本:『幸せへの道』

The Happiness Track: How to Apply the Science of Happiness to Accelerate Your Success

『幸せへの道 成功を加速させるために幸福学を応用する方法』

著者 エマ・セパラ

 

健康心理学および福祉、レジリエンス(折れない心)の第一人者であるセパラは、

幸せは、私たちの仕事や私生活を速やかに成功に導くカギである、と主張します。

 

誰もが幸せと成功を望んでいることでしょう。

にもかかわらず、どちらも追求しようとするには、とらえどころのないものです。

仕事でも私生活でも求められる度合いが高まるにつれ、

私たちは何もかもをよりうまく、よりすばやく、よりたくさん成し遂げようと、

必死でやりくりしようとします。

私たちが短い間に成功を収めた場合、

私たちの健康や、人間関係や、逆説的なことに生産性までもが犠牲になるのです。

 

スタンフォード大学共感と利他主義研究室長であり教育学教授であるエマ・セパラは、

『幸せへの道』の中で、私たちが長続きする充足感を持ちえないのは、

私たちが、時代遅れの幸せの概念につなぎ留められているからである、

と説明しています。

私たちは、前進するとは、私たちに投げかけられるあらゆることに対して

鋭い集中力と鋼の規律をもって当たることだと教えられてきました。

というのも成功とは、自分をどこまで追い込むか、どれほど才能があるかによる、

そのため何かを達成しようと思ったら、ストレスなしには不可能だからだ、と。

 

『幸せへの道』は、こうした生産性に反する理論を覆します。

認知心理学と脳神経学から、幸せやレジリエンス、意志の力、共感、

肯定的なストレス、創造性、注意深さなどに関する最新の知見を引用しながらセパラは

幸せや充足感こそが、私たちに仕事をうまくやりとげさせる生産性の元である、

と明らかにしていきます。

 

これらの科学的な知見を、いかに日常生活に応用するかという

実践的なアドバイスが豊富に盛り込まれた『幸せへの道』は、

私たちが求める成功と不安のない生活を築くための

人生を変えるガイドブックです。

 

 


元記事:http://amzn.to/1PNxGMa

(翻訳:服部聡子)