本:『リーダーは最後に食べる 』
Leaders Eat Last: Why Some Teams Pull Together and Others Don’t
『リーダーは最後に食べる ―どうして協力するチームとしないチームができるのか』
著者 サイモン・シネック
「仕事が好き」… 心からそう言える人には共通点があります。
組織から評価され、帰属意識を持っている、ということです。
著者のサイモン・シネックは、 世界中を旅行しているときに
文字通り、命を預けられるほど、 お互いが信頼しあっているチームに出会いました。
それは、海兵隊です。
シネックは海兵隊将軍の言葉
「士官は最後に食べます」
を聞いたと き、これは管理論ではなく、生物学だと気づいたのです。
大昔、世界がもっと危険に満ちていた頃、
もっとも危険にさらされる狩人が最初に食事を済ませ、
彼らの世話をする者は、自分はがまんしても、
グループ内の安寧を図ってきました。
生物としての私たちに大きな変化はありませんが、
私たちを取り巻く環境は、戦場などの一部を除けば、大きく変わってきました。
その結果、私たちの組織の多くが、利己心や懐疑心、シニシズムのせいで、
脆弱なものになりつつあります。
組織を強固なものにするためには、信頼と協力が何よりも必要。
生物学は教えてくれます。
重要な局面で「最後に食べるリーダー」は、
リーダーのビジョンと 組織に忠実な部下によって報いられる、と。
(翻訳:服部聡子)