのは、ほんとうは誰だったのか。

そうして、彼らはどのようにそれを成し遂げたのか。

 

DNAの秘密が最初に解き明かされたのは、結晶学の研究室で、

長く忘れ去られていた女性によってだったことから、

ステルス爆撃機は、25セントの賭けで選ばれた、電磁気の部屋で誕生したことや、

オハイオの自転車屋でライト兄弟が「馬を飛ばす」準備をしていたことまで。

 

アシュトンは、見たところどうということもない人間が、

数え切れないほどの失敗をしながら、一歩ずつ前身を重ねていくようすや、

特筆することのない、地味で目立たない行動が、

私たちを仰天させるようなブレイクスルーにつながっていくさまを描き出します。

 

クリエイターとは、日常のごくあたりまえの、

私たちの誰にでもできるような思考と、

小さな一歩の何千という積み重ね、

無限に続くかのような問題と解決の繰り返しを、

ある特定の方法で作用させる人のことである、とアシュトンは言います。

 

どうしてイノベーターは抵抗に遭うのか。

そうして彼らはそれをどうやって克服するのか。

なぜほとんどの組織が、クリエイティブな人を窒息させてしまうのか。

逆に、クリエイティブな組織がどのように成果をあげていくのか。

 

アシュトンは探索していきます。

芸術や科学、ビジネス、発明から実例が採られ、

モーツアルトから映画『ザ・マペッツ』まで、アルキメデスからアップルまで、

カンディンスキーからコーラの缶まで、と、

本書は「新しい」ものは、どのように現れるのか、について、

熱く、読み応えのある考察がなされています。

 

 


元記事:http://amzn.to/1yF7x5c

(翻訳:服部聡子)

 

メール・マーケティング たったひとつの秘密

 

by ジェフリー・ジェイムズ

 

メール・マーケティングは一度きりのイベントではありません。

やがては潜在顧客と面談するための、会話のプロセスの一部です。

 

今日では、ほとんどの企業が、何らかのかたちで

メールによるマーケティングに取り組んでいます。

ところが見たところ、その多くは効果を上げているとはいえないようです。

このことを念頭に置きながら、このコラムでは手短に、

メール・マーケティングで知っておくべき重要なたったひとつのことを

明らかにしていきたいと思います。

 

Photo:Interviews By:boellstiftung

 

 

 効果のないメール・マーケティング

 

これまで私は、販促用メールに何百通も目を通し、自分のメルマガで評価してきました。

 

その経験をふまえていうと、多くのマーケターは、メール・マーケティングを

一度きりのイベントと考える傾向にあります。

 

彼らは、情報を満載したメールを、膨大なリストをもとに、ばらまいています。

受取人のうち数パーセントでいいから、その情報に興味を引かれたり、

セールスパーソンと会ってもいい、と思ってくれることを願いながら。

 

図 1: ダメなメール・マーケティング

 

図1のアプローチは、昔ながらのダイレクトメールのやり方を、

そのまま踏襲したものです。

 

ダイレクトメール時代のおもな戦略は、

潜在顧客と思われる人々に、

手紙やチラシ、パンフレットをひたすら送り続けるというものでした。

 

すでにあなたの企業に興味を持っている潜在顧客に向けて、メールを送っているのなら、

この「メール連投」方式で返事がもらえる確率は、ほぼ1%といったところでしょう。

もし送っているのが広告メール(別名スパム)なら、0.1%の返信でも御の字です。

 

言葉を換えれば、メール・マーケティングのカギを理解していないなら、

メールを送り続けることは

1) 時間のムダ

2) 潜在顧客をスパムで悩ませる

でしかありません。

 

 効果のあるメール・マーケティング

 

メール・マーケティングはダイレクトメールではありません。

あなたがEメールで容量の大きなドキュメントを送っているのに対して、

ほとんどの電子メールのトラフィックは、

行ったり来たりする会話の流れの中でなされた短いメッセージです。

 

Eメールは会話であって、一方通行の配布物ではありません。

メール・マーケティングで考えられる最高の方法というのは、

会話(たとえばメールでの反応)が始まるきっかけとなるような、

何通かの簡潔なやりとりのプロセスのことです。

そうした会話のやりとりがあって初めて、面談を申し出るものなのです。

 

図 2: 効果的なメール・マーケティング

 

図を簡単に説明しましょう。

 

◆ 厳選されたリスト

メール活動に取りかかる前に、あなたの潜在顧客のプロフィールから、

あなたの提案に興味を持つかどうか検討し、リストを絞ります。

そうすれば、あなたの提案はスパムではなくなります。

 

◆ 最初のメール

これは、せいぜい3つか4つの文章で、しかも受取り相手が興味を持つだけの情報を

含んでいるものでなければなりません。

 

