学生が今すぐ起業できる10のビジネス

by ハンター・ホフマン

 

マイクロソフト、デル、ナップスター、フェイスブック

これらの企業の共通点はなんでしょうか?

20世紀末、市場に激震を起こした企業であるだけでなく、

いずれも学生によって設立されたことです。
もちろん誰でも次のマーク・ザッカーバーグになれるわけではありません。

けれども学生である間に起業することは、誰でもできることなのです。

資金もオフィスもなくても、起業する選択肢がいくつかあります。

大学在学中に起業することによって、

授業料や食費、高額の教科書にかかる費用をまかなうことができるだけでなく、

有益なコネクションを形成することもできるのです。

あなたの大学の寮の一室で起業する10のアイデアを、以下にあげてみました。

1. ITコンサルティング

IT業界というのは、実際のところ、長年の経験を積んだことが、

決して有利には働かない分野です。

総じて学生は、この領域では業界の古参よりも、高いスキルを持っており、

最新テクノロジーの知識も豊富です。

あなたが自分をITコンサルタントとして売り込む自信がないのであれば、

キャンパス内で「コンピューター関連の問題があれば、いつでもお手伝いします」と

告知し、そこから始めていきましょう。

 

2. ソーシャルメディアコンサルティング

ソーシャルメディアのトレンドの最先端を行くのが学生であるのも、

めずらしいことではありません。

その知識と経験を活かして、企業のソーシャルメディア戦略を補佐してください。

企業をフェイスブックやリンクトインの先へ導き、

新しいチャネルを教えて、メッセージを広く届けてください。

 

3. グラフィックデザイン

グラフィックデザインのコンサルティングは、経験年数よりも

創造性や才能がものをいう世界です。

デザインを専攻する学生は、授業で学んだことの中から

自分のプロジェクトのポートフォリオを作成しなければなりません。

その他にも印象的な名刺を印刷したり、

自分のウェブサイトを立ち上げたりすることから

始めていきましょう。

 

4. ウェブデザイン

昨今の学生は、以前にも増して、ウェブサイトの作成に携わる機会が増えています。

ほとんどの人がやってきたのは、学内グループやクラブのサイトだったり、

仲間内や個人的なブログだったでしょうが。

とはいえ、そうしたサイトもサンプルとして利用できるし、

営利目的のウェブデザインに手を広げるために、活用することができます。

 

5. カメラマン

ピンタレストやインスタグラム、スナップチャット、フェイスブック

などのようなプラットフォームのおかげで、

人々はコミュニケーションに画像を利用することになじんできました。

ビジュアルコンテンツの需要の増大に対応するために、

アマチュア・カメラマンに依頼することにも不安はなくなっています。

テクノロジーの向上によって、アマチュアであっても、品質の高い仕事を

大量にこなすことができるようになったからです。

 

6. イベント企画

大学生ならパーティに参加する機会も多いでしょうが、

そうした経験をうまく活用することは、また別の話です。

イベント企画に要求されるのは、細部にいたるまでの注意力と組織力、

マルチタスクの能力と創造力です。

もしこの仕事をこなす能力が備わっていると思うなら、

まずはキャンパスの周辺でビジネスを始めて、

学内のサークルやグループ活動の企画を行い、人気を集めましょう。

 

7. パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは、時間に融通が利いて、

どこでもトレーニングを行うことができます。

パーソナルトレーナーになるためには、所定の組織を通して

資格を取る必要がありますが、求められる条件は、

CPR(心肺停止時の蘇生救急法)やAEDの試験にパスすることなど

それほど厳しいものではありません。

 

8. クリーニングサービス

クリーニングサービスは、自由な時間を使って働ける仕事だし、

オフィスも必要ありません。

言うまでもないことですが、ビジネスに必要な用具は、

地元のスーパーで購入することができます。

汚れ仕事をしてくれる人に、喜んでお金を払う人は大勢います。

大きな試合があった翌日の大学の寮は、まさに金鉱といえるでしょう。

 

9. フリーランス・メイクアップアーティスト

政府の資料によると、アメリカでは女子学生の数は、

35年間にわたって、男子学生を上回っています。

このことは、彼女たちを対象とした小規模ビジネスを立ち上げるのに

大きなチャンスとなっています。

フリーランス・メイクアップアーティストは、特別なイベントで

顧客のメイクアップを行って収益を上げるビジネスですが、

最近ではソーシャルメディアを通じて

チュートリアルビデオを提供することもできます。

大勢の視聴者を引きつける魅力的なコンテンツを作成すれば、

YouTubeを通じて収益化することができます。

10. 造園業/除雪

造園業と除雪サービスは、長期休暇や学期中に従事できる

季節限定の仕事です。

シャベルや丈夫な長靴、園芸店で買える備品を用意して、

大学に通う自宅生や、大学周辺の居住者からの依頼を募ります。

 

たとえ大学に籍を置いたまま、学生としてビジネスを始めるとしても、

相応の報酬を受け取り、リスクもあるという意味で、

本物のビジネスに変わりありません。

ビジネスの種類や会社の規模によらず、学生時代に起業する人は、

保険に加入しておくことが重要です。

ITコンサルタント保険のように特化したものや、

もっと一般的な専門職賠償責任保険などは、

万が一の場合にも、会社がトラブルに巻き込まれないように

保護してくれるものです。

 

大切なことは、学生時代の起業は、いくばくかのお金を稼ぐ手段であるだけでなく、

卒業後に続く、成功への道を切り開くことにあります。

 

 

 

―Hunter Hoffmann(Head of US Communications at Hiscox)


元記事:http://www.entrepreneur.com/article/254664

(翻訳:服部聡子)