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ガイ・カワサキ流プレゼンのヒント

by ガイ・カワサキ
元記事:http://bit.ly/1SRpMPt
(※この記事は著者からの許可を得て翻訳しています)
 
このコラムは、滅多に教えてもらえない売り込み術のヒントを6つ集めています。
潜在的投資家や、従業員、顧客、パートナーに、あなたの会社を伝えるために、あなたをお手伝いしましょう。

1.  10/20/30ルールを忘れずに

あなたの売り込みを10枚のスライドにまとめ、それを20分以内で、フォントサイズはいずれも30ポイント以上。
これがパワーポイントの10/20/30ルールです。
 
こうすればあなたはかならずあなたのビジネスを、わかりやすいスタイルで、簡潔に説明できます。
 
売り込みが短すぎると心配する必要はありません。
相手が興味を持てば、さらに情報を求めて、質問してくるでしょう。
それよりも、長すぎる売り込みのために、聞き手が退屈してしまう方がよほど危険です。

2.  スライドの背景色は黒で

黒い背景は真剣味が感じられますし、読みやすくもあります。
黒い背景が、あなたが用いていた細かく繊細なフォントをつぶすような場合は、
大きい、サンセリフのフォントに変更した方が良いでしょう。
フォントを変えるだけで、あなたの売り込みのイメージが上がることもあるのです。
 
ちょっと考えて見てください。
あなたはこれまで映画のエンドクレジットで、
白い背景に黒い文字が書かれていたものを見たことがありますか?
これがその理由なのです。
Marketing Interns Presentation 2013
Photo By:Virginia State Parks

3.  ティンダーを参考に

オンライン・デートサービスには2つの流派があります。
eハーモニーは、人々がソウル・メイトを探せるように、さまざまな心理的情報を提供します。
 
一方、ティンダーは、その人に興味を感じるかどうか、一瞬で決めるための場です。
 
売り込みは、eハーモニーではなく、ティンダーのようでなくてはなりません。
すなわち、あなたが第一印象でパッと与えるものがすべてなのです。

4.  F18戦闘機のように飛び立とう

ボーイング747ジャンボジェット機は、3,300メートルの離陸滑走距離が必要です。
それに対してF18は、60メートルほどのカタパルトを使って一気に飛び出します。
 
あなたの売り込みは、ジャンボジェット機のように、
論理を積み重ね、年代を追い、知的なストーリーとして構築された情報を提供するものであってはなりません。
 
最初の数分間で、カタパルトから空へ向かって射出されるように、一気に音速の壁を打ち破っていかなければなりません。
Luchtmachtdagen 2011 Royal Netherlands Air Force
Photo By:Archangel12

5.  デモンストレーションをはさむ

プレゼンの目的は、 相手の関心をしっかりと引きつけることです。
 
スライドをすべて使い、すべてのストーリーを物語ることが目的ではありません。
1枚の写真が、千語の言葉と同等の価値がある場合があります。
 
理想的には、F18のパイロットとして、自分が何をするか、どんな問題を解決し、どんな機会を提供するか説明し、
聞き手の目を引きつけるデモンストレーションを始めてください。
そうして残ったスライドを使い切ってしまおうとしないことです。

6.  1人が話す

話をするのは、かならず1人にまかせてください。
あなたは、投資家というものは、チームに投資するものだ、と聞いたことがあるはずです。
けれども、売り込みではチーム全員がしゃべるという意味ではありません。
1人が言っていることを十分に理解させることさえ、簡単ではありません。
ましてチームの全員が、分担しながら売り込みをしようとするのは、
あまりに困難なことです。
これは、クラス全員にせりふのある役を与える小学校の劇ではないのです。
CEOが売り込みをするときに、自分1人でできないというなら、新しいCEOを見つけてください。
 
これら6つのヒントは、あなたの売り込みの効果を2倍にするはずです。
ですから、すぐに実行してみてください。
スライドのテキストのフォントを選び、白を使い、30ポイントにし、黒い背景を使うのです。
 
きっとその結果に驚くことでしょう。
 

 

著者:Guy Kawasaki (Canvaチーフエバンジェリスト、文筆家、スピーカー)


元記事:http://bit.ly/1SRpMPt

(翻訳:服部聡子)