◆ フォローアップ・メール

最初のメールに何の反応もない場合、

あなたは2通のリマインダー・メールを送ります。

「ご検討のためのお時間をいただけましたでしょうか?」のような。

こうしたリマインダーは、最初のメール以上の内容を盛り込んではいけません。

 

◆ ヘイル・メアリー

(※アメフトで、逆転を狙った一か八かのロングパスのこと)

 

この3つ目のメールは、潜在顧客に返事をする最後のチャンスですよ、と

もちかけるものです。

これにも返事がなければ、あなたは将来性のない人を追いかけている、

と考えて良いかもしれません。

 

“ヘイル・メアリー”のメールは、少しちがう種類のものです。

これについては、近いうちにお話ししましょう。

 

◆ 追加調査

最初のメール、あるいはフォローアップや“ヘイル・メアリー”への返事が来たら、

その潜在顧客について、追加調査をおこなってください。

 

あなたの目標は、潜在顧客が具体的に必要としているものを、

あなたが提供しているものと結びつけることです。

 

◆ 限定メール

これのメールは、上記の調査に基づいて、

潜在顧客のニーズに応えるものをあなたが提供できる、と伝えるための、

カスタマイズされたメールです。

 

これは最初のメールより長いものになるでしょうが、

大量の情報を送りつけてはいけません。

量ではなく、関連性が大切です。

 

◆ 面談の申し入れ

確かな好感触が得られたなら、限定メールで、

電話、もしくは対面での話し合いを申し入れます。

けれども、しっかりした関係が築けたという100%の確証がないなら、

「それはいいですね」と潜在顧客から返事がもらえるのを目指してください。

 

◆ その他のコンタクト

ボイスメールや私信、ソーシャルメディアなどを利用しながら、

平行して接触する方法を増やすことで、レスポンスの可能性を高めることができます。

 

 最大の秘訣と、それがあなたに意味するもの

 

メール・マーケティングの最大の秘訣は、

最初のメールをできるだけ簡潔にすることにあります。

 

これはあなたと、あなたの企業の成功のために、重要なことです。

というのも、厳選されたリストを用い、簡潔に書かれた最初のメールが

何らかの反応を得られる割合は、悪くても20%、うまくいけば100%だからです。

これまでにメール・マーケティングをしたことのある人なら、

おそらくこう考えているでしょう。

「100%だって? こいつは何かヘンなものを吸ってるんじゃないか?」

 

私は先日、製薬業界のリクルーターであるピーター・トロンベッティのために、

彼の最初のメールを推敲する手伝いをしました。

 

先週、彼からこんなメールが来ました。

「月曜日から4通のメールと、1通のボイスメールを送り、5通の返信をもらいました。

100%の返信率ですよ。悪くないでしょう?」

 

というわけで、100%の返信率は可能なのです。

 

もちろん、ほとんどの最初のメールの返信率は、もっと低いものです。

けれども、効果的な最初のメールに、フォローアップメールを加えることで、

フォローアップ1通につき、5%から10%、反応率全体を引き上げることができるのです。

メールが簡潔になればなるほど、反応率は上がっていきます。

 

たとえば、先日、デジタル・マーケティング会社コンバージョン・ファナティックスで、

すでに簡潔に仕上がっているメッセージを、さらに絞りこむ手伝いをしました。

CEOマニッシュ・パンジャブは、このように言っています。

 

「私たちは、あなたに電話で推敲していただいたバージョンのメールを送りました。

変更前より、50%の上昇があるものと考えています」

 

“ヘイル・メアリー”メールについては、追って書くつもりでいますが、

今のところ、それはほかのセールス・メールとも、マーケティング・メールとも

大きく異なるものだとだけ、言っておきます。

 

そのメールは、長く、内容豊かなものです。

完璧な最初のメールであっても、

実際に面談にこぎつけるところまで行くためには、

それだけの量と質を備えた、

潜在顧客のニーズに特化するようにカスタマイズされた

限定メールを用意できるかにかかっています。

(ヒント:テンプレートが必要です)

 

私はきわめて多くの情報を、このコラムに詰め込みました。

けれども、それはあなたの企業の成否を握る情報であるはずです。

 

 

著者:Geoffrey James(スピーカー、セールス・ブロガー)


元記事:http://www.inc.com/geoffrey-james/the-1-secret-of-email-marketing.html

(翻訳:服部聡子)

感情的な人を落ち着かせる3つの魔法の言葉

by ジェシカ・スティルマン

 

怒っている顧客?

機嫌の悪い従業員?

