昼寝は脳を活性化させる
MIT スローン・スクール・オブ・マネジメント レポート
インバウンドマーケティングの第一人者、ハブスポットのCEOブライアン・ハリガンは、
スローン校の上級講師でもあります。
そんなハリガンのパワフルな活動の秘訣は?
答えは、昼寝。
短時間の睡眠が脳を活性化させることは、よく知られていますが、
ハリガンはその理論を職場にも応用しているというのです。
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睡眠と覚醒の中間にある状態は、このうえなく過小評価されています。
そのときの脳は、与えられた問題について考えてはいないのですが、
その解決策は脳内に浮かんでいるのです。
昼寝をしているあいだ、脳はすべての情報を整理しています。
あたかもプロジェクトの企画者のように、脳はメール、記事、電話の内容など、
私たちの頭の中の情報を集め、分類し、付箋を貼っていくのです。
目覚めたときには、種々雑多な情報が、スッキリとカテゴライズされ、
脳はリフレッシュしている、という仕組みです。
昼寝が思考プロセスに有益であることがわかると、
ハリガンは自分がCEOを務める企業にも、それを適用することにしました。
ハブスポットに仮眠室を設置したのです。
熱帯をテーマにしたこの仮眠室は、常時、約50%の予約で埋まっているといいます。
さらにハリガンは、赤ちゃんが生まれたばかりの従業員や、
夜行便を使って戻ったばかりの重役、行き詰まっている開発者など、
部屋のほかの人よりも、まばたきの多い人は、 優先的に仮眠室が使用できるようにしています。
伝統的な会社文化を考え直そう
私たちの生活は、10-15年ほど前とは、ずいぶん変わってきています。
企業の側も、それまでの会社文化を再考し、 リーダーシップ・モデルも、
現代にふさわしいものに変えていかなければなりません。
そのための具体策として、ハブスポットでは従業員はいつでも誰でも、
無制限の休暇を取って良いことを決めました。
どうやらハブスポットは、すばらしいアイデアを生み出すだけの場所ではないようです。
働くのに―場合によっては、眠るのにも―すばらしい場所ともいえそうです。
MIT スローン・スクール・オブ・マネジメント レポート
元記事:http://bit.ly/1IVjVnk (抄訳)
(翻訳: 服部聡子)