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働き方のアドバイス:人間らしくあれ

(※この記事はhttps://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_threadを翻訳したものです)
by ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)
 

社会的スキルが職場での成功につながる

今日の就職市場で一歩抜きん出るためには何が必要なのでしょうか?
厳しさを増す経済状況の中で戦うためには、専門的で技術的なスキルを身につけるしかないと思われがちですが、そうではないのです。
一歩先を行くために本当に必要なのは、社会的なスキルなのです。

どうしてでしょうか?
最近の研究によると、アメリカでは今後20年の間に、およそ半分近い数の仕事が、オートメーション化のせいで必要なくなってしまうと言います。では、働く者たちは何をなすべきなのでしょうか?

より人間らしくあることだと、ハーバード大学のデビッド・J・デミングは言います。
社会的スキルの重要性はここ数十年でもすでに高まってきており、特に給与が高く競争が激しい仕事に就きたければ、その傾向はさらに強まるとデミングは言います。

デミングによると、認知能力と社会的なスキルの両方が求められる仕事と、高水準の数学的あるいは分析的な訓練は必要なものの社会的な胆力を要しない仕事とを比べると、前者の方が過去数十年の間で給与の伸びは大きいというのです。そして、その給与の差は、職位の高低に関わらず存在すると言います。

将来、オートメーション化されにくい仕事というのは、単調な分析仕事をこなすだけでなく、同僚や顧客とのやりとりが頻繁に必要となる仕事です。また、これらの仕事は人間の本質的な活動、つまり他者の視点でものを考えることなどを要します。こういった人間的なやりとりのニュアンスというのは、コンピューターはまだマスターできていないものなのです。

社会的なスキルが真価を発揮するのは、チームを組んで、スキルや能力に応じてタスクを交換しながら働くときです。デミングはこのように言っています。

職場でのやりとりはチームでの仕事を伴います。
働く者たちは、お互いの強みを利用しながら、変わり続ける環境に柔軟に対応していくのです。
このような、人間同士の規則性のないやりとりこそが、機械に対する人間のアドバンテージの核心なのです。

研究ではさらに、社会適性の価値がもっと注目されるようになれば、男女間の給与格差を埋めることもできるかもしれないと述べています。なぜなら、女性の方が、男性よりも高いレベルのEQ(心の知能指数)を示す傾向があるからです。

上向いている教育水準と相まって、優れた社会的なスキルが女性の職場進出を後押ししてきたということなのかもしれません。

 

 

著者:ジリアン・B・ホワイト (アトランティック・シニア・エディター)


元記事:https://www.theatlantic.com/business/archive/2015/08/job-advice-be-cool/401954/?utm_source=SFTwitter#disqus_thread

(翻訳: 角田 健)