やっかいな会話を正常に戻す魔法のフレーズを、臨床心理士が教えてくれます。


 

 

世の中が、まっとうで合理的な人ばかりなら、

ビジネス・オーナーなどの仕事も、ずいぶん楽なものになるでしょう。

 

ところが、ご存じの通り、中には毎日のように周囲を引っかき回したり、

ケンカがしたくてうずうずしているような人もいます。

 

日頃は穏健な人でさえ、時には感情に身を任せてしまうこともあります。

感情的な人の相手を、つねに避けて通ることはできません。

 

こうした厄介な相手との会話もまた、人生の一部であり、

相手をする苦痛を和らげ、話し合いを建設的なものにする方法もあります。

ここでは臨床心理医であるドクター・アルバート・J・バーンスタインの話を紹介します。

バーンスタイン医師は、こうもアドバイスしています。

 

もしあなたが幼稚園の先生になったような気がしたなら、

おそらくあなたはうまくやっています。

 

電話口で怒ってわめきたてる人を落ち着かせ、

また、あなた自身の感情的なダイヤルもターンダウンするような会話にチャレンジしてみましょう。

 

Photo:~stone scream~ By:Cheo70

 

1. 「もっとゆっくり話してください。お力になりたいんです」

 

何もほんとうに早口過ぎて、聞き取れないわけではありません。

問題は、わめいたり泣いたりしてコントロールを失っている相手にあります。

にもかかわらず、このフレーズは魔法のように効くとバーンスタインは言います。

 

この言葉がどうして効くのでしょうか?

それは、彼らの思考パターンを打ち破るからなのです。

彼らは、あなたに抵抗されると予期していますが、あなたはそうしない。

その代わりに、彼らに明瞭に話してくれるように頼むのです。

私は知りたいんです、と。

そうすることで

「恐竜並みの頭脳」が考えるようになります。これはいい状態です。

 

2. 「何か私にできることがありますか?」

 

この言葉は、1.と同じ効果を発揮します。

「恐竜脳」、つまり、 飛ぶことや戦うことしか知らない、

原始的で感情的な脳の一部しか使っていない感情的な人を、

その状態から連れ出して、

思考能力が使える状態に持っていく働きがあるのです。

Photo:Angry Seagull By:San Diego Shooter

3. どんな質問でも良いから、とにかく質問する

 

相手のいうことがどれほどおかしいかは、問題ではないのです。

会話を正常なものに戻したいからといって、

相手の頭がどれほどおかしいか、教えようとしたり、

自分の視点がどれほど正しいかを説明しようとしても、何の助けにもなりません。

 

どうしてか?

 

説明しようとする行為は、実は、ケンカに反撃していることにほかならないからです。

相手はそれを感じ、ますます感情的に、攻撃的になってくるでしょう。

聞くという行為は、感情的な相手に働きかけるのです。

内容は問題ではありません。

 

バーンスタイン医師のいうように、あなたが適切な質問を出していけば、

相手もだんだん落ち着いてきます。

そうすることで、どれほど分別のある良いことを言うよりも、

会話は安定したものになっていくでしょう。

 

 

 

著者:ジェシカ・スティルマン(Inc.com


元記事:http://bit.ly/1Ddwvga

(翻訳:服部聡子)

リチャード・ブランソンからのアドバイス

by リチャード・ブランソン

 

 

父の教え

 

子供の頃のわが家はいつも、あわただしさのまっただ中にありました。

母は、次から次へと新しい起業の計画を練っていたし、

私と妹は、大騒ぎしながら駆け回っていました。

当時の私は、母の新しいプロジェクトを手伝っているか、

外で木に登っているか、でした。

 

こんな楽しくも混乱した中で、いつも父は頼もしく、

私たちみんなの心を穏やかにするような影響を与えていました。

 

とりたてて無口というほどでもなかったのですが、

たいていのとき、私たちのようにおしゃべりではありませんでした。

 

おかげで、わが家はバランスが取れ、私たちはいつでも、

どんなことでも父に頼ればいいのだ、と感じていたのです。

 

それとなく私たちを見守りながら、

父は何よりも大切で、シンプルなアドバイスを、私に授けてくれました。

 

自分が話すより、もっと相手の言うことに耳を傾けるんだよ、と。

 

確かに、自分が話していることからは、新しいことは何も学べません。

以来、どこに行くにせよ、私はそこで会う人からの話を聞く時間を、

できるだけ取るようにしています。

richard_branson

 人は自分の知らないことを教えてくれる

 

幸いなことに、私は世界中を旅行して、

あらゆる社会に住む、大勢の魅力的な人と出会っています。

そんな人と、自分の個人的な経験をシェアできるのは、いつも楽しいものですが、

逆に、相手の話を聞かなかったとしたら、それはずいぶん愚かなことでしょう。

私はいつもペンとノート、もちろんのこと iPad を持ち歩いていますが、

その理由のひとつは、自分の考えを書き留めておくためです。

 

身の回りの人が語る言葉に、ただ耳を傾けるだけで、

多くのことが学べるのを、知らない人は多いでしょう。

 

