本:『誰が何を、そしてどのようにして手にいれるのか?』
Who Gets What and Why: The New Economics of Matchmaking and Market Design
by Alvin E. Roth
原題:誰が何を、そしてどのようにして手にいれるのか?:マッチング市場の新・経済学
アルビン・E・ロス著
取るに足らない日常的なことも、人生を変える判断も、
私たちの行動を左右しているのはどのようなルールなのでしょうか。
また、そのルールではお金の役割はとても小さなもの、あるいはゼロだと言います。
ノーベル賞を受賞した著者が明らかにしていきます。
求人に応募するかまたは人を雇う場合でも、
自分で大学入試を受けるかまたは子供を幼稚園に入れる場合でも、
誰かをデートに誘うかまたは誘われる場合でも、
これら全てはある種の市場への参加と捉えることができます。
一般的な経済学の研究は、
売り手と買い手が商品の価格によって繋がれるコモディティー市場を扱っています。
ですが、例えば、名門イェール大学に入学できることや、
検索最大手グーグルでの仕事を得ることなど、
他の種類の「商品」ではどうでしょうか?
これらは、マッチング市場と言われるものに含まれるのであり、
「売り手」と「買い手」はお互いを選定しなければなりません。
また誰が何を手にするかを決めるのは、価格だけではないのです。
アルビン・E・ロスは、マッチング市場の研究で世界をリードする専門家の一人です。
また、医学生を実習受け入れ先に割り振る斡旋機関を企画したり、
腎臓移植のドナーと患者のマッチングを効率化するシステムを構築し
移植件数を増やした実績もあるなど、実際のマッチング市場を作り上げることにも携わっています。
「誰が何を、どうして手にいれる?」では
ロスが、私たちのまわりにあるマッチング市場を暴き出し、
良いマッチングを見極めて、自信を持って賢い選択をする方法を明らかにします。
元記事:http://amzn.to/1HtgGSH
(翻訳:角田 健)