本:『産業界の未来』

The Industries of the Future

著者 アレック・ロス

 

イノベーションの先導者であるアレック・ロスは、この世界で次に起こること、

次の10年で私たちがどこまで前進するか、どのような障害にぶつかるか、

そうして私たちがどのように進んでいけば良いかを明らかにします。

 

著者であるアレック・ロスは、国務長官の下で、イノベーションに関する上級顧問を務める一方で、

世界中40か国を訪ねて、あらゆる大陸で出現した最新の発明を探求しました。

ケニアのスタートアップが集中する場所から、韓国の研究開発所まで、

ロスは、将来、起こりうるものに目をこらして来たのです。

 

『産業界の未来』の中で、ロスは、来たる10年間に変わるものを私たちに見せてくれます。

前進するためのチャンスに光を当て、繁栄を遂げる国、衰退する国を示します。

また、ロボティックス、サイバー・セキュリティー、ゲノミクスの商業化、

ビッグ・データの次の1歩、デジタル技術がお金や市場に与える影響といった

私たちの未来の経済をなによりも形づくる特別な分野を、分析していきます。

 

これらのそれぞれの領域において、ロスは、きわめて厳しい問題を指摘します。

仕事の質の変化に、私たちがどのように適応していけば良いのか。

サイバー戦争の可能性は、次の軍拡の引き金になっていくのか。

世界の新興国のイノベーション中心地は、シリコン・バレーに匹敵するのか。

今日の親世代は、子供たちにどのような未来の準備をさせればよいのか。

 

ロスは、たくみなストーリーテリングと経済分析をブレンドしながら、

広汎な世界的趨勢が、私たちの生き方にどのような影響を与えていくか

鮮明で、情報に裏打ちされた見解を、明らかにしてくれます。

テクノロジー産業の大御所から防衛専門家にいたるまで、

幅広い分野の指導者の知見が集まった『産業界の未来』は、

私たちの多くが重要だと感じながらも、その複雑さに尻込みている話題を、

要約し、明確に、解き明かしてくれるのです。

 

本書は、今日と明日、世界がどう動いていくのかを理解するために、

あらゆる国の、あらゆる分野のビジネスに携わる人々が読まなければならない、

必須の一冊と言えるでしょう。

 

 


元記事:http://amzn.to/1na9FV3

(翻訳:服部聡子)