電車の乗務員であろうと、宇宙船を整備しているエンジニアであろうと、

コンピュータのカスタマー・サービス担当者であろうと、

自分の耳を開いておくだけで、どれほど新しい、有益な情報が入ってくるか、

驚きはつきることがありません。

 

ビジネスで人に会うことも多いのですが、

運良く、ちょっとした成功をおさめたような人は、

とりわけ自分の声を聞かせるのが大好きです。

 

ところが、そんな人は、自分の話が終わり、ほかの人が話し始めると、

こちらから見てもはっきりわかるほど、スイッチをオフにしてしまい、

目を合わせて、真剣に話に参加することをやめ、

おざなりな相づちを打ったり、スマートフォンをいじったりし始めます。

 

それに対して、私の知っている、大きな成功をおさめた起業家は

いずれも共通して、聞き手として卓越したスキルを備えているのです。

 

おそらく、真剣に聞こうとしなかった人はみな、

そんなことは全部わかっている、と思っていたのでしょうが。

Ted Branson

 自分が知っているのはほんのわずかなことにすぎない

 

父のアドバイスを視覚化するために、私は大きな円をイメージするのが好きです。

その円は、私たちが学びうるすべてのことを表しています。

 

私自身が知っていることは、ほとんど見えないほどちっぽけな点です。

人類が今日までに知ったことを集めても、

この円の中の小さなシミにしかならないでしょう。

 

私たちがこれから学んでいかなくてはならないあらゆることが、

残ったスペースを埋めていくのです。

 

広大な宇宙のなかで、私たちは毎日、学んでいます。

耳を傾けない人は、そのチャンスを失ってしまうのです。

 

著者:リチャード・ブランソン


元記事:http://linkd.in/1CrFhdt

(翻訳:服部聡子)

 

本:『データクリズム (誰にも見られていないときの)我々は誰なのか?』

Dataclysm:Who We Are (When We Think No One’s Looking)

 『データクリズム:(誰にも見られていないときの)我々は誰なのか?』

   著者 クリスチャン・ラダー

 

私たちの個人的なデータは、私たちをスパイし、雇用したり解雇したりし、

必要もないものを売りつけたりもしています。

『データクリズム』のなかで、クリスチャン・ラダーはデータを使って

私たちのほんとうの姿を見せてくれます。

 

◆ データは何を教えてくれるのか

 

過去何世紀にもわたって、私たちは世論調査や、研究室での実験を通して、

人間の行動を研究してきました。

 

ところが今日では、まったく新しいアプローチの仕方が可能になってきたのです。

 

私たちの生活の多くが、インターネットを媒介したものになるにつれて、

直接、膨大な数のデータを、フィルターなしに、直接観察できるようになっています。

データ科学者は、新時代の人口統計学者になろうとしているのです。

 

この大胆で独創的な本の中で、ラダーは、フェイスブックの「いいね」が、驚くほど正確に、

人の性的傾向や、知性さえも予測できることを説明します。

魅力的な女性が、どれほど数多くのインタビューの依頼を受けるようになるか、

どうしてあなたはキライな人が、ますますキライにならずにはいられないのか、などということも。

 

ラダーはグーグル検索を通して、アメリカでもっとも酷評された言葉のグラフを作成し、

ツイッター上で、大勢の人が共同作業でかき立てていく、怒りの新しいダイナミクスに目を向けます。

そうして、人々が、個人的に、また公的に、どのように自分を表現するのかを明らかにしていくのです。

あなたがアジアに関することで、ほとんど知らないのは何ですか?

バーモント州とニュージャージー州、入浴をする回数が多いのはどちらですか?

黒人女性がサイモンとガーファンクルについて、何を考えていますか?

(ヒント:彼女たちはサイモンとガーファンクルについては考えない)

 

ラダーは、長期にわたって人類が移動してきた、その跡もたどっていきます。

そうして、人間の集団が、世界中の小さな町から同じ大都市に集まってくるかを

鮮やかに示すのです。

 

そうして、こうした探求を可能にしている、今日の世界のプライバシーを、

どうやって守っていけばよいのか、

ラダーはそんな挑戦にも取り組んでいきます。

印象的な図表や、機知と洞察にあふれた『データクリズム』は、

新しい見方で私たちの姿を明らかにしてくれます。

人間と数が現代の物語となる、数学の錬金術といえるでしょう。

 


元記事:http://amzn.to/1tP05bU

(翻訳:服部聡子)

 

心理学を利用してマーケティングを改善する5つの方法

by ジェレミー・エレンズ

 

 

心理学は、マーケティング戦略のあらゆる局面で活用することができますが、

かならずしも成功に結びつくわけではありません。

このコラムはコンバージョンの心理学を応用したものです。

ここでの内容をあなたのビジネスにも活用し、

ランディングページのコンバージョン率を最適化し、

幸せな顧客を創出していきましょう。

 

 1. 過去の経験の法則

 

