本:『戦略の戦略』
Your Strategy Needs a Strategy: How to Choose and Execute the Right Approach?
『戦略の戦略:正しいアプローチの選択と実行』
マーティン・リーブス、 クヌート・ハーネス、 ジャンメジャヤ・シンハ 共著
我が社は必勝の戦略があると思っているでしょう。
本当にそうですか?
ベストセラーになっている経営のアイディアや、
競合を出し抜くための奨励すべき習慣などなど、
エグゼクティブの元には膨大な量の戦略・戦術の類が送りつけられてきます。
しかし、それぞれを見ると矛盾しているように見えることもあるものです。
会社は大規模化するべきか、それとも素早いフットワークを重視するべきか?
ブルー・オーシャン戦略をとり新しいマーケットを開拓し、柔軟性を持って、
常に勝てる戦いのみに注力するべきか?
あるいは、競争優位を維持することは考えずに戦うのか?
日一日と、ビジネス環境の変化は加速し、不確かさと複雑さを増していきます。
その中で、戦略というものに対するアプローチの取り方がこれまで以上に重要で、
そして困難だったことはありません。
本書では、ボストン・コンサルティング・グループのマーティン・リーブス、
クヌート・ハーネス、そしてジャンメジャヤ・シンハが、
会社にとってベストな戦略的アプローチを選ぶために必要な、
実証された方法論を紹介します。
まずはビジネス環境の査定方法の紹介から始まります。
環境の中で予測不可能なものは何か、
環境を変えるのに必要な力を持っているか、
そして環境がどれほど過酷なものなのか
―?これらは、戦略を正しく選ぶために知らなければならない必須項目です。
そして、すでに世に出ている多くの戦略アプローチが、
ビジネス環境の予測可能性、柔軟性、過酷さに合わせて
「大規模であれ」、「素早くあれ」、
「先駆者であれ」、「策士であれ」、
あるいは単純に「元気であれ」という、
大きく五つのカテゴリーに分類されることを説明します。
これらのアプローチの詳細な説明を読めば、
環境に合わせた戦略へのアプローチを選ぶための決定的な判断力が得られるでしょう。
そして、それぞれのアプローチをいつどのようにして実行し、
また致命傷にもなりうる組み合わせのミスを避けるための知恵を与えてくれるでしょう。
圧倒されるような戦略的課題のポイントを明確にしながら、下記のような質問への答えが導き出せるようになるでしょう。
- 年間のサイクルが時代遅れになってしまったら、どうやって計画を見直せばいいか?
- どのようなタイミングで、自分に有利なゲームを形作れるのか、あるいは形作るべきか?
- 複数のビジネス部課で、同時に戦略的アプローチを遂行するにはどうすればいいか?
- 複数の地域、複数のビジネスに適用できる戦略を作成し実行するためには、つきまとう問題点をどのようにマネージすればよいか?
これらの問題をまとめあげ、採用すべき戦略的アプローチを理解するための
実際的なツールとなる書籍は、今までにはありませんでした。
あなたの会社でも、今日すぐにでも始めましょう。
(翻訳:角田健)