あなたの製品やサービスに対して、潜在顧客がどのように反応するかは、

あなたのブランドが、顧客ひとりひとりの目線にかなうかどうかにかかっています。

 

あなたのブランドを訪れた潜在顧客が最初にすることは、

顧客自身の過去の経験とあなたの製品を比較することです。

 

過去の経験の法則が教えてくれるのは、

潜在顧客の過去の経験が(それがあなたのビジネスにどう関連していようと)

現在の経験を補強するということです。

 

マーケターの主流が、この法則を捨て去り、

潜在顧客がいま目にしているものをいっそう引き立たせようと、

自社製品やサービスを差別化しようとしていますが、

それはかならずしも正しいとは限りません。

 

Fab.com.でのケース・スタディを見てみましょう。

Fab.com は、インターネットによる通信販売をおこなっている小売業者ですが、

ウェブサイト上で、ユニークな「カートに入れる」ボタンの実験をおこないました。

 

conversion_psychology_1

 

上記の写真では、CTA(※行動を誘発するもの)ボタンの画像と、

そこに記された文字が異なっています。

左のカートが描かれたCTAボタンがオリジナルのものです。

 

右のバリエーション2は、オリジナルのものにくらべて

CTR(※広告クリック率)の上昇は、15%にとどまりましたが、

中央のバリエーション1はCTRが49%も上昇しました。

 

これらの結果は、オリジナルのCTAボタンが、洗練されたデザインにもかかわらず、

CTAとしては十分に役割を果たしていなかったことを物語っています。

 

つまり、消費者は精算するときのボタンに

「カートに入れる」と書いてあることに慣れているので、

そうではないものを見ると、とまどってしまうのです。

 

顧客の予想とかみ合っていないものは、

仮にあなたが従来のものよりもずっと優れていると考えたとしても、

CTRやコンバージョン率を下げるかもしれません。

これは、行動心理学とデザインが衝突した一例といえるでしょう。

 

マーケティング戦略を立てる上で、それぞれに異なった心理学的な傾向と、

それが演じる役割を理解するのは、簡単なことではありません。

消費者が異なれば、特徴も異なります。

 

けれども、上記のようなスプリットテストをおこなうことによって、

徐々にターゲットとするマーケットの特徴を、はっきりと理解できるようになり、

変化がどのようにパフォーマンスに影響を与えるか、

予測できるようになるでしょう。

 

 2. 幸福と痛みの心理学

 

今日、マーケターの間では、まず、なにを置いても顧客、ということが常識となっています。

顧客次第であることを示す、もっとも簡単な方法のひとつは、2人称視点で物語ることにあります。

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このランディングページは、すべて “you”、「あなた」を使っています。

文章はふたつとも、直接的な対象である「あなた」に呼びかけていて、

それによってオーディエンスは、

「このビジネスは、自分の幸福や、自分が下す選択、

自分がどのような気持になるかを気にかけてくれている」

という感覚が得られ、安心できるのです。

 

潜在顧客に幸せな気分になってもらう要素をリストにすれば、膨大なものになるでしょう。

たとえば、笑っている人々やかわいい動物の写真、明るい色や、顧客からの推薦文など。

 

けれどもなによりも効果的なのは、潜在顧客が求めているものを盛り込むより、

避けたがっていることを盛り込むことです。

 

この考え方は、痛みの心理学の

「喜びの量は、あらゆる痛みを取り除いたときに、極限に達する」

という考え方を援用しています。

 

これは何も、ランディングページで悲惨な画像を宣伝し、

潜在顧客を怖がらせようという意味ではありません。

以下の例を見てください。

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▲ 最初に目に飛び込むところに「あご」と大きく書かれ、
それが二重あごのことであり、「二重あごを隠したいですか?」と書いてあることがわかるようになっている

 

このランディングページは、多くの人が直面している、コンプレックスの元凶に直接訴えかけるものですが、

同時に、それを取り除くという解決方法をも提示しています。

そうすることによって、潜在顧客の置かれている状況に共感していることを示し、

助けの手をさしのべ、関係を築いていくのです。

 

「痛むところを叩け!」

というのは、このアプローチを説明するのに最適の用語ではないかもしれませんが、

ふり返ってみて、あなたのビジネスがほんもので、

人生を変えたがっている人に、真に効果的な解決を提供できるものであるなら、

あなたのオーディエンスの自意識に訴えかけることは、

少しも不道徳なことではありません。

 

 3. 費用対効果分析の心理学

 

そのキツネは狩るだけの価値があるだろうか?

こう考えている人の内部に起こるプロセスを明らかにするのが、費用対効果分析です。

 

言葉を換えれば、あなたが提供しているもの、

たとえば電子書籍やオンラインセミナー、

その他のリード・マグネット(※マーケターが潜在顧客のメールアドレスと引き替えに提供するものの総称)

を手に入れることは、

潜在顧客がやらなければならないこと、

たとえばメールアドレスを提供したり、アンケートに答えたりすることに引き合うかどうか、

ということです。

 

ウェルスフロント社プロダクト・デパートメントの副部長エリオット・シュムクラーは、

顧客の葛藤をなくしてあげることの重要性を訴えます。

 

ひとたび訪問者をあなたのサイトに呼び寄せることができれば、

あとはあなたの意図したアクションを訪問者に取ってもらえるように、

できるだけシンプルにした方がいい、と説明しています。

 

すなわち、CTAボタンは大きくし、

メール受け取り承諾フォームは小さく、

精算プロセスのページや、記入フォームのページは少なく等々

ということです。

 

そうすることで、あなたの顧客は、購入までの精神的な負担を減らすことができます。

 

たとえば、メール受け取り承諾フォームのオプションの欄さえ、

どれほどの負担を強いているか、以下の例が示しています。

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左のオリジナルのフォームにあるオプションの「会社名」の欄を

右は削除しただけで、その結果、1200万ドルの増収をもたらしました。

たったひとつの欄を削除したことが、8桁の収益をもたらした…

これは事実なのです。

 

 4. 同盟者を集める

 

成功した企業の中には、共通の「敵」を作ることで、

顧客との連帯感を植えつけているところがあります。

非営利団体や人権キャンペーンが発する熱情を考えてみてください。

そんなふうに感じるのも、彼らが一緒に闘おうと呼びかけているからなのです。

 

個人向けや企業間のビジネスは、友情の感覚をはぐくむものです。

アップルとマイクロソフトのケースは、その好例でしょう。

 

アップルとマイクロソフトの今なお続くライバル関係は、

あまりに長きにわたっているので、

履歴書にどちらのチームに属しているか、記入する欄を設けてくれと、

どうして二社が頼まないのか、不思議なほどです。

 

同じことを、このコラムの冒頭でふれたミュージシャンたちもやっています。

アップルとPCは、友好的な競争心を、それぞれのフォロワーの間に醸し出してきたのです。

 

「チームを選ぶ」というアイデアは、愛着心をはぐくみます。

長い間、顧客を続けてくれている人は、将来的に、

勧めればワンランク上の商品でも購入してくれる

アップセリングがやりやすくなる顧客でもあるのです。

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 5. 明るい希望を

 

このコラムの最後のポイントは、

聞くだけなら簡単そうでも、実際にやってみるとそうでもないことかもしれません。

 

それは、オーディエンスが確かにそのとおりだ、とうなずいてくれるような

コンテンツを書く、ということです。

 

明るい希望を持つ、というポリシーは、

共感と楽観主義が感じ取れるコンテンツを書くことによって、具体化されます。

 

たとえば、どこかよその宇宙では、陸運局がコマーシャルをしているかもしれません。

 

「列に並んで長く待つのは、つらい経験です。

でも、私たちがお手伝いします」

 

ポイントは、共感し、それからあなたには解決方法がある、と安心させることです。

そうすれば、顧客の予感も、確証が与えられるのです。

もうひとつの例を以下に挙げます。

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▲CEOの78%は、マーケターはROIに焦点をあてていないと考えています。
私たちはそうしています!

 

明るい希望を徐々に作り上げていくことの究極の目標は、

AからZまで、あなたが予測することです。

 

もしあなたが潜在顧客の注意を引くことができたら、

相手に感情移入し、あなたにはその解決策があることを証明するのです。

そうすれば、あなたはセールスファネルによって潜在顧客はしぼりこまれ、

買う準備ができるまでになっていきます。

売り文句など口にしなくても。

 

あなたの戦略のさまざまな局面で、心理学的なトリガーを実行することは、

あなたのオーディエンスが、ランディングページとやりとりする方法を

最適化してくれるでしょう。

 

ランディングページのコンテンツを見た顧客が、

どのように、また、どうして、あなたの予測どおりに彼らが行動するのかを理解しておくことは、

コンバージョン率をあげ、将来にわたって、顧客に持続可能な解決策を作りだす上で、

きわめて重要なことです。

 

著者:Jeremy Ellens(起業家・マーケター)


元記事:http://blog.hubspot.com/marketing/conversion-psychology

(翻訳:服部聡子)

ビジネススクールで学ぶとは

ウォートン・スクール・レポート

 

 

現在、EMBAプログラム(※社会人向けMBA) に籍を置くモニク・ローリンズさんは、

大学卒業後の10年間は、投資銀行で資本構成と資本調達戦略に携わってきました。

 

金融危機が起こったとき、彼女は自分のキャリアに決定的な瞬間が訪れたと感じた、といいます。

その後、政策決定の領域で、自分のスキルをもっと広範に活かせないものか、と考えるようになりました。

2011年にはアメリカ財務省に入局し、現在では金融市場政策のチームを運営しています。

そんな彼女に、ウォートン校での経験を尋ねました。

 

 

タイミングについて…

 

キャリアを中断させていい時期などというものは、ありません。

でも、ウォートン校のEMBA 課程では、キャリアを中断させる必要がないのです。

私は教室に戻って、教授や学友との多様なネットワークの中に、身を置きたいと願っていました。

EMBAプログラムのすばらしい点は、仕事を続けながら受講できる点にあります。

 

志望動機について…

 

私は金融市場と企業財務の分野で、専門知識を積んできました。

けれども、ビジネス面での知識を、さらに豊かにするために、MBAを選んだのです。

 

とりわけ興味があったのは、これまで知らなかったマーケティングや業務管理、経営戦略の分野でした。

いつかもっと大きな組織を動かしてみたいと考えていましたので、

チームの調和させるにはどうしたらいいか、

個人のモチベーションを高めるにはどうしたらいいか、

といったことを理解することが重要だと思ったのです。

 

それが現在の私の政府内の仕事にも、生かすことができています。

おそらく将来にわたってもそうでしょうね。

 

Photo:Wharton School of Business By:Nishant Khurana

キャリアへの影響について…

 

ウォートンで学ぶことで、私はさまざまな面で、非常に大きな影響を受けています。

 

フルタイムで働きながら、プログラムに参加することで、

計画的になったし、能率的になりました。

また、ズバリとものを言うようにもなりました。

 

チームリーダーとしても成長できていると思います。

教室で教授の話を聞くだけでなく、クラスメイトの話を聞くことで、

主体的に話を聞く能力が身につきました。

 

とりわけ、私の問題解決に向けたアプローチのやり方が変わったように思います。

教室から職場に戻り、また教室に向かうことによって、

私はだんだんクリエイティブになってきているように感じています。

というのも、ウォートンは、幅広いものの考え方、革新的な考え方ができるように、

学生を助けてくれるからです。

 

仲間意識について…

 

友情の厚さと、クラスの絆の強さには、私も驚きました。

私たちは、全員、週末にウォートンに来るだけで、みんな仕事に追われています。

ですから、深い関係が築けるとは思っていませんでした。

 

けれども、金曜日と土曜日、ここで濃密な時間を過ごしています。

学校側は、入念に組んだプログラムを用意してくれていて、

集まった私たちは、クラスの一員として、深い関係を築いています。

 

リーダーシップについて

 

「トータル・リーダーシップ」の授業を受けて、私はリーダーシップについて、

きわめてユニークな見方ができるようになりました。

 

フリードマン教授は私たちに、自分の人生を、いくつかの異なった領域において考え、

それがどのように重なり合っているかを考察するようにうながします。

仕事、家庭、コミュニティ、そうして自分自身。

 

この思考の枠組みは興味深いものです。

というのも、ふつう「ワークライフバランス」というと、交換条件のように考えがちだからです。

働く時間を増やせば、家族と過ごす時間は減る、というふうに。

 

けれども教授は、ある領域から他の領域に、どのようにしたら

プラスの波及効果を及ぼすことができるのか、私たちに考えさせるのです。

そうやって私たち自身の人生においても、良い変化が起こせるよう

私たちは試行を重ねていきました。

 

サポートシステムについて…

 

私もちょうど先ごろ、息子を授かりました。

子供を持つことは、実際すばらしい経験なのですが、同時に、新米ママとして

仕事と学校を両立させることは、簡単なことではありません。

 

けれども、強力なサポート体制のおかげで、なんとかこなすことができています。

というのも、プログラムには大勢のママやパパが参加しているからです。

 

私の場合、夫はすばらしく協力的だし、私の母もほんとうによく助けてくれています。

それに、設備面で学生に負担をかけないよう、学校側が格別の配慮をしてくれていることは、

強調しておかなければなりません。

 

勉強について…

 

私はここでの経験について、口当たりの良いことを言うつもりはありません。

このプログラムは、猛勉強が必要です。

ウォートンのEMBAの入学許可は、すばらしい可能性を開いてくれるものです。

けれども同時に、即座にこのプログラムに全力投球していかなければならないのです。

ウォートンのフルタイムMBAプログラムと同じ履修単位を取らなければなりませんから。

 

入学許可が下りたということは、2年間、人生のすばらしい時を過ごせる、という期待だけでなく、

自分を鼓舞し、情熱を持ち続けていく覚悟が必要であることも、忘れないでほしいと思います。

 

 


元記事:http://whr.tn/1D5mGkd

(翻訳: 服部聡子)

 

本:『自分にイエスと言わせる』

“Getting to Yes with Yourself:(and Other Worthy Opponents) “

by William Ury

『自分にイエスと言わせる:(そして価値ある敵にも)』

 著者: ウィリアム・ユーリー

 

『ハーバード流交渉術―イエスを言わせる方法』で日本でもベストセラーとなった、

ウィリアム・ユーリーの本の新作です。

 

これまで「イエスを言わせる」「ノーと言わせない」と続いてきたこのシリーズ、

今回のテーマは「自分自身にイエスを言う」というもの。

 

  合意の障害になるものとは

 

高名なネゴシエーターであるウィリアム・ユーリーは、

これまでに経営者や弁護士、工場労働者、炭鉱夫、学校教師、外交官、官僚など、

あらゆる分野にわたって、数多くの人々を指導してきました。

 

その過程でユーリーは、お互いが合意し、新たな関係を築くうえで、

最大の障害となるのは、

相手側ではなく、〈自分自身〉であることを発見したのです。

 

私たちは生まれつきの傾向として、

「すぐに反撃してしまう」という性質を持っています。

この反撃してしまう性質のせいで、

私たちの真の利益になるような道を閉ざしてしまうのです。

 

 自分に対してイエスと言おう

 

けれども、ユーリーによれば、この障害は、

同時に、きわめて大きなチャンスともなる、といいます。

 

私たちがあらかじめ自分の傾向を知り、自分を変えていれば、

相手もそれに反応していきます。

自分の変化が、相手を理解し、変えていく土台となっていくのです。

 

本書では、相手からの「イエス」を引き出す前提として、

まず自分自身と合意するために、ユーリーは7つのステップを示します。

 

それによって、他者と交渉していくための能力が、劇的に向上する、と。

他者と健全な関係を築くために、またビジネスの生産性をあげていくために、

満足できる人生を歩んでいくために、

本書は実践的で効果的な方法を伝授してくれます。

 

 


元記事:http://amzn.to/15r843d

(翻訳:服部聡子)

 

本:『イノベーターズ』

The Innovators:How a Group of Hackers, Geniuses, and Geeks Created the Digital Revolution

『イノベーターズ:ハッカーや天才、オタクたちの集団はどうやってデジタル革命を起こしたか』

著者: ウォルター・アイザックソン

 

著者のアイザックソンは世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』のほか、

数々の 偉人の伝記を発表してきました。

 

今回アイザックソンが取り上げたのは、19世紀、蒸気機関で計算機を動かそうとした時代から、

現在にいたるまで、コンピューターとインターネットを創造した、多くのイノベーターたちです。

 

 

  電気のない時代から…

 

最初に登場するのは、なんと19世紀の詩人バイロンの娘のエイダ・ラブレスです。

家庭教師から数学の手ほどきを受けたこの女性は、1840年代に世界初のプログラム用コードを書きました。

 

電気回路さえ、いまだ構想の段階、という時代。

 

そのコードが動かそうとするのは、チャールズ・バベッジが構想した、

蒸気機関を動力とする「解析機関」と呼ばれるものでした。

残念ながら、この解析機関が実際に製作されることはありませんでしたが、

アイデア自体は今日の汎用コンピューターの元型となるものでした。

 

やがて20世紀に入ると、科学技術のめざましい発展を追い風に、

情報検索システムを構想したヴァネヴァー・ブッシュ、 人工知能の父アラン・チューリングなど、

今日のコンピューターの基礎を築いた人が登場します。

 

さらに、インターネットを構想した J・C・R・リックライダー

コンピューターを単なる電算処理機械から、

集団的知性を利用するためのツールと転換させたダグラス・エンゲルバート

集積回路を発明したロバート・ノイス

そうして私たちにもおなじみのビル・ゲイツスティーブ・ウォズニアック

スティーブ・ジョブズ、 ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を考案したティム・バーナーズ=リー

グーグル社を設立したラリー・ペイジ…。

 

わたしたちにとってはもはや「日用品」の、パーソナルコンピューターやインターネットが、

どのような失敗と苦闘の積み重ねの末にたどりついたものなのか、

読み物としても、非常に興味深いものです。

 

とはいえ、この本は単なるコンピューターの開発史ではありません。

著者は歴史をたどりながら、イノベーションがいかにして起こったかを探ります。

 

発明家や起業家が、ビジョンを現実へと実現させていったものは何だったのか?

 

成功した人と、失敗した人の間には、どのようなちがいがあったのか?

 

彼らはどのように知能を働かせていったのか?

 

彼らの発明の才は、いったいどこから生まれてきたのか?

 

聡明な個人が、チームワークを学ぶことで、どのように能力を開花させていったのか?

 

イノベーションをあらためて自分の問題に引き寄せて考えるとき、

 

この本は大きな示唆を与えてくれるでしょう。

 

さらに、組織と個人の資質はどのように連関させていくべきなのかを考える上でのヒントにもなっていく一冊です。

 

 


元記事:? http://amzn.to/1yks2do

(翻訳:服部